スコッティのドラムブレーキには、電気ブレーキ-が内蔵されている様です(途中で切断されている配線があり、12Vを加えるとタイヤが止まるので)。しかし、今までは駐車ブレーキとしてのみ使用されているので、たぶん中は整備したことが無さそうです。今後の電気ブレーキ復活の為に恐る恐るドラムを開けてみました。 ※分解&整備方法は近くの車屋さんに伝授してもらいました。的確なアドバイスで助かりました。 |
ドラムブレーキ部分の外観です。 外のサビ具合からして、中はどうなっているか恐ろしい…。 真ん中のキャップを外して分解します。 ※マイナスドライバーとハンマーで外します。知らないと悩みます…。 |
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キャップ外すと割りピンと大きいナットが見えます。 ピンを外してナットを外すと、ワッシャーとハブベアリングが取れます。 ハブベアリングの汚れをできるだけ除去して、新しいグリスを塗り込みます。 ※本来は灯油で奇麗に洗浄するベキですが、今回は追加グリスのみ。 |
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ドラムの外側を外すと…、ギャー!。とことんサビてます。 触るとサビがボロポロと落ち、サビの粉が舞います…。 |
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分解して、ワイヤーブラシで荒いサビを落とし、さらにペーパーで磨いて細かい部分のサビを落とします。 スプリングと調整のネジは錆び落とし剤を使いました。 |
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シャーシブラックで塗装。 |
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組み付け。 時間はかかりましたが、ずいぶん奇麗になりました。 この後、調整とかで色々トラブル発生!。 ブレーキシューの広がり具合は、ドラムの裏に穴があって調整できる様になってます。 ※裏からシャーシブラックでガッチリ塗装されてたので悩みましたが、よく見るとプラスチックのフタがあり、強引に外すと調整穴でした。 左側はマイナスドライバーを突っ込んで調整できたのですが、右側がなんか変…。懐中電灯でよく確認すると、調整穴のとこから、調整するネジの歯車みたいなやつが見えません。 ガーン、調整用のネジを逆に装着してました(調整部分が穴から離れた位置に…)。 またバラバラにして、再度組み立て。 ドラム裏から調整できる様になったので、これで一安心と思ったら、駐車ブレーキを引いて戻すとドラムのロックが完全に解除されず、引きずり気味になることを発見。 そういえば、今までも似た様な症状があったことを思い出し、ワイヤー付近を調べてみると、ワイヤーは正しく動いてるんですが、ドラム側のヒンジが固い…。 というワケで、また分解。 |
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駐車ブレーキにつながる部分のシャフトがサビで膨れ、ほとんど動かないほど固くなってたことが原因でした。 シャフトを抜いて、サビをペーパーでこすって落とし、グリスアップして復活。 ※ガチガチになってるシャフトを抜くのに一苦労。ハンマーとドライバーで格闘しました。 |
ブレーキシューの調整をすると、駐車ブレーキでガッチリ止まり、解除すると引きずりなく(空転させると少しシューが擦れる音がする程度)、人力で軽く動く様になりました(今までは片方が少し引きずりがあった様で、もっと重かったです)。 結局、何回もドラムを分解するハメになって疲れましたが、いい勉強になりました。 |