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2020.04.02
週末のポタリング時に暴走老人の車に後方から吹き飛ばされた。状況的に軽傷だったのは控えめに言っても奇跡。警察も死亡事故の状況と言ってた。 運が良かったのか?それだけではない。事故にあわない行動は常にしてた。わずかな心がけと直前の少しの回避行動が運命を分けた。運だけに頼ってたら今頃は病院のベッドか棺桶の中だったかもしれない。
発生場所はトンネル。肩幅ぐらいの狭い歩道があり車線は狭め。車線は狭いが普通車なら自転車を追い越すことは可能。ただし1m以上の空間を取って追い越すことは無理。常識的にはセンターラインを踏んで大きめに避ける状況。 国道だが交通量は少なめ。ポツポツと車は通るが待てば前後や対向車もいなくなる。
加害者は認知能力や考え方がおかしい年寄りだった。 TRS2の視認性は少なくとも原付バイクよりも上。ライトの照射は原付より強力なので後方からでも見える。高輝度テールのチカチカは見たくなくても見える。しかもTRS2とCOHO XCの2つ点灯。 テールのチカチカは見えたようだ。見えてるが移動する物体と認識しない認知能力。避けることもせず、見えてるままそこへ高速で突っ込む。車のミラーがバラバラになる衝撃受けてもアクセル踏んだまま走り抜ける。自転車を吹っ飛ばしたことを認識してない。何かあたった?という程度。 転倒直後は膝打って右手も痺れてた。2次災害防止に自転車を歩道側へ引き寄せるのが精一杯。車へ文句言いに行くこともできず歩道に転がってた。そこへ加害者が歩いてきて初めて自転車と気づいた感じ。 第一声は、 「こんなとこ自転車で走ったら危ないやろ」 加害者意識なし。自転車が存在することが悪いという口調。自分のやったことの重大さも理解してない。 待避所に移動して警察を待った。まだ足や手が痛かったので歩道に寝転んでいた。その間、加害者は車からほぼ出てこなかった。当然、謝罪の言葉なんかない。 事故処理で警察に厳しく言われからか、途中でボソボソと「すいませんでした」とは言ったが明らかに本心ではない。 そんなだから謝罪には来ない。腹が立つだけなので来なくて結構。保険屋への連絡も翌日になってからだったようだ。任意保険入ってたのが救いだった。賠償関係は保険屋との交渉で済む。 キッチリ人身事故にして警察にも細かい説明して厳重な処罰と指導をお願いした。警察側も状況と心情は理解してくれた。ただ、法律とルールの枠は超えられない。結果的に軽傷なので与えれるペナルティは小さい。 この仕組みは大きな問題だと思う。誰かが大怪我するまで免許を取り上げれない。ペナルティ与えるための犠牲が大きすぎる。事故状況で判断する仕組みが必要だと思う。今回の事故状況はたまたま生きてるだけ。ほとんど殺人ミサイルだった。
加害者が運転する車と出会ったのは不運だった。死亡事故でも不思議じゃない状況だった。そこから生き延びる幸運を引き寄せたのは少しの心がけ。 ・トンネルの交通量がゼロになるのを待った ・トンネル内が下り方向になるルートを選んだ ・ミラーで常に後方確認してた ・車の動きは信用しない前提だった 1つでも欠けてたら致命傷だった。特に強く言いたいのは、 「自転車乗るならミラーを付けろ!」 後方を把握してないと危険回避自体ができない。ほんの少しの回避行動が運命を分ける。 直前の左回避をしなかったら車のピラーで体を直接跳ね飛ばされていた。あの速度で跳ね飛ばされて直接落車、、、生きてる方が不思議だろ。自転車乗り全員にミラーの装着を強く勧める。見えなければ殺人ミサイルは回避できない。自分の命は自分で守れ。 その他に幸運だったのはハンドルのみに接触して指や手首に当たらなかったこと。指や手首に当たってたら骨砕けてた。ハンドルから手が離れて高速状態から落車になる。タダでは済まない。 直接当たってない手がしばらく痺れてるほどの衝撃だった。カーボンハンドルが衝撃吸収してくれたのも大きいかもしれない。とにかくハンドルから手が離れなかったのは幸運だった。
まだ自転車屋に細かくは見てもらってない。忙しいようでチェックと修理見積もりは来週以後になる感じ。とりあえずは外観からの素人判断での評価。 ステム付近が大きくズレた。事故ではよくある絵だがよく考えて欲しい。今回はタイヤにはぶつかってない。 ステアリングはフリーの状態でハンドルにのみ衝突してる。普通ならハンドル切れるだけでズレることはない。いったいどれほどの瞬間的な力が加わったのか、、、手に直接当たってたらと思うとゾッとする。 エンドのアルミ部分に白い塗料が押し付けられてる。ゴムの部分も見えにくいけど一部が圧縮されて千切れ飛んでる。ミラーの土台はこっち向きで強トルクで固定してたが反対方向へ。 吹っ飛んだミラー(事故処理時に警察が回収してくれた)このミラーはボールマウントで少し力を加えれば抜けるようになってる。前後方向の接触では抜け落ちるだけで壊れない仕組み。 ところが、、、裏を見るとわかるが全体的にプラが割れてる。接触が高速すぎて抜ける前に砕かれた感じ。ここでも衝撃の凄さがわかる。 これが衝突自体の損傷。あとは振り回された時と転倒時の損傷。 フォークが削られてえぐり傷。ペダル先端削れ。ハンドルエンド削れ。ブレーキレバー先端にわずかな削れ。STEPSカバーに傷。パッと見はそのぐらい。ペダルを通してクランクやSTEPS軸には大きな衝撃と力加わった。影響範囲は外観では不明なので分解点検する予定。 見えない部分としてリアサスのリンク部分とCOHO XCの接続シャフトがある。飛ばされて転倒時にCOHO XCの折れ角を超えてものすごい力で横方向に加わった。サスリンクとシャフには横方向強く捻れたと思われる。ここの健全性を担保できるのか?現時点では不明。 TRS2AMのリア周りの外傷が無いのはCOHO XCを接続してたおかげ。COHO XCが外傷をすべて請け負ってくれた。左側側面は削れ傷まみれ&布破れ。パーツ取れないのであっさり全損(取れてもサスリンク以外全部交換だから本体額を超えると思う) 機能的にはだいたい生きてる。分解点検しないと将来を担保できない箇所はあるが現時点では機能してる。そういう意味では自転車側も軽傷の部類。ただしカーボン周りは想定外衝撃入ったら終了。材質的に安全性が保証されない。命に関わるパーツは保証外になった時点でゴミ確定。ハンドルとステム周りは交換。 今回は100%相手側に非があるので小傷も含めて全て新品に戻してもらう。分解点検して内部的に転倒の影響で壊れた部分も元に戻してもらう。その総額費用はまだ不明。やられ損にするつもりはない。徹底的にやらせてもらう。
基本的に外傷はほぼなし。医者にも奇跡的だと言われた。 吹き飛ばされてロデオ状態だったが乗っていた。右へ左へと暴れた状態でガチャガチャと転倒した。自転車の衝撃は大きいと思うが人間は滑るわけでもなくゴロンと転がる感じ。その時に膝とか打ちつけた。 転倒直後は肘や肩、膝(これが一番痛かった)を打ち付けて立ち上がれなかった。ぶつけられた右手は痺れてた。しばらくすると痺れはとれ、セルフチェックでは骨に異常なし。当日は打ち身だと思った。 翌朝に病院へ。レントゲン撮りまくられる。打ち身はあざにすらなってない。打った場所の痛みもほぼ消えてる。その代わりあちこちに出た症状は、 「捻挫」 膝、手首、首。特に首が酷い。いわゆるムチウチ。骨には異常ないので軽傷の部類。でも医者が言うにはまだピークじゃないとのこと。確かに首回りはさらに翌日の方が酷かった。そして、そこから2日で右腕全体、腰とかにもきた。 膝は転倒時に足ついた時に捻ったらしい。上半身は衝突の瞬間に痛めたようだ。右側を強く弾かれ体は左へ大きく捻れる。身構えてないので頭は残ったままで首が捻れる。その他、体のいろんな場所が緩んだ状態で捻れる。強制オーバーストレッチみたいな状態。それが全部出てきた。1箇所に集中せずに体全体で分散吸収してるのは逆に良かったのかも知れない。広範囲だが全て軽傷の部類。 骨の形状的に手首の痛みは長引くとのこと。膝の方が軽傷か。症状的には首がいちばんしんどい。手首や膝はどーでもいいと思えるほど。数日は頭も重く不快感で仕事にならん。 激痛ってわけじゃない。張りと不快感と違和感と動かした時の突発的な痛み。安静にしてれば快適という感じでもない。何かしてる方が忘れてて快適な時もある。 「ふと戻ってくる凄い不快感と違和感」 この表現に尽きる。ムチウチってそういうものらしい。痛みは取れても違和感が取れないことは多いようだ。 病院嫌いではあるが通院しないと補償出ないので完治するまで我慢して病院通う。ほんと腹立ってしょうがない。違和感消えるまで絶対示談せんからな(怒)
とにかく事故にあうと損でしかない。人生最大の財産である時間を失う。お金で時間は買えない。 賠償金や慰謝料を取るにも時間を使う。全てにおいて手間と時間がかかる。追加で手間をかければ多めにお金もらえる方法もある。でも、時間失うこととの差し引きでは得にならない。最も大事なのは今という時間。事故は人生の無駄遣いでしかない。 今回は避けられない事故だった。しかし、常に危機感を持ってたことで時間損失は最小限で済んだ。どんな状況でも諦めてはいけない。ヤバイと思ったら即回避。相手が悪いとか自分は悪くないとかの問題ではない。時間を失わない為の行動が大事。 吹っ飛ばされても意地でも制御して空中で耐えろ。速度が出てる状態で絶対に地面に落ちてはいけない。自転車を犠牲にしてでも人間は空中に残す。普段から意識しておけばリスクは少し下がる。 そんなわけで、、、 「殺人ミサイルには最大限の警戒を!」 くどいけどミラー付けて後方把握を強く推奨。 |
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避けられない事故でも回避行動は大事
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