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2021.12.02 順調に使っているが、ベータ版のテスト時から感じていたシステムの待機電力が大きい欠点は製品版でも解消されていないようだ。アプリの出力表示は実際にポートから出力されている電力しか表示しないので、内部で消費されている電力がわかりにくい(分けて表示してくれ、と要望は入れたけど現時点では実現されてない)。 実際にどのぐらい内部消費してるのか残時間から計算してみた。条件としてはDELTA Maxの電源はON、本体のディスプレイ表示はOFF、WiFiは接続設定をしてクラウドと連携とれてる状態。DELTA Maxの状態はiPhoneアプリでクラウド経由で読み取る。 まずは出力を全部OFFにした状態。出力OFFなのでインバーターやDC-DC変換部分のロスは無い。この状態で消費するのは純粋にDELTA Maxのシステム電力(ボタンが押された時の待機やWiFi通信など)。 残量42%なので現時点の電力残量は、 2016 × 0.42 = 847 Wh この状態での残時間は3日と7時間(79時間) 847 / 79 = 10.7 Wh システムとしての待機電力は、10.7W AC100V出力をONにした状態(負荷なし) この状態での残時間は2日と14時間(62時間) 847 / 62 = 13.7 Wh ACインバーターの待機電力は、3W さらに追加で12V DC出力をONにした状態(負荷なし) この状態での残時間は2日と5時間(53時間) 847 / 53 = 16 Wh 12V DCの待機電力は、2.3W さらに追加でUSB系の出力をONにした状態(負荷なし) この状態での残時間は2日(48時間) 847 / 48 = 17.6 Wh USB出力系の待機電力は、1.6W それぞれの出力ポートの待機電力は妥当だと思う。AC100Vの3Wは2kWのインバーター回路ということを考えると優秀なぐらい。問題なのは10.7Wも消費するシステムの待機電力。 アプリでリモート操作するためには電源をシャットダウンするわけにはいかず、常にDELTA MaxはONにしてWiFiが生きた状態にしておく必要がある。その状態で常に10.7Wを消費し続けるので何も出力しなくても1日に257Whが消費される。放置するとフル充電から8日で空になる。さすがにこの消費は大きすぎると思う。少なくとも全出力OFFでWiFiだけ受けてる体制では1、2Wクラスに圧縮して欲しい。 キャンピングカーなどで停泊時に電源を継続使用する場合は1時間に17.6Whを余分に消費することを頭に入れておく必要がある。大した電力じゃないと思うかもしれないが積もると大きい。ソーラー入力が入らない15時間で250Whぐらいは待機電力だけで消える。あと負荷の大きい出力で使ってる間は冷却ファンも動く。その状態ではファンの電力でさらに数Wを消費する。2016Whの大容量ではあるが、実際に使える有効電力はジワジワと削られた残り、ってことになる。 うちの場合はキャンピングトレーラーに設置している。トレーラー内の照明などは12Vの電源ラインでそこへはDELTA Maxのシガー出力を接続してる。トレーラー側の照明スイッチで好きな時に照明をON,OFFするためにDELTA MaxはONで待機状態。12V出力は常時ONで待機してる。つまり24時間365日、16Wを消費し続けてる。 日中にはソーラーから充電されるが夕方〜翌朝まで15時間ぐらいは入力が入らない。毎日250Whぐらいが待機電力で消費され、翌日にソーラー発電で補充されるというのを繰り返してる。年間で91kWhを待機電力で消費する計算。 もっとリアルに言うと上の残量42%の状態が何も使わないまま翌朝には30%になる。もうちょっとインテリジェントな制御で使ってない時には待機電力を絞れるような仕組みを望みたいところ。 |
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DELTA Maxは待機電力が大きい
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