実際の使い勝手と実力

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2021.09.03



ベータ機の段階で散々テストしたのでDELTA Maxの基本性能の高さはよく理解してる。当然ながら市販版でもその性能に変わりはない。よくあるUSB系をどっさり接続して充電って程度では負荷として小さすぎるぐらい。

残り14時間の表示になってるけど、これは全部が充電状態での数値。接続してる機材はそのうち充電完了するのでDELTA Maxの消耗はそこで終わる。USB系でDELTA Maxを枯渇させるには相当な時間がかかる。


DELTA MaxはIoT機材。自宅のWiFiネットワークにDELTA Maxを接続するとクラウドサーバー経由で情報が共有される。スマホアプリで情報参照や設定変更が可能。クラウド経由なので外からでも残量を確認したり設定変更したりできる。

この辺のIoT的な仕組みはRIVER Proも同じ。アプリはバージョンアップして以前のアプリとはUIが大きく変わった。グラフィカルになったものの以前にあったログ的な通知情報が無くなってしまったのが残念。あれ、細かく動きがわかってよかったのに。あと総放電量の情報も無くなった。どれだけ使ったのか判断できなくなった(なぜ無くした?復活させてくれー)。

すべてクラウド経由で情報やりとりしてるので操作後に表示変更されるレスポンスは遅い。慌てず秒単位で待ちながら操作するのが良い。ま、すぐに慣れるけど。

WiFiネットワークな無い場所では本体と直接WiFi接続して操作できる。ただ、いちいちWiFi接続するの面倒なのでBluetoothで接続して参照や操作できる機能が欲しかった。


AC出力に高めの負荷をかけてみる。うちの仕事部屋を丸ごと電源供給させる。パソコン2台と大型ディスプレイ3枚、その他にも家電いっぱい。さらにはフルパワー駆動してるエアコンもぶら下げる。でも、その程度では定格出力の半分ぐらいで余裕まみれ。


さらに追加でRIVER Proを600Wで急速充電してみる。これでDELTA Maxの出力はよーやく1733W。まだ余裕はあるがさすがに冷却ファンの音がうるさくなってきた。1600W付近を超えると回転数が上がるようだ。


2階へ移動してすき焼きを作るために電気鍋を動かしてみる。重いけど階段で2階に運ぶぐらいは許容範囲。どーにかなる。平常時に家の中で運ぶことは無いが、長時間停電とか食らって冷蔵庫やテレビをバックアップしようと思うとギリギリの可搬性が役に立つ。これ以上重いと階段を持ち上げて運ぶのは無理。


電気鍋の消費電力は1219W。当然ながら楽勝で動く。定格1600WのEFDELTAでも動くのだが、大きな違いはその時の冷却ファンの騒音。DELTA Maxは能力的に余裕なのでファンの音はそんなにうるさくない。横に置いて食事しても耐えれる程度。それに対してEFDELTAは1200W負荷だとファンの音がうるさくて近くに置いとけない。運用時の快適性という意味では大きな差がある。


残量30%から始めたので食い終わったらほぼ空っぽ。せっかくだから残0%で自動シャットダウンするまで使い尽くしてから高速充電の確認をする。

1500Wの高速充電モードにして壁のコンセントにつなぐ。DELTA Max側の表示で1400Wぐらいで充電されてる。充電を試した部屋は家への電気引き込み口からかなり遠くて壁コンセントに1500Wかけると5Vぐらい電圧降下してる。供給側の能力が低いので15A上限だと1400W付近となってるっぽい。なので本来の1500W充電よりちょっと条件悪い。

その1400Wの条件下で充電すると、

25分で30%
36分で40%
45分で50%
55分で60%
66分で70%
77分で80%
88分で90%
94分で95%
125分で100%

という結果。2016Whを125分で詰め込む高速充電。充電に使用した電力は2.51kWh(ワットチェッカーで計測)。高速充電のロスは20%ぐらい。まーこんなもんだろ。AC-DC変換の大電力充電で20%ロスならまずまず。

充電した電力をAC出力で使う時にも変換ロスが出るので、夜間電力で充電して昼間に使って差額を浮かす目的ではよほど電気料金の差がなければ得しない(わりと理解してない人が多い)。

外で発電機を使ってる場合はガソリン代が高いので発電機の電気代としては数倍のコストになってる。それをDELTA Maxで置き換えると急速充電のロスがあっても結果的に電気コストとして安くなる。そういう目的には有効。


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