2001 12th SSER Group-N

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アフリカツインで出場

2001年の11月9~11日に、愛媛県久万町のふるさと村を会場にして開催された第12回 SSER Group Nに参加してきました。今年は大冒険して、アフリカツインで憧れのインターナショナルクラスへエントリーしました。

インターナショナルクラス

 今年もGroupNだけはなんとか出場する時間がとれました。最初はレイドをどう改造するか考えていたんですが、アフリカツインのブレーキパッドやタイヤの交換時期と重なってしまい、お金がかかるんで余力がない...。悩んだ挙げ句、どうせアフリカツインにお金をかけるなら、そのままGroupNに出場してしまえー。という無茶な計画となりました。
というわけで、カテゴリー1のインターナショナルクラス(排気量600cc以上に加え、車重も160kg以上のクラス)へエントリー。もう後戻りはできません。

 河原をゆっくり走ったことはあるものの、アフリカツインで本格的にオフは走ったことはありません。そもそも今までは減ったオンタイヤだったんで、まずはオフを走れる状態にすることからスタートです。

 タイヤを調べたところ、リアが17インチということと車重の関係からあまり選択の余地が無く、ビッグオフ定番のフロントにピレリMT-21、リアにミシュランT-63を選択。あと、ハンドルポジションを改善するため、レンサルのエンデューロハイとハンドルアップアダプタ(入手困難で苦労しました)をバイク屋さんに発注。

 SSER必須の明るいライトは、ノーマルでH4デュアルなのでとりあえずは問題なさそうです。ライト配線をリレー化して引きなおし、バルブはレイブリックの130W相当に変更しますデュアルライトなので、片方を任意にロービーム固定にできるようリレーとスイッチで配線を改造し、あとは転倒にそなえてタンクガードの製作。飛び石対策のライトガード、サイドスタンドの面拡大などの改造作業で毎日深夜まで作業が続くのでした(今回はその合間に河原でのテスト走行もやってたんで、まさに大忙し。

SSが9つもある!

 レースの5日前にゼッケンと受付用紙が到着。詳細を見るとなんとSSが9つと書いてあります。いつもの倍の数だし、走行距離も数十キロのびてます。こうなるとフラットダートが多いことを願うしかありません(が、その願いは見事にやぶられました)。

 金曜日に荷物を積み込んで、お昼すぎぐらいに出発。いつもの32号と県道をつないだルートで川之江ICをめざします。トレーラーは、アフリカツインの重量でサスが沈みぎみな為か、道路のうねりを越えてもわりと安定しているように見えます。しかし揺れの止まりは悪いんで、ダンパーぐらいは交換したいとこです。川之江IC~いよ西条ICの間だけ高速を使い、桜三里は11号でのんびり越えていつもの鷹の子温泉へ。風呂のあとはスーパーで晩御飯を買い出してから、久万のキャンプ場へ向かいます。着いてみると今年もキャンプ場は、貸しきり状態でした。寒いのでたき火をしながら晩御飯(手抜きして惣菜のオンパレード)を食べて、翌日に備えて早めに眠りにつきました。

早朝から雨!

 翌朝は、バラバラという音で目がさめました。うぉー雨が降ってる!晴天が続いても乾燥することのないコースが多いのに、朝から雨とはドロドロ確実です。だんだん小雨にはなってきているので、とりあえず朝御飯を食べて、早々にふるさと村へ。

 到着するころにはなんとか雨は止んでくれました。今回は駐車場が下に変更になったようで、場所が狭いのでキチキチに詰めて止めさせられました。トレーラーなんかはバイクを降ろした後に、他のトレーラーと一緒にかためて置くという徹底ぶりです。ま、しかし狭くても上の広場にくらべてメイン会場へのアクセスが劇的にいいので、こっちの方が快適です。

 まずは受け付け。時間が早いからか、ほとんど並んでなくて、スイスイと終わらせて車検の準備をします。空気圧とかの調整をしてたら、CRM80で出ている知り合いがやってきました。今年はチームエントリーしてて、宿泊場所にはケビンをとったようですが、駐車場が変更になったことで遠くてメリット無しかも(ケビンへは、延々と坂を登らないといけないので、ちょっとという気分では行けません)。

 準備をすませて車検へ。これも早かったんでガラガラ。問題なく車検は通過。ステッカーをフロントフェンダーに貼ってもらってからパルクフェルメにバイクを置きます。パルクフェルメは強烈な坂なんですが、103番の置き場は下の方だったんで助かりました。昼までには時間があるものの、やることもないんで取りあえず、うどんと炊き込みごはんをもらって食べてから、車で昼寝してプロローグランに備えます。


存在感の無いタンクガード。3mm厚の透明テーブルクロスで製作。これのお陰でタンクの損傷は皆無でした。


定番の軟質塩ビ板でライトガードを製作。アルミステーの製作に手間がかかりました。


サイドスタンドの先は椅子用の硬質ゴムカバーを加工してワイドに。


積載性アップのためトレーラーも改造。アフリカツインを積むとこうなります。しかし、デカイ...。


ガストンライエもいました


車検待ちが無いと快適です。


地獄のプロローグラン


とんでもない特設コース

午後1時からプロローグランのスタート。
矢印を追いながら走ると、国道にでて美川の方へ向かっています。まさか...、予感適中!プロローグランは、美川のモトクロスコースを使った特設コースでした。

 SSのスタート待ちがかなり並んでいるんで、とりあえず横にバイクをとめて、コースが見えてる箇所を見に行きます。目に入ったのは、物凄い段差だらけの激しい下りをゴトゴトと降りるバイクと、長いドロドロの登りを勢いよく登ってくるバイク...。朝の雨で粘土質の路面がヌルヌルになっているためか、のたうちまわっているバイクもいます。こんなのホンマにビックオフが走れるのか?と思ったものの走るしかありません。バイクにもどって、空気圧を落とします。

 順番がまわってきてSSスタート。いきなり狭くドロドロ&ガタガタの下り、なんとか下ると、その先に『!』があり、強烈な段差が続くさらなる下り。車重230kgのアフリカツインでは走るという次元ではありません。足をつきながらゆっくりと進みアンダーガードをガンガンぶつけながら落ちるように下りました。その先もドロドロ路面の狭いタイトターン、ウォッシュボードなどもうむちゃくちゃ。雨のせいで水たまりができるほどドロドロです。なんとかヨタヨタと走り続けるものの、いくつかの登りを越えたあたりで、フロントとリアが別のワダチに入ってしまい、あえなく転倒。見事にコースを塞ぐ形だったんで、すぐに気合い一発で起こします(それにしても重い!)。走り出そうとするとなんか変。ブレーキレバーが曲ってそれがガードに接触してフロントブレーキがかかった状態になってます。どうやらプラスチック製のガードがアフリカツインの重さに耐えられず変型してレバーを曲げてしまったようです。

 ブレーキレバーのアジャスターを調整してなんとか干渉を回避して再スタート。スタート位置から見えていた長い登りを気合いで登り、少し走るとまた強烈なドロドロのウォッシュボード。アンダーガードを擦りながら1山づつ慎重に走ります。ここではコース脇に1100GSがひっくりかえってました。

 なんとか抜け出し、先に進むとまた急な登り。幅は広いものの、滑りやすい路面らしく途中でもがいているバイクがいます。手前で一旦止まってラインを考えていると、さっき転んでいた1100GSが追いついてきて、勢いよくアタック。が、しかし登りきれずに一番上で豪快に転倒!。さらに別ラインにBMWの650がアタックして、これまた見事に途中でスタック。こんなセクションをもがくバイクを縫いながら走り抜けれる腕でないので上の状況がどうなっているのか確認するためにバイクをとめて歩いて登ってみます。それにしても滑る滑る!歩いて登るのも難しいぐらいつるつるの粘土質です。BMW軍団の脱出を手伝っているときにも、下からビックオフの音が...、しかし、視界に入るところまで来ませんでした。手前でのたうちまわっているようです。

 ラインが空いたのでアフリカツインに戻って気合いを入れアタック。上の状況が分かっていたのでなんとか突破。しかし、そこからも角度や緩めなものの急ターンの登りが続いています。路面は同じくツルツルで、すでにさっきのBMW650がひっくり返ってました...。

 取りあえず起こすのだけ手伝って、空いたラインを先にアタック。結構やばい状態になりながらも足バタバタでなんとか倒さずに抜け、先へ。腕上がりで力が入らないので、途中で何度か止りながら、減速できない落ちていく下りや制御不能の段差をいくつか越え、よーやくSSゴール。

 腕パンパン&ノドからからなので、ゴール場所にある自動販売機でポカリスエットを飲んで一休み。するとモトクロスコースを管理してるおじさんがやってきて『あんたら走ってるとこは、モトクロスコースと4WDのコースを無理矢理つなげてるから、もの凄い走りにくいやろ。よく走れるなー。本当のコースはもっと楽なんや』とのこと。なんにしろビッグオフが走るコースではないことだけはよく分かります。ふと横をみるとプロローグラン用の青い矢印の近くに赤い矢印があります。げっ、ここは夜もSSになるのか!まったく今年のGroupNは洒落になりません。いままでで最高の難易度じゃないでしょうか。

 タイムアウトが迫っていたので急いでふるさと村へ帰ります。もどってから汗を拭いてしばらくするとライダーズミーティング。やはり山場はプロローグランのコースを流用したSS5。しかも、こんどは林道とつなげて15kmに延長されているようです...。


ふるさと村をスタート。この先にあんな地獄が待っているとは...。


GS1100がヒルクライムの頂上で豪快に転倒。惜しかったんですが、最後の段差が越えられなかったようです。


もがくビッグオフ軍団。ほんのちょっとラインを間違ったり、アクセルワークをミスるとこうなります。なんせ250クラスの普通のオフ車でもスタックしてるんですから...。


BMW-F650GDを何回もひっくり返して途方に暮れる選手。


闇の中で苦しむSS5


夜のステージ

 暗くなってから夜のステージスタート。グループA、B、Nの順で4台づつ1分間隔でスタートしていきます。スタート後リエゾンの途中で空気圧を調整してから第1SSへ。

SS1

 最初のSSは渓流と交差しながらアップダウンの激しい林道です。渓流と交差したところは水が流れてる状態でした。かなり荒れているところもあり、慎重に走ります。途中でフロントの接地感が変に感じ、パンクかと思い慌ててとまって確認しようとしたら、中途半端に斜な場所で足が届かず立ちゴケしてしまいました結局、接地感の変化は路面のせいだったようで一安心。急いで起こして再スタートしてSSゴール。リエゾンを走って第2SSへ。

SS2

 このSSは、ちょっと荒れぎみのところがあったものの、後半はだいぶ走りやすくがんばってペースを上げます。途中でDR-BIGに抜かれたものの、なんとかSSゴール。すぐにリエゾンを走り、次のSSへ。

SS3、SS4

 手前のリエゾンで止まっていた選手を沢山抜いたためか、SSの中でガンガン追い越されます。でも、このあとに地獄のSS5が待っていることを考えると無茶はできません。とにかくマイペースで慎重に走り、SSゴール。リエゾンをひた走り、長いダートを走ったところで昼間見た美川のモトクロスコースに到着しました。

SS5

 特設の給油所で給油待ち渋滞がおきてましたが、こっちは関係ないのでパスして先へ。誰もSSスタート待ちをしてなくて、即座にスタート。昼間と同じ地獄の段差下りを下り、ドロドロになったウォッシュボードを越えます。どうも夜になって湿気がでたためか、昼間よりもドロドロがひどくなってます。何度も止まって休みながら、進むと横に水の流れた大きめの段差があり、そのすぐ先は、2mぐらいの急激なのぼりのようです。ライトに照らされる路面はぐちょぐちょでテカって見えます。とりゃー!と段差に突っ込むと、案の定アンダガードをヒット。でも勢いがないと向こう側にいけないんでしょうがないです。しかし、その先の登りでより辛い右側のラインへふられてしまいました。見事途中でスタック。どうあがいても登れそうにありません。一旦ギリギリまで下がり、再アタック。と、ここで大きくリアがすべって右へ激しく転倒。谷側に倒してしまったため、起こそうとしてもビクともしません。そのまま少し休憩してから、どりゃーと引き起こします。起こすとウインカーがステーから曲がり、カウルが割れてました(泣)。普通にアタックしても越えられそうにないので、いったんコースを横切るように反対側へ突っ込み、そこで降りて切り返し、バイクの向きをかえてアタック(この間に今度は左へ転倒。ステップが微妙に変型しました)。途中でスタックしかかるものの、なんとか上まであがりました。ここはモトクロスコースから隣接する林道へ強引にコーステープをつなげているらしく、もともと越えられないようになってるところを強引にコースにしたようです(無茶ですがな)。

 先に進むとドロドロのウォッシュボードを越えたあたりで1100GSがコース脇に止まってなにやらやっています。その先は昼間にBMW軍団がもがいていたセクション。昼間の感じから越えられるはずと思って突っ込むと、最初の登りは越えれたものの、その先の急ターンの登りが異常にドロドロ。あっと言う間にバイクが真横になり、またもや谷側に転倒。しばらく休憩してからリカバリー。この状態から起こす力がないので、フロントタイヤを引っぱってバイクを回転させ向きを真直ぐにします。ゼイゼイいいながら最後の力をふりしぼって起こし、一休み。そうこうしてると、後ろからビッグバイクの音が登ってきて、そのままハデな転倒音。振り向くと昼間に登りで豪快な転倒をした1100GSが横になってました。

 手をかせるような状況じゃないので、そのまま再スタート。右へ左へ滑るバイクをなんとかコントロールし、とにかく上へ。登り切ったところから、こんどは急降下の下り。ここも昼間よりスリッピーで途中で減速は不可能です(後で聞くとCRM80でも速度のコントールができなかったぐらいだったらしい)。自動的に加速しながら一気に下まで急降下。途中に物があると弾き飛ばすことになります。その先もいくつかの段差とかを越え、なんとか普通の走りやすい林道に繋がりました。走りやすい路面なものの、体力はすでに限界。コケないように走り抜けようやくSSゴール。このSSは250ccクラスでも難所だったらしく、ゴール後にはかなりの選手が止まって修理や休憩をしてました。

 だいぶ時間を食ってしまったんで、休憩せずに、ゆるゆるとリエゾンを先へ進みます。

SS6、SS7、SS8

 持っていたアクエリアスを飲み干し、残りのSSにアタック。SS6~8は、SS3、2、1の逆走です。コースイメージはわかっているので、走りやすそうなところはペースを上げていきます。腕の力が出ないので、コーナー手前のギャップでふられて何度かオーバーランしそうになりつつ、なんとかSS6、7を通過。最後のSSはアップダウンが激しく、パンクを誘発するような石だらけの荒れた箇所があるので、慎重に攻めます。距離は短いのでわりと簡単クリア。

 くたくたになりながらゴールのふるさと村へリエゾンを飛ばします。途中で道端を走るタヌキとランデブーしたりしながら、ふるさと村へ。到着直前からお約束の霧が発生し、モヤモヤの中でのゴールとなりました。

暗くなってからスタート


大きな石がゴロゴロ


落ちる様に走る下りの段差


真っすぐ走れない泥のウォッシュボード


空へ向かって駆け上がる長い登り


先が全く見えない強烈な登り段差。勢いがないと絶対こえれません。こんなセクションがゴロゴロあります。


コーションマークは見えるもののコースは見えません。右下への急降下でした。


朝に雨が降ったからか、渓流と交差する部分は林道の上に川が横切っている状態でした。


ボロボロ&くたくた


ごはんと風呂

 今 パルクフェルメにバイクを止め、ゼッケンを返します。すぐに風呂に入ろうかと思っていたんですが、食事の時間制限あるらしく、軽く車で着替えてから、御飯へ。行ってみてビックリ!今回は焼肉じゃなくて、焼そばや豚汁、サラダなんかになってました。食べ放題なのはいいんですが、雰囲気は炭火で焼く焼肉の方がよかったです。

 御飯を食べたら風呂へ。今年は遅めに帰ってきた人が多いのか風呂は満員状態。順番待ちして入り、ようやくさっぱりしました。

 宿泊場所に選んでいたのは、ふるさと村の敷地の遥か上の管理棟。もうそこまで登る気力もないので、車の中で寝ました。とはいっても足を伸ばせる寝心地のいいベッドと冬用シュラフがあるので、例え氷点下になってもポカポカ&ぐっすりです。

表彰式&片付け

 翌朝は8時過ぎに起きて、表彰式へ。インターナショナルクラスのトップは、BMW F650GS Dakarで、なんと私よりも2時間半以上速い!(総合でも上の方)。かなり有名な人のようでした。

 表賞式が終わってから片付け、アフリカツインをパルフフェルメから引っ張り出して、トレーラーに積み込みます。じっくり見るとカウルの損傷がかなり激しく、一部欠けてなくなってる箇所もありました。何かしらのガードが必要そうです。タンクの方はタンクガードのお陰で無傷。テーブルクロスのプロテクション効果は悪くないです。

美味しい唐揚げ

 帰り道は、いつものルート。33号線で三坂峠を下って松山へ出て、川内へつながる県道を走ります。途中で昼飯に唐揚げ定食を食べていたら、SSERのカミオンやスタッフカーが通り過ぎていきました。同じルートを使っているようです。

 今年は、特設コースの設定に驚かされました。モトクロスコースを使ったSSは、どう考えてもSUPER-Nと同じぐらいの難易度です(ビックオフは何台かリタイアになったようだし)。始めてのインターナショナルクラスで、このコースを完走できたんで十分な結果でしょう。順位は総合でもカテゴリー別でも後ろから4番でした(ビッグオフは後ろにかたまっているもんで)。来年はとにかく転倒を無くしたいです(そうでないとバイクも体も壊れます(笑))。


いつもと違うメニューの晩御飯。焼そばは冷えてたけど、豚汁はアツアツで旨かった。でも、今までの炭火焼肉の方が絶対にいい!


大きなヒビが入った上に、少し欠けてしまいました。


痛い体にムチ打って積み込み作業。アフリカツインはなにやっても大変です。

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