2000 11th SSER Group-N

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トレーラー引いて出発

2000年の11月6~8日に、愛媛県久万町のふるさと村を会場にして開催される、第11回 SSER Group Nに参加してきました。今年はむちゃくちゃ忙しくて、SuperNや2daysには参加できず、去年のGroupN以来1年ぶりの参加となりました。

トレーラーの改造

 仕事に追われながらエントリーを出したのが締めきりの1日前。まさにギリギリ。さらにトランポ環境が激変したので、準備に終われるはめになりました。車を新型パジェロZX(超マイナーな法人グレードながら、上級グレードと同じモノコックボディ、駆動系、足回り、安全装備を持ち、これまた上級グレードと同じGDI-3500ccのエンジンを積む玄人好みの車)に変えたため、ピックアップ(ストラーダーorプロシード)にバイクや荷物をのせて移動し、前日はテント張ってキャンプというスタイルから、バイクを乗せたトレーラーを牽引して、前日は車内泊という大きな変化。仕事が忙しいのに、ライトを改造したり、トレーラーを使いやすいようにコンパネ張って改造したりで、毎日深夜まで作業が続くのでした。

必殺デュアルHID

 今回の目玉はなんといってもデュアルHID。HIDは単一光軸なので、1個ではハイ・ローの切り替えができません。そこで、今回は2個のHIDユニットを装着し、それぞれをロービーム、ハイビームとして切り替わるようにしました。もちろんSSの中では2個ともONの想定です。普通の小型ライトのデュアル化なら難しくないんですが、HIDは一味違います。なんせ、電圧を上げるための装備が4個も必要で1.5kgぐらいのかさばる付属品をどこかに装着しなければなりません。おまけにライト自体も1個が800gもあってしっかり重いです。
 ライトのステーは、ちょっと強引ですがコの字型のアルミ材を加工して作り、2個のライトをぶら下げて装着。付属のトランスは、小さい方をフロントフェンダーの上に、大きい方をサイドの小物入れの中に取り付けました(レイドじゃないと不可能だった)。

いざ出発

 金曜日に荷物を積み込んで、お昼すぎぐらいに出発。時間に余裕があったので、32号と県道をつないで川之江まで一般道を走ります。トレーラーのショックがボロイからか、うねった様に荒れている道路を通過すると、トレーラーが大きく揺れるのが気になります次回のSSERまでにはショックの強化を考えたいです。
 川之江から川内は高速です。高速走行時は速度を100km/h程度までで走れば、道路自体がきれいだし、コーナーもないのでトレーラー的には問題ないようです。だいぶ川内に近付きはじめた頃、ふとミラーを見ると真っ赤なランクル70が追いこしてきます。珍しい色だなー、と横をみると運転している人がこっちを見て手を挙げてました。ん?、と思ってよく見るとランクルの後ろにはバイクが背負ってあり、SSERのゼッケンが付いてます(バイクのフロントタイヤを外してランクルのバンパー下から取り付けた積載ステーにバイクを積んで固定してる状態)。しかも積んでたのはXR600のようでした。SSERのレースに出る人は無茶する人が多い(^^;)。

 川内で高速をおりて、いつもの鷹の子温泉へ。トレーラー引いてる状態なんで、駐車場が2台縦にならんで空いているか心配だったんですが、けっこう空いてて一安心。ゆっくりと温泉につかってから再出発。腹が減ったんで、晩飯にとトンカツ屋に寄ったら、駐車場の奥行きを見間違えておおわらわ。トレーラー引いてるとバックはできないんで、無理矢理何度も切り替えしてなんとか抜け出ました。トレーラー牽引状態は油断禁物です。あったかいカツ丼を食べてから久万のキャンプ場へ。

 去年はキャンプ場に、SSERに出るらしいトランポが何台かいたんですが、今回は誰もいないくて完全に貸しきり状態でした。

塗装コンパネで床を自作。


巨大なパジェロロングでトレーラーを引くという大袈裟な装備。狭い場所とかはバックカメラがないと運転できませーん。


高いHIDなんで軟質塩ビ板でライトガードも製作。


寒い時はアツアツのどんぶりものが旨い!


荒れた路面のプロローグ


ふるさと村へ

 翌朝は、起きてカップスープを飲んだらすぐに出発。8時過ぎにふるさと旅行村に到着できたので、まずまずと思っていたら、もうすでに半分ぐらいの人は来てました。スタッフに誘導されるまま車をとめる場所へ行ったら、前日の雨で広場がヌタヌタ。4WDはどうってことないんですが、2WDのハイエースとか、軽トラとか、普通の車は、スタックしまくりで大騒ぎでした。

 まずは受け付け。順番待ちで並んでいたらドドドッー!と大排気量バイクの大軍が到着(しかも自走)。BMWやアフリカツインなど10台ぐらいいます。もの凄い迫力。よくもまぁ、こんなバイクで出る気になるなぁ、完走できるんだろうか?と思っていたんですが、夜のSSではBMWにえらい勢いで何度も抜かれることになり、私がレイドでえっちらおっちら走るよりも速いことが判明しました。腕があればバイクの種類は関係ないようです。

 レイドをおろしてるとKDX200で出てた知り合いがやってきました。今年からCRM80で出てるらしくて、SUPERーNのえげつないコースの話しを聞いたりしながら車検の準備。ライトが車検に通るのかドキドキしながら車検にトライ。結果は見事に合格。

 いつものメニューの炊き込みごはんと、うどんを食べてから、スタートの準備にかかります。今年もガストンライエが設定したプロローグランがあり、スタートは午後1時と慌ただしくて、こっちはビデオ撮影の準備もあって結構バタバタしました。

プロローグラン

 ふるさと村をスタートして、淡々と一般道を走り、しばらくしてからダートに入ったらプロローグラン用のSSがありました。1年間のブランクがあるんで、様子を見ながら走ります。アップダウンの激しいコースで渓流と交差してる場所とかはびちょびちょになっていたり、途中で極端に荒れたガレ場があったものの、3kmと短かったこともありわりとすんなりと走れました。

 SSを抜けてから、待っていてくれたCRM80と合流してふるさと村へ戻ります。入り口のところで空気圧を調整し、さて行こうと体を動かした時にトラブル発生!。バイクの上に置いてたヘルメットが落下してしまいました。走行ビデオ撮影用のカメラを付けたまま...。あわてて被害を確認すると、保護用のレンズカバーは割れたものの、カメラ本体はなんとか無事でした(ステーは曲ってしまいましたが)。撮影してる状態だったので、自らアスファルトに向かって落下するシーンが撮れました(^^;。

夜のステージスタート

 少し薄暗くなりはじめた頃、夜の第1ステージのスタート。グループNからのスタートなので、暗くなる前にふるさと村をスタートできました。コースマークを追い掛けて淡々と走ると、なんか見覚えのある道...。そうです、昼間に走ったプロローグランコースと同じです。同じ林道の一部をSSに使うのかな?と思いつつ走ると、プロローグランでSSだったところへ突入して行きます。ガレ場をひたすら走り続けたら、そのまま舗装路まで抜けきってしまいました。単なるリエゾンに使ったようです(体力消耗するやんか)。

ステージ1ーSS1

 SSスタート位置に向かうと、まわりのゼッケンは二桁台ばかり。テープを交換してる間に、あとからきたグループBのまっただ中に入ってしまったようです。

 スタート渋滞もなく、即座にスタート。今年からはGroup-Nでもチェックカードは廃止になったようで、バイクから降りなくていいので楽です。デュアルHIDの威力は凄くて、路面と横方向は強烈に見えます。しかし、いつものごとく、なかなか夜の感覚に慣れなくて、ペースがあがりません。ノタノタと走っていたら、BMWがリアを左右にふりながら豪快に抜いて行きました。なかなかクレイジーです。がんばって追いかけたものの、じりじりと離れて見えなくなりました。小さめの石がごろごろと転がっていて走りにくく、おまけに上のグループが追い掛けてきてる状態なんで、ガンガン抜かれました(2台ぐらいは抜いたけど)。

 ゴール後は、そのまま続けてリエゾンを走ります。だいぶバラけてしまったのか、前も後ろもバイクがいない状態で今度は逆方向の久万中心部へ向かいます。国道33号に出る前ぐらいで、よーやく他のバイクの後ろにつきました。国道に出てすぐのガソリンスタンドで給油待ちバイクがたまっているのを見つつ先へ。以前のGroup-Nで入った記憶のある脇道へ右折し、しばらくのぼると道がダートになりCP100が出ました。


ビッグオフがずらっと。九州方面からの参加のようでした


いつものメニュー。おかず的なものが欲しいような気も..


いざプロローグランへスタート。プロローグランのタイムは2倍にして夜のSSタイムに加算されます。


路面はかなり荒れてました


BMWに豪快に抜かれた


中間ポイントで長い休憩


ステージ1ーSS2

 このSSも小さめの石がゴロゴロしていて走りにくく、じたばたしながら走っていたら、またもや豪快に抜かれました。しかし、みんな走りにくいらしくコーナーごとにミゾにはまったりして、フラフラしてる人が多くしばらくはついていけました。それにしてもペースが上がりません。路面が走りにくい感じだということもあるんですがよく考えてみたらライトの配光が横に散り過ぎていて、近くは極端に明るいのに進行方向の遠くへ光りがとどいてない感じで暗く見えます(遠くが暗いというよりは近くが明るすぎて、目がその明るさに慣れてしまうために暗いところがより暗くみえてしまうんでしょう)。これがペースを上げにくい原因かと考えつつ、SS2のゴール。

 そのまましばらくダートのリエゾンを走り抜け、アスファルトのリエゾンを淡々と走ります。そうとう走ったところで山に向かって登りはじめ、CP100が出てくる前にスタート待ち渋滞に追い付きました。

ステージ1ーSS3

 だいぶ待ってからSS3をスタート。フラットな感じのコースで、感覚も戻ってきたんで、飛ばして走ります。ペースが上がってくると、やはり遠くのまん中が暗いのが気になります。走りやすいコースを延々とアタックし、いいかげん疲れて腕上がりになった頃、よーやくゴール。

ステージ1ーSS4

 一気にリエゾンを走ってSS4へ。SS4の最初は緩やかなコーナーの連続で、走る感覚も戻ったんでガンガン飛ばして行きます。遅めのバイクに一気に追い付いたんですが、狭いコースを見事にラインを塞ぎながら走るので追い越せません。もたついていたら、後ろからきたグループBに2台まとめて抜かれました。コーナーでアウトの崖側から強引に抜くライディングはマネできませーん。時間を無駄にするわけにもいかないんで、なんとかコーナーで強引にアウトにならび、石にハンドルとられてフラフラしながらも、さらに次ぎのコーナーで強引に前へ出て抜き、先へ。このSSはずっと高速ぎみのコーナーばかりで、下りはペースが落ちたものの、なかなかいい走りのままゴール。

中間ポイントで休憩

 ゴール地点は中間ポイントに近かったようで、ちょっとリエゾンを走ったら中間ポイントでした。今回も美川スキー場の白銀荘が中間ポイントでした。ここでおにぎりとコーヒーをもらって、全ての選手が中間ポイントに到着するまで休憩です。それにしても、テープ交換をしつつ、ちんたら走ってきた私でも午後8時過ぎについてしまったのに、予定では第2ステージは午後11時からのスタートになってます。おまけに白銀荘で休憩といっても、入れるのは1階のみ。250人を超える選手全員が入れるはずもなく、こごえる寒さの中、施設の外に座り込んでいる人が沢山いました。待ち時間が長いだけに、少なくとも全員が暖かく待てるように考えて欲しいもんです。

 結局、予定より1時間早い午後10時に第2ステージスタートとなり、今度はグループA、B、Nの順番で出発して行きます。ゼッケンが最後の方の私がスタートしたのは午後11時ぐらいでした。

 しばらくリエゾンを走り、第2ステージのSS1へ。CP100の手間からスタート待ちの大渋滞。以前よりはマシになったんですが、渋滞するのが分かっているんだから、中間ポイントのスタート間隔をSSのスタート間隔より長くするとかの対策をして欲しいとこです(寒い場合は特に)。


みんな右へ左へふらふら


フォグ配光なので、横方向の明るさは満足だけど遠くが見えにくい。


SSのスタート。今年はチェックカードへの時間の記入が必要ないので、楽です。


座り込んだ選手で身動きとれない白銀荘の1階。出場者全員を入れようなんて無茶。


寒い霧の中のゴール


ステージ2ーSS1

 このSSも走りやすい林道で、飛ばせます。グループA,Bが先に走っているので、ライン上の石とかが飛ばされて綺麗になっているのも影響してるようです。遠くにテールランプが見えてきたんで、全開で追いかけたらデュアルHIDの明るさにビビッたのか、ラインを譲ってくれました。しかし、調子よく走れたのもまん中ぐらいまでで、そっから先は石ゴロゴロの荒れた狭いコースでおまけに下り。コーナーでリアブレーキ踏み過ぎすぎてエンストしたりで、のんびりペースになってしまいました。最後の方はまた高速コーナーの連続になったんで、ちょっとは回復したものの、いまいちのままSSゴール。

ステージ2ーSS2

 続けてリエゾン走って、いよいよ最後のSS。スタートすると苦手な下りで、おまけに霧も少しでていて走りにくく。ほどほどのペースでなんとか走ります。2台ぐらい抜いたんですが、直線でBMWに豪快に抜かれました。コーナーの入り口では追い付くんですが直線へ向かっての立ち上がりでは路面をほじくって土や石をまき散らしながらの強烈な走りで、じりじりと離れて行きました。そーいえば、今回は大型オフローダーでも走れるような走りやすいコースばかりだったなぁ、と思っていたら最後の最後にでました。いつものタイトターンが多い脱藩の道モドキに滑りやすいヌタ場が続いています。狭い場所ではBMWがコースを塞ぐ状態で横向きになってもがいてました。なんとか復活してくれたものの、狭い道幅を2台の巨大なBMWが連なって走っているので普通には抜けません。しょうがないので後ろについて走っていたら、グループBのバイクがヌタヌタをものともせずに、横の壁みたいなところを利用して3台をごぼう抜きして行きました。うーむ凄い。ヌタ場の先で広くなっているところで疲れ切ったBMW抜いて先へ。最後の方は霧が濃くなっていて走りにくかったものの、がんばって2台抜いてSSゴール。

 霧がかかっている中、ダートのリエゾンを下っていたら、コーナーでBMWが溝にタイヤをとられて転がってました。あのヌタ場で腕の力が無くなったんでしょう。今回は走りやすかったといっても、200kgを軽くこえるバイクではかなり体力がいるはずです。

 寒さも厳しくなってきたので、寄り道せず一気にふるさと村をめざします。それにしても、お約束のように霧でさっぱり前が見えません。慎重にふるさと村まで走ると入り口では、霧で見えにくいことを考慮してか、スタッフが赤い誘導灯を振っていました(それすらぼんやり見えるだけ)。

ふるさと村へゴール

 よーやくゴール。パルクフェルメにバイクを置いてから、フル装備状態の重い体でヒィヒィ言いながら坂を歩いて登ります(車の場所は、ふるさと村の一番高い位置)。車に泥だらけの装備品を外してラフな格好に着替えたら、寒いので風呂へ。風呂の後は焼肉。腹ペコでビールを飲んだので酔ってクラクラしながら焼肉を堪能しました。

片付け&帰り

 翌朝は8時半に起き、表彰式に行く前にフライングして車を下へ移動させます。同じ様なことを考えている人はいっぱいいました。が、しかし、車を止めている場所は来た時と同じくズルズル。グォーと勇ましいエンジン音ながら、何台もの1BOX系トランポがタイヤが空転させつつ、ジリジリと歩くぐらいの速度で広場の出口を目指しています。つきあってられないので、パジェロは間を縫って先へ。ふるさと村の入り口部分に車を止めてから、表彰式へ向かいました。

 配付される牛乳とバナナをかじりながら、表彰式を見ます。インターナショナルクラスの数がかなり多かったようです。

 表彰式が終わったらバイクの片付けに入ります。パルクフェルメからバイクを移動させ、ふるさと村の入り口で積み込み。トレーラーは高さが低いんでバイクを積むのは感動するぐらい楽!。ピックアップトラックとは大違いです。この積みやすさだけは、どんなトランポもかなわんことでしょう

 積み込んでから結果を見に行くと、245台中192位でした。大きなミスは無かったものの、調子よく走れたのは後半のSSだけだったんで、こんなもんでしょう。

 今回は、HIDのデュアルで絶対的な明るさは凄かったものの、ハンドルの重さと配光に関しては不満が残りました(明るさのお陰で走行ビデオは綺麗に撮れてたけど)。次回はもうちょっと知恵を絞って走りやすいチューニングを目指したいとこです。

ぬた場でもがくBMW。ビックオフには酷なセクションでしょう。


ふるさと村の入り口も霧でほとんど見えません。


炭火でじっくり焼いて食べる肉は最高に旨い!。


ドロドロのBMWがずらっと並ぶ。こんな光景が見れるのはSSERのレースだけでしょう。


大きく場所を陣取って積み込み。しかし、SSERのレースの翌日は必ず快晴なのが不思議。


高速道路走行中の映像。パジェロに装着しているバックカメラの映像です

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