グリップヒーターと充電用USBを追加

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2022.12.18


PS1にもグリップヒーターがいる。もはやヒーターなしでは冬に乗る気がしない。サイクルモードの時にBESVとグリップヒーターの話をしたのだが実現が難しいのか出てこんなぁ。通勤通学に使ってる人には重宝されるはずなのに。まー今の構成ではポン付けで電源取るの難しいから商品化するのは敷居高いと思うけど。

とりあえず冬の寒さは待ってくれないのでPS1用は自分で作る。当然ながらPWMコントローラーで無段階調整。ついでに充電用のUSBも追加。これでほぼ死角なし。

※マネする場合は先に電気の知識を学んでください。下地の知識なく適当にやると配線火災や本体を壊す可能性があります。当然ながら改造して壊してもメーカー保証は受けられません。理屈を理解した上であえてリスクをとって楽しむ改造です。

キモとなるのはDC12Vラインの容量。PS1購入後に作った12Vラインは小型DC-DCを使った18W。ライトで6W消費するのでグリップヒーターを併用すると12Wまでしか使えない。低温ではギリギリ範囲内だが余裕なさすぎて無理がある。極寒時を考えると15〜20Wぐらいの出力は欲しい。

もう1個DC-DCを追加するかと思っていたのだが、長らく入荷未定のままで消滅したかと思ってた60WのDC-DCがアマゾンで復活していた。



ソッコーで入手。サイズ的にPS1に入るかビミョーだが他に選択肢なし。大柄になってる外側はヒートシンクなのでギリギリなら一部削ればどーにかなる。今までの18WのDC-DCをこの60W版に置き換える前提でDC12Vラインと装備を再構成。


ヒーターを組み込んだグリップはTRS2AM用ヒーター再構築の時にPS1用も含めて4本作った。この2本を使う。


まずは入手したDC-DCコンバーター経由でPWMコントローラーと作ったグリップヒーターを机上で仮配線して動作確認。問題なく動く。相変わらずこのPWMコントローラーは優秀だ。


最大の難関を検討する。PS1からコントローラー部分を引っこ抜いてきた。左側につけてる小型DC-DCを今回入手した60Wのデカイやつに入れ替える。下手に付けるとフレーム内に入らないのでパズルのように形を組み合わせて配線処理も最適化する。


結果的にこうなった。さてこれで入ってくれるのか?フレームに当たってコトコトしないようにクッション入れたかったがスペース的に苦しそうなので補強テープだけにしておいた。金属剥き出しじゃないからまーいいか。


基盤剥き出しのPWMコントローラーをグルーガンで固める。保護と補強が目的。綺麗に包めばそこそこの防塵防水っぽくなる。ポテンションメーターの軸部分があるので完全防水にはならんけど簡単には壊れんだろ。まー壊れたら交換するだけのこと。

固めてしまうと発熱が逃げないのだけど、このグリップヒーターで試した限りではほぼ発熱しないので問題ない。


DC-DCの容量が増えたので充電用のUSBも追加する。PS1はディスプレイ横に充電に使えるUSB-C端子があるのだがここにケーブル繋げると見た目がダサい。それにiPhone充電してみると妙に充電速度が遅い。あまりワット数出てない印象なのでフルパワーで充電できる端子を独自に追加する方がスッキリする。



使うUSB回路はこれ。充電用のUSB-A端子としては個人的に定番。安くて能力十分でアマゾンで簡単に手に入る。ちなみにSTEPSのライト出力(6V)に接続しても使える。STEPS系のEバイクはUSB端子が無いから不便って感じてる人にはおすすめ。


USBもグルーガンで固めて保護する。これも固めると発熱が逃げないけど、iPhoneを充電してもほんのり暖かい程度。そのぐらいなら問題ないだろという判断。まーこれも壊れたら交換するだけのこと。


そんなわけで役者は揃った。ヒーター組み込んだグリップ、PWMコントローラー、充電用USB回路、電源3分岐用ケーブル。電源用のケーブル作るのが一番面倒だったな、、、


DC-DCとコントローラーはギリギリフレームに入った。最大の難所をクリア。あとはざっくりと配線して動作チェック。


iPhoneの充電は問題なし。充電速度もキッチリと速い。ちゃんと急速充電状態。


さらに同時にライト点灯とグリップヒーターもフルパワー。しばし放置して様子見。すぐにグリップがホカホカになったので少し下げる。時間経過しても特に問題なし。


配線をちゃんと整理してから屋外テスト。


今日は極寒だがグリップヒーターは出力1/3ぐらいで程よく暖かい。熱くしすぎると低温やけどの危険性があるのでグリップ握り続ける状態では「ほんのり暖かい」ぐらいが適正。


12Vラインをフルに使いながら走行テストしたけどアシストにも支障なし。バッテリー消費はそれなりに増えるけどこれで冬を快適に乗り切れそうだ。

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