コイルとショックの組み合わせ実験

トップ > 車の改造 > Pajero V75W > サスペンションいじり > コイルとショックの組み合わせ実験

ノーマルコイルノーマルショック

ノーマルの組み合わせだと、突き上げ感は少ないですが常にフワフワ感が付きまといます。大きな揺れはまぁまぁ収まるのですが、小さい揺れがずっと残る様な感じです。低速でまっすぐ走っている場合は乗り心地としてはよく感じるのですが、山道を走るとタイトコーナーでのロール(ロール速度も速い)や揺り返しが大きくて車酔いしやすいです。高速走行時は路面のうねりなどで大きく車体が上下し、これも車酔いの原因になります(ライトの光が上の標識を照らすほどリアが上下します)。この傾向は荷物を積むと顕著になります。

ステアリング特性は、ハンドルを切った瞬間にリアのサスがグニャっと沈む為、レスポンスは悪いです。フワフワ感も大きいので、平坦路をゆったりと流す走りでは耐えれますが、山道をキビキビ走りたいとは思いません。

JAOSコイルJAOSショック

2インチアップ(実際には7cm以上上がりましたが)用のコイルなので、装着時は車の重心がかなり上がります。しかし、バネレートが高いため初期の動きからコシがあり、ショックもノーマルよりも減衰力が高いので、揺れの止まりは速いです。重心の関係でロールは出ますが、ロール速度が遅いためノーマルに比べてコーナーでの安定性は悪くないです。

ステアリング特性は、ノーマルよりもかなりレスポンスが上がります(おそらくリアサスの沈み込みが少ないからでしょう)。極端に悪いという特性ではないのですが、クロカン時の腹下クリアランスの確保を前提にしているため、オンロードや軽いダートなどでの性能はホドホドです。

乗り心地もバネレートとショックの減衰力の関係から、突き上げ感のある感じになります。大きめのギャップは気にならない程度ですが、継ぎ目なんかの細かいギャップを拾いやすかったです。ZXグレードの場合、車重が軽いので(特にフロント)、前後の動きが少しチグハグした感じになりました。

ラリアートコイルラリアートショック

ラリー用のベースカーみたいな動きになります。バネレートはノーマル+α程度ですが、ショックの減衰力が高く設定されている感じです。ロール感は少なく、車体の揺れなども一発でビシッと止まります。ものの見事にスポーツカーの足です。

ステアリング特性も、かなりシャープで積極的に車体をコントロールする感じになります。反面、路面の状態がステアリングに影響しやすく、ダルなノーマルに比べて神経質なステアリングになります。

乗り心地は、継ぎ目とかの細かいギャップはあまり気にならないですが、大きめの段差やウネリがあるアスファルト道路などでは、わりと突き上げ感があります。

ラリアートコイルノーマルショック

ショックの減衰力が減るからか、突き上げ感はかなり減ります。しかし、バネレートは高めなのでロール感は少なく、ギャップを越えた時の車体の上下幅は少なめになります。ステアリング特性もノーマルよりはリアの踏んばりが出て悪くありません。ロールも少なめです。乗り心地はいいし、まぁまぁいいんじゃないか?と思えるのですが、速い速度での切り返しや、高速走行ではノーマルショックがコイルのリバウンドを吸収しきれない為か、不安定になりピッチングなども発生しやすくなりました。

ノーマルコイルラリアートショック

ラリーアート同士の組み合わせよりも、なぜか突き上げ感を強く感じます(バネレートに対して減衰力が高すぎ?)。ギャップ通過後の車体の揺れはビシッと止まりますが、ラリーアート同士の組み合わせの方がバランスがいい感じです。

ノーマルコイルJAOSショック

空荷状態では、継ぎ目などの突き上げ感はありますが、荷物を積むとだいぶマシになります。車体の動きはノーマルを少し引き締めたような感じになり、なかなかいい感じです。ステアリング特性もノーマルを引き締めた感じです。ただ、小さいギャップの突き上げ感がある割には、大きなギャップでの揺り返しは大きめなので、ノーマルよりはいいものの、乗り心地との差し引きでは、いまひとつでした。

これらの組み合わせの中で私の望むサスの方向は、ノーマコイル+JAOSショックの感じだと思うのですが、乗り心地と性能の両面を考えるとノーマルの方がいいということで、この時点では一旦ノーマルに戻し、軽いZXグレードとの相性がいいショックを探すことにしました。


トップ > 車の改造 > Pajero V75W > サスペンションいじり > コイルとショックの組み合わせ実験
コイルとショックの組み合わせ実験 COPYRIGHT 1996-2024 E-NAYA
Powered by WPMS