`98 SSER本戦 去年に輪をかけて苛酷でした。 |
![]() 準備はバッチリ翌日は9時半ぐらいに起きだし、プロシードにレイドや荷物を積み込んで出発準備。今回は荷物が多いので1台にまとめるのは少々辛いということになり、豪華に2台で梼原に向かうことにしました。ごっそり荷物が積めるので、全ての工具とパーツ、キャンプ道具など、これでもか!というほどの荷物になってしまうのでした。 お昼ごろに出発。時間はたっぷりあるので、国道32号を高知へ向かってのんびりと走ります。途中のマルナカで、晩飯の食材を買い込んだりしながら、夕方ごろに高知の南国へ到着。道の駅でひと休みして、いろいろ話し込んでから再出発したら、見事に通勤ラッシュの時間帯。おまけに途中で路面電車を見物したりしたんで、完全にラッシュに巻き込まれてしまいました。 ![]() ![]() さて翌日、いよいよ会場へ乗り込みます。テントなどを片付けてから、会場の大越グランドへ向けて出発。9時半ぐらいに到着すると、去年と同様でキャンプエリアは1番乗りでした。ところが、今年からは荷物を降ろすのにキャンプサイト横へ車が止められなくなったようで参りました。結局パジェロにつながっているトレーラーを外し、このトレーラを大きな台車として使うことで荷物を移動させました。アルミコーティングシート2枚とUVカットシートをタープ替わりに張って、そ の下にテントをたててキャンプサイト完成。たった2人しかいないのに、5、6人体制のような豪勢なキャンプサイトです。アルミコーティングシートの効果は絶大で、このシートの下に入るとヒンヤリするぐらいでした。昼間を快適に過ごすための装備があると、キャンプサイトでも十分快適です。 まずは受け付けを済まし、腕輪をつけてもらってから車検を通すための準備に入ります。プロテクターなどの装備品と笛や非常食などを確認し、タイヤの空気圧を調整します。第2ステージでつけるライトユニットも持って車検場所へ。まずは友人のDT50がチャレンジ。フルにいじくっているわりには外見はノーマルDTなんで、改造箇所は問題なし。シャフトの割ピンが入ってない点がチェックされたものの、いそいで割ピンをつけて無事に車検通過。私の方は、夜につけるライトユニットを見せて説明してから車検開始。ライト以外は改造箇所がないこともあって、すんなり車検は通過しました。 ![]() ![]() ![]() |
![]() 嵐の前の静けさ会場のあちこちをデジカメで撮影してまわり、またキャンプサイトでゴロゴロ。初日は車検を通してしまうと、夕方7時からはじまる前夜祭まではのんびりしたもんです。私は涼しい日陰でサマーチェアーに寝転がり、ビールを飲みつつSSER PRESS(SSER発行のミニ新聞みたいもの)を読んですごしました。この嵐の前の静けさも、このレースの特徴ですね。 ![]() 風呂から上がって、おなじみの大きなバーベーキューの晩飯をもらって食べます。ステージで梼原の郷土のおどりが披露されたり、大型プロジェクターで去年の2daysの全選手の走行写真が連続で上映されたりするのを眺め、夜9時過ぎに早めに眠りにつきました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 第1SSは腕慣らしの感じで少々抑えぎみに走ります。路面はガレガレで石がごろごろしてる上に距離も10kmと長めです。タイム的にはDT50の友人に負けているようでした。リエゾン区間でDT50のスタンドをワイヤリングし、追い付いてきたKDXの人と合流して次の第2SSへ。ここも似たような感じの路面の長めのSS。下りが長くてペースが上がらなかったものの、腕上がりすることもなく最後まで走り切れました。1ヵ月間やった自転車トレーニングの成果が少しは出ているようです。またリエゾンを走って次は第3SS。ここでは昼間からコーションマーク(危険を知らせる!マーク。数が多いほど危険度が高い)があり、土砂崩れの横を通り抜ける箇所がありました。おまけにそのすき間にも人の頭ぐらいの石がつまっていて、一気に通過しないとバランスを崩してひっくりかえります。 ![]() ![]() 昼を過ぎていたんで、リエゾンをさっさと移動し(といってもDT50がいるので制限速度以下の模範走行でしたが)、指定給油場所で第2ステージに備えて給油します。入ったガソリンは5リッター。110kmぐらい走っていたんで、リッター22kmぐらいの燃費でした。全開走行のSSがあるとこんなもんでしょう。ここでバイクに縛っていたカッパをSS走行で落としたことに気がつきました。がっちり縛っていたつもりなのに、ショック。 |
![]() ライトを装着正面に取り付けてるゼッケンプレートを一旦外し、自作アルミステーの土台に補助ライトをしっかり取り付けてから、ゼッケンが隠れないように少し高い位置にプレートをつけ直します。レイドの場合、メインのヘッドライト周りをいじる必要がないので作業はだいぶ楽です。ライトの点灯状態を確認し、配線をタイラップで固定して完了。再車検では補助灯とヘッドライトを点灯した状態でウインカーやブレーキランプ、ホーンなどの動作をチェックされましたが、発電量の多いレイドは何の問題も無し。簡単に通過しました。 KDXの人は、ヘッドライトをノーマルからデュアル(Bajaのユニットかな?)へ交換してから再車検を受け無事通過。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() トラブル続出を変更してしのぐこととなりました。 ![]() ![]() ![]() 第4、第5SSもハードで狭い廃道のような箇所があったものの、なんとか無転倒でクリア。ところが先にスタートしたはずのKDXがいません。狭い場所が多かったんで、転けてたらわかるはずなんで、もしかして落ちたかなーと思いつつ、リエゾンを少し進み、広い場所で友人と共に待ってみます。少しすると追い付いて来ました。どうやら狭いところで半分落ちたようです。ギャップにふられてコース外にフロントを落とし、しかもバイクが木と木の間にがっちり固定されてしまいどーにもならない状態だったようでした。他の選手が手をかしてくれて(お助けマンを趣味としている人もいるようです)なんとか復帰できたようです(運がいい)。私や友人が通過したときは、ちょうどそのお助けマンのバイクの陰になっていたようで、KDXを見落としてました。 このへんのSSから、私のレイドはときどき1速にギアが下がらない症状がではじめ、リアブレーキもときどき、キー、キーと鳴きが出るようになってきました。でも、SSゴールしたあとのリエゾンでは問題ないので、ハードに走っているときに熱のせいでなるのかなーとぼんやり考えてしました。 第5SSを終了してから、リエゾンを走り中間ポイントへ。ここで強制的に20分の休憩と軽い食事を取ります。今回の品はトマト、ウォーターインゼリー、菓子パン、缶コーヒーでした。休憩後に再出発。このときは同時に10台ぐらいがスタートとなりました。スピードが出せないDT50が前にいると迷惑なので後続車を先にいかし、KDXとレイドでDT50をはさみこんでリエゾンを走行。少し走ると給油ポイントに到着しました。しかし、ここで超大渋滞。私は給油の必要がないので眺めていただけですが、まーそれにしてもこれだけバイクがつながるかなー。というほどバイクがずらっと並んでの給油待ち。ここで30分以上時間を費やしました(またスタッフカーに追いつかれた)。 ![]() ![]() なんとかSSのゴールはしたものの、レイドのリアブレーキはクニャクニャで踏みごたえなし。キャリパーも物凄い熱をもった状態です。さらにもっと深刻なのが友人のDT。リアフェンダーの異常に気づいて落とさずに走ってこれたのはラッキーでしたが、溶接したとこが折れているので簡単に修理というわけにもいきません。当然、リアフェンダーがないと公道走行が不可能なので、なんとか修理しないと先に進めません。街灯があるところまで進んでから、本格的にDTの修理にかかります。幸いテールランプの配線系統は接続しているカプラー部分から奇麗にはずれていたので損傷なし。つなぎ直す程度で復活しました。問題はどうやって力のかかるリアフェンダーを支えるかです。うんうん考えているとKDXの人が近くに捨てられていた塩ビパイプを見つけてきたんで、これを支えにし、針金やタイラップベルトを使ってなんとか修復。しかし、オフィシャルに現地の物を使ってはならないとチェックを入れられ、残念ながらボツ。もういちど所持している物だけで知恵をしぼります。私が持っていたメガネレンチがフェンダー上の穴の位置にあうので、これをフェンダーにボルト止めし、反対側をフレームにタイラップベルトで固定。もう一箇所はタイヤレバーを添えて針金とタイラップで固定し、あとは最悪でもリアフェンダーを落としてしまわないように、いろんなところにタイラップをかけて締め上げました。 ![]() 第7SSは、先にスタートした友人に後ろから追い付き、リアフェンダーの状態を観察。ギャップを越えたときに大きめに上下しているものの、なんとかもちそうな感じ。このペースなら大丈夫っぽいということを友人に伝え、先に走ります。取り敢えずリアブレーキが復活してるので、第8SSからの難所までに症状を把握するべく、いままでと同じペースで走ってみます。するとやはりSS後半でキーキーと鳴きだし、効かなくなりました。すぐにリアブレーキを使わず、フロントブレーキだけでを使ってペースダウンして走ったので、SSゴールの時にはリアブレーキは復活しました。つづいて友人も無事SSゴール。ここでDTのリアフェンダーをガムテープでぐるぐる巻きにして、さらに補強ししてから次の脅威の第8SSへ。 |
![]() 長い脱藩の道その先、少し進んだところで左側が急斜面の壁になっている狭いコースの、ほぼ道幅いっぱいにへこんだ穴がライトに浮かび上がりました。一瞬、通過できる範囲の深さだと判断したんですが、これが大間違い。まるでパワーショベルでごそっと穴を掘ったような深さがあることに気がついたのは、穴の数十センチ手前でした。このとき右側の2mぐらい下の木々の中に重なるように2、3台のバイクが転落してるのが目に入り、しまったー!このギャップでみんな落ちたのかー!と理解したものの、もう止まりません。ブレーキングして突っ込むとつんのめって間違いなく転落だと思いスタンディング状態で出来るだけショックを吸収するように体の力を抜き、あとはレイドのサスにまかせて突っ込みました。乗り越えれるだけの勢いがついていたのと、レイドのフロントがつんのめらず穴の向こうへ出てくれたこともあって、バイクはだいぶ暴れたものの、なんとか転落はまのがれました。手前にコーションマークが無いのを恨めしく思いつつも、ラリーでクラッシュするのはこういう箇所なんだろうな、と妙に納得しながら気をとりなおして先へ進みます。 ![]() そして自分のバイクへもどって再スタート。絶対に転落しないよう山側にバイクを傾けながら、なんとか通過。そしてここから脱藩の道の真髄の狭くながーい登り。急な登りで路面ずるずるの状態な道が急角度で曲がりながら延々と続きます。このへんでもあちこちでコース外に転がっているバイクや、木にバイクを立てかけ、力尽きて座り込んでいる選手をどれだけ見たかわかりません(座り込んでいる選手から声援を受けたりもしました)。しかも、今年はこれでもか!というぐらい登りの距離が長い!路面の状態も悪く、止ったら再発進できないかも知れないと思い、とにかく失速しないように延々と登り続けました。なんせ幅が狭いので、1台がスタックしているとその横をすり抜けるのが精一杯。コーナー部分なんか、へたにバランス崩すと林の中へつっこんで終わりですKDXの人は私の前でバランス崩して失速寸前。完全に止まる前に押して走ってから飛び乗るわざで復活してました。幸いにも最後尾からのSSアタックだったので、数台が絡んですり抜け不能になっている場所がなかったのがラッキーでした。 登りきって狭いものの平坦な道になり、少し走ったところで左への直角コーナー。しかし、真直ぐコースの外へタイヤの轍がのびているのを一瞬コースと勘違いし、減速が遅れてオーバースピードでリアが効かないかも、という思いが、フロントだけを強くかけるパニックブレーキになり、左へハンドルをとられた状態で勢いよく転倒。一気に転倒したのがよかったのか、なんとかフロントが落ちる10cmぐらい前で止りました。バイクを起こすと、レイドの重さで路肩が崩れてフロントがずるっと落ちかかり、叫び声をあげつつ慌てて後ろへ引きずり出しました。まったく冷や汗ものです。 |
![]() ミスコースかぶってかかりにくくなったエンジンをごまかしながらかけ、先へ進みます。しばらく行ったあたりで先を走っていた選手(ランツァ)を追いこしました。このときどうやら間違えやすい分岐ポイント付近だったらしく、完全に標識を見落として、痛恨のミスコース。路面にタイヤの轍があるのをいいことに、疑いもせず先へすすみ、これまたタイヤの轍があり右上へ急角度で登る林道へ入りくねくねと急角度な道を登りきると、なんと行き止まり。少しするとさっきのランツァの女の子も追いついてきました。どう考えてもミスコースなんで、とりあえず急角度に登りはじめる前まで戻ります。曲がるポイントの奥に少し道があったんで、ここも覗いてみるものの、こっちも行き止まり。周りにも標識はみあたりません。ここまでの間にどっかで間違えたのは確かですが、俺もランツァの女の子も標識を見た記憶は無し。間違えて本来のコースを逆走すると失格になるので、標識を見のがさないようにゆっくり慎重にもどって、2つめの分岐でようやく分岐を指示する標識を発見。コースに復帰し、残る力を振り絞ってSSゴールまでの登りの林道を走って、ようやく第8SSゴール。 後ろを走っていた友人は、だいぶ先に着いてました。ミスコースしたポイントは何人も間違えているようで、そのためにタイヤの轍があったようです。見事にはまってしまいました。まいった、まいった。しばらくするとランツァの女の子もゴールしてきました。話しを聞くと私が落ちかかった直角のコーナーで転落したようで、あの轍はランツァのものだということが判明しました。他の選手が手伝って引き上げてくれ、なんとか復帰できたようです。少し先の自動販売機まで4台で走りジュース飲んで休憩。力尽きかけている女の子に、厳しいSSはここまでとスタッフが言ってたから、残りのSSは走破できるはず、とハッパをかけてから(が、しかしその情報は大間違いでした)先に3台で再出発。友人のDTがオーバーヒートで冷却水を吹いていたんで、途中の湧き水で水を補給。びっくりするぐらい水が入り、完全にオーバーヒート状態でした。ここでモタモタしている間に、後ろから追い上げてきた女の子らに追い越されました。 ![]() ランツァもゴールしてきたので、みんなで、「もうへんなSSはないやろ。去年も最終SSはたいしたことなかった」などと言い(この考えも甘かった)、6、7台でつらなって最終の第10SSへ向かってリエゾンを走ります。結構長い距離を走って第10SSに到着。最後の力を振り絞ってSSスタート。SSの距離が短いのを不審に思いながら少し走ると、でたー!脱藩の道!ほんとに今回の2daysは最後の最後まで気を抜かしてくれないようです。道幅が狭く、先が見えないコースを、遠慮なくリアブレーキを使いながら慎重に走ります。下手に速度を落とすと逆にバランスを崩しかねないので難しいとこです。少しブレーキが鳴き始めてきたところで、遠くに水銀灯で照らされた場所が見えました。私はてっきり最後の最後に巨大なヒルダウンやヒルクライムのセクションがあるのでは?と思い、そこからはリアブレーキを温存するべく、フロントブレーキだけで走行。しかし、大きなセクションは現われないまま、SSのゴールが現れてホッとしました。 会場に戻るべく3台で走り出すと、なんと会場のすぐ横に出てきていたのでした。水銀灯で照らしているのが見えたのは、大越グラウンドだったというわけです。結局ゴールしたのは午前4時過ぎゴール台に登り、チェックカードを渡してからフラフラとパルクフェルメにバイクを戻していたらランツァを含む女の子らも無事ゴールしてきました。あの第8SS走破後の限界の状態から、第9第10SSの苛酷な脱藩の道を抜けてきたのは立派。さぞかし人生観がかわったことでしょう。 ![]() |
![]() ミスコース![]() ![]() ![]() ![]() 淡々と走って着いた温泉は「黒潮本陣」でした。けっこう混んでましたが、建物なんかは豪華な作りになっているし、中も海に向かった露天風呂があって眺めは抜群。高知の海を見ながら風呂に入れました(男女の場所が入れ代わると高知の町並みも見えるようです)。おまけに露天風呂の方は海水を利用してました(傷にしみる~)。 そのあと、お勧めのかき氷を食べに行き、帰り道への抜け道を案内してもらい、32号に入ってからKDXの人とわかれ、パジェロとプロシードで連なって無線で話しをしながら淡々と高松へ向かいました。 今回はバイクのトラブルにも泣きましたが、コース設定も去年よりずいぶんシビアでした。やはりSSERのレースは甘くありません。次回は200位より上を目指してがんばりたいもんです。 |
1998 14th SSER 2days
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