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剣山スーパー林道アタック

2020年 09月27日

晴れ予報だったので剣山スーパー林道アタックすることに。
気合入れて朝早く起きるとなんか雲がどっさり、、、
準備もしてるしせっかく起きたのでとりあえず車で神山町まで移動。
道中で山を2つ越えるがどっちも雨。
うーん、、、さすがに無理か?
神山町は道路濡れてるけど空は雲の合間に青空もある。
雨雲レーダーを見ると小さいのがポツポツと。
びみょ〜
まーどーにかなるか。
決行!

R193の超酷道区間へ突入する。
車で越えてきた倉羅峠も十分すぎるぐらい酷道だが、、、

ここの時点で標高270mぐらい。
まずは標高920mの雲早トンネルを目指す。
そこから剣山スーパー林道の西側区間を攻める。
さてバッテリー2本でどこまで行けるか?

雨でちょっと濁ってるが、それでも水きれい。

うーむ、ヤバそうな感じしかないな。
まーよい、走りにくる人少なくて好都合。

秘密カフェは閉まったまま。
復活しないのかなぁ、、、

ポツンと一軒家。
すげー場所に人住んでるんだな。

お気に入りの出会い滝。
水量多くていい感じ。

残念ながら誰とも出会わないが、、、
車もほとんど通らない秘境。
でも国道沿い。

だいぶ上がってきた。

雨こそ降らんが雲が低い。
停滞してる雲が流れたら天気回復しそうなのだが。

向こうの方は明るくなってるとこあるんだがなぁ。
こっちの方は山に練乳かかった状態。
林道はトンネル抜けて反対側だから天気違うことを期待。

のんびり写真撮ってたらMTBが下ってきた。
この時間に上から来る?
何時からどこからどこへ?って思ってたら、

「ブログ見てますよ〜」って去って行った。

うちのサイト見てる人とこんな場所で遭遇するのか。
すごいタイミングだ。
しかもこの空模様なのに。

さートンネルの向こうはどうだ?

おっ、なんか明るい。
日差しが暖かいぞ。

天気勝負に勝った感。
雲は多いが気にするな。
遠慮なく剣山スーパー林道の西側区間へ突入!

ヒャッハーなダート天国。
しばらくは登りだけどね。

COHO XCは荷物込みで20kg近い。
でもあまり意識せず13〜15km/h付近で登っていける。
荷重かかってるからかガタゴト感が無くてスムーズ。

バッテリー消費は2割増える計算。
1本で獲得標高1200mぐらいがデッドライン。
たぶん1100mちょいで強制ECOと思われる。
ファガスの森が標高1300m。
270mスタートでトンネル後は下ったからギリギリか。

当然ながらアシストモードは最初からずっとHIGH。
NORMALやECOは時間のムダ。
足負荷が同じなら到達できる獲得標高は変わらない。
モード下げると速度が下がって時間かかるだけ。

HIGHモードでも登りで15km/hぐらいしか出ない。
自転車速度の範囲でしか走れないので何の問題もない。
リニアな減衰式だから常に高効率なアシスト比率。
頑張れば人間の力が増えアシスト比率は下がる。
HIGHモードでも電力浪費はない。
日本式のオートECOモード。

この辺はマシな方だが石がゴロゴロある。
特にヤバイのは落石から時間経ってないやつ。
尖ってるから簡単にタイヤ切れる。
単独で走るならサイドカットしても対応できる装備が必須。
水と食料も必ず余分に装備。
携帯もソフバンはほぼ電波無い。
甘く考えてると遭難騒ぎになる。

整備された極上のダブルトラックが続く。
激坂ではないがひたすら登り。

まずい、雨が強くなってきた。
ダッシュで駆け抜けて雨を避けれる場所を探す。

木の枝の下へ退避。
この直前に強制ECOに落とされた。
早くも1本目終了、ファガスの森までとどかなかった。

雨を避けつつ2本目に交換。
ドロドロの1本目をバッグにしまう想定はしてなかったな。
次回からは雑巾も装備しよう。

雨は断続的。
小雨に変わったので一気に突破。

ファガスの森に到達。
霧が出てきた。
雨も断続的にやってくる。

もはや来た方向は道が見えんな。
しばらく様子を見る。

徳島新聞の記事が貼ってあった。
今ではオフローダーって相当なマニアの人だけだろな。
走れるダートがほとんど無いし。
こういう人らが求めてるのはクローズドコースじゃない。
舗装されてない一般道をウロつきたいだけ。

私がE-MTBで遊ぶのも同じ感覚。
基本的に一般道をウロついて楽しみたい。
コース走行や競技走行はオマケ。
求めてるものが走りだけじゃない。
周辺環境や景色とか丸ごと全部が目的。
この感覚、わかるかな?

だいぶ待ったが余計にひどくなった。
控えめに言って濃霧。
さっぱり見えなくなった。
雨は終わったようだが、、、

無理なので来た道を戻る、わけないだろ。
雨降ってなけりゃ何の問題もない。
濃霧に突入して先へ進む。
当然ながらライトはずっとON。
点灯時間を気にしなくていいライトは重要。

落ちると見つけてくれないだろうから慎重に。

あちこちから野生動物の泣き声がする。
山の自然を独り占めって感じ。

断続的に霧が濃くなるな。
さっぱり見えん。

徳島のヘソに到着。
白いぜ。

広い空間だが誰もいない。
独り占め。

ふむふむ。
4つとも全部見るつもりだ。

慌てる必要はない。
ロッキングヘリノックス出して寛ぐ。
オフバイクが何台か通ったら誰も来なくなった。

霧の中のランチ。
暖かい食べ物が旨い。
カップヌードルは無敵だ。

食後にコーヒー。
野生動物の声が近いな、、、

霧の景色を見て悟りを開く。

コーヒー飲みつつ優雅な時間。
この景色を体験できる人は数少ない。
そもそも誰も来んからな。
車もバイクもまったく通らなくなった。

こんな状態だし。
もはや危なくてファガスの森から先へ誰も入ってこない。
だいぶ遠いとこまで独り占め。

たっぷり楽しんだので先へ進む。
ピークの1500mを越えると下りになる。
のだが、、、路面みえんぞ。
道はまっすぐじゃないので気を抜くと崖にダイブしかねない。
慎重に下る。
ペース上がらん。

風の広場は霧の広場になってる。
時間浪費しすぎて遊んでいく暇がない。
今日はスルー、また来るぜ。

がんがん下って1つめのエスケープ路分岐。
北方向に逃れる。
が、こんなとこでは戻らん。
まだまだいける。

ギリギリまでアタックしないと何しに来たかわからん。
躊躇なくスーパー林道を先へ進む。

標高下がってきたからか霧が晴れた。
ビュンビュン飛ばす。
コーナーだけ気をつかえばCOHO XC付きで問題ないな。
ギャップ処理はCOHO XCのサスがやる。
限界超えで跳ねても連結部分のボール部分で動くだけ、
直進状態ならTRS2側に影響はない。

旋回もCOHO XCが傾くので影響はほとんどない。
ただし、旋回中にCOHO XCが跳ねる場合は要注意。
遠心力で着地が外へ逃げるとTRS2側に影響が出る。
COHO XCが浮かない程度のギャップなら問題ない。
エアショックに交換して調整しとくと速く下れる。

総重量は20kg増えてるのでブレーキ強化は大事。
前後203mmローターとXTの4ピストンで程よい感じ。
標準のSLXでも止まるけど余力が違う。

向こうの山は晴れてるぞ。
こっちはまた雨がポツポツ。

2つ目のエスケープポイント。
この辺が限界。
雨も降ってきたしバッテリーも時間も足りない。
ここからエスケープすると南側に下る。
神山町に戻るには600mオーバーの登坂がある。
バッテリー残量的にギリ、かな?
先へ進むとアシストOFFで走る区間が必要になる。
そうなると時間がまったく足らん。
今日のところはこのぐらいにしといてやる。

霧と雨が追いかけてきてる。
しつこい奴らだ。
さらば剣山スーパー林道、次はもっと走るぜ!

エスケープ路もかなりエグい。
濡れた激坂はスリッピー。
ポツポツ落ちてる石は落石が砕けたやつ。
気をぬくとバーストしかねない。

しばらく下ると路面は乾いた。
しかしまーすごい場所だ。
気をぬくと遭難する。
民家などない。
車も通らない。
人の気配がない。

防水バッグがでろでろ。
なぜ防水が必要なのかよくわかった。
このバッグはスペアを買っとく必要があるな。
この荒っぽさではそのうち穴があく。

今回は500mlペットボトル2本を後方のデッドスペースに入れてた。
バランスは良かったが林道走行の衝撃で底にヒビ入って水が流出。
最近の薄い系ペットボトルはモロイということを学んだ。
非常用として1本はバッグの中に入れてたので助かった。
重要なモノは違う状態で予備を持つことが大事。

でっかい岩壁。
スケールがすごい。

ガンガン下って集落に出た。
人の気配があってホッとする。

それにしてもすごい場所だ。
よくこんなとこに集落あるよなぁ。

せっかくだから空飛ぶ相棒でチョロチョロ。
だいぶ長いこと遊んでたが1台も車通らず。
むろん人も通らない。

これ、今までに見た中で最大かな。
スケール感おかしくなるが生えてる木は普通サイズ。
手前の岩が家ぐらい。
デカイのは島クラス。

そしてこんな道が続く。
これをさかのぼってあの集落って思うとスゲーよなぁ。

下っていくと四季美谷温泉があった。
天気はすっかり回復。
ここでも十分すぎる秘境。
ここから奥はマニア向け。

R193に出た。
一安心?いや酷道を舐めてはいけない。
ここから北方向はヤバイ。

とりあえず大轟の滝を鑑賞。
この辺まではセーフ。

だんだんと酷道が牙を剥いてくる。
標高下がった上に天気良くなって暑い!
ひたすら登るので涼しくなるはずだが。

この辺は川底が岩盤。
岩盤の上を巨大な岩が転がってる。
角とれて丸くなってる岩あるな。
ときどき動いてそうだ。

滝は逃さずチェック。

道はどんどんヤバくなる。
もう車はUターンできんぞ。

笑っちまうだろ。
恐怖の極狭素掘りトンネル。
しかも向こう側は直後にカーブ。
車来てるか見えん。

中は真っ暗。
おまけに天井から盛大に水が漏れてる。
真っ暗闇の雨状態なので心して進入するように。

大釜の滝。
車止めてのほほんと見る空間はない。
滝壺の底に大蛇が住んでる言い伝えがあるらしい。
まー住んでても不思議のない場所。

岩を切り開いて道にしたとこ。

ちゃんと国道。

ひたすら登りが続く。
ほんまにバッテリーギリギリだな。

紅葉したら綺麗なんだろうなぁ。

ここらは巨大岩の数が違う。
ゴロゴロと大量に転がってきました、って感じ。

サイズ感はこんな感じ。
デカすぎだろ。

朝に入ったスーパー林道の分岐に戻ってきた。
登りはあと一息。

雲早トンネルに到着。
これで登りは終わり。
あとは神山町の集落まで下るだけ。

スーパー林道の東区間は通り抜けできないようだ。
今年の紅葉シーズンは上勝町へ抜けれないのか?

いい時間なのでそろそろ帰る。
朝登ってきた道を一気に下る。
いつも思うが、この区間はなんか走りやすい。
速度は傾斜で勝手に出る。
コーナーはブライド多いけど入り口で次のコーナーが見えるとこが多い。
減速調整しつつ出た速度を生かしてコーナーをクリアしやすい。
路面荒れ気味だけどフルサスMTBなら関係ない。
十分に安全確保しつつ速いペースで走りやすい。
車よりはペース速い。
もっとも車で速くは走れん道だが。

車置いてた場所に戻った。
バッテリー残は1メモリ。
1メモリになってから走ったから実質は強制ECO直前ぐらい。
2本とも残量わずか。

走行距離は77km、獲得標高は2426m(Strava計測)。
バッテリー2本の行動範囲としては想定してた通りか。
停止するまでバッテリー使ったとしても2500mちょいが限界。
やっぱバッテリーと電気モーターはわかりやすい。

体力的にもこのぐらいが程よく限界だな。
若干の余力を残しつつ十分すぎる運動量。
足もパンパン。

よく遊んだ。
撤収!


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