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穴吹川から剣山へ

2020年 10月11日

台風の動きが変わって天気良くなった。
前日までひたすら雨だったので稲刈りは無理で時間空いた。
天が遊べと言っている。

まだ紅葉には早いけど剣山方面にでも行くか。
こないだスーパー林道行ったから今回は表側。
リフト乗り場を目指す。
順当ルート往復では面白くないので穴吹川から。
3年前にPSA1で走ったがどんな感じの道か忘れてしまった。
あの時はバッテリー2本の能力テストがメインで周り見てなかった。
バッテリー背負ってるから大型一眼デジも持っていけなかったし。

TRS2AM+COHO XCではどんな感じなのか?
レッツトライ!

川を斜めに横切る変わった堰。

めっちゃ天気いい。
明暗差が強すぎて写真撮りにくい。
PLフィルター買うかなぁ。

思ってたよりも気温高い。
低い場所は暑いってレベル。

岩の感じが凄い。
地層が出てる。

渓谷は増水して荒れ気味。
濁ったバスクリン色。

木漏れ日キラキラ。
涼しくて気持ちい。
路面は山から出た水でぐっしょり。

渓谷は狭くなってくるが道路の高さは上がったり下がったり。
200〜300m付近をアップダウンするけど平坦路で距離走ってる感。

休憩してちょっと遊ぶ。
谷だからかGPS入らずイマイチ。
GPSなくても目視&人間側の操縦テクで飛ばせるけど制限が入る。
変なタイミングで高度制限入るので高い位置から飛ばす時は要注意。
フライト起点より下げてはいけない。
上げて帰還ができなくなる。
当然ながら目視で見失うと終わりなので近くのみ限定。

昔は食堂だったようだ。
このルートは観光っぽい雰囲気はほぼ無いな。
ある意味リアルな山間の過疎地域。

下に降りる階段をのぞいてみたが、、、
こりゃ無理だな。

それ以前に階段から繋がる橋が半分なかった。
つーか、橋が健在でも怖くて通れんやつだ。

腹減ったので簡易ランチ。
スタートが遅かった上に直前にルート変えたので何もない場所で昼。
補給できる食い物は用意してたがパン系は味気ない。
手を抜かずに椅子とカップラーメンは常備すべきだな。
剣山の見ノ越のとこでソバ食べる想定だから今回はヨシとする。

まだ31kmもある。
おやつ時間までに着けるるのか?
標高はさっぱり上がらない。
軽くアップダウンしながら300m付近を進んでる感じ。

おっ、なんか聞いたことのある住宅。
こんなとこにあるのか。
3.5km、、、さすがにまたの機会に、
するはずがない。
寄り道決行!

凄い登りが延々続く。
ただの3.5kmじゃなかった、、、

ちょっと紅葉してる。

着いた。
標高は軽く500mオーバー。
分岐から200mぐらい上がったぞ。
寄り道どころでない。

協力金300円で敷地内で鑑賞できる。
建坪が大きく妙にでかい。
そして驚くべきことにこの家は稼働してる(住んでる)。
庭掃除してる人がいて管理に来てる人かな?と思ったら三木家の当主だった。

この手の住宅は保存と維持管理だけしてるのが多い。
だいたいは農家系で中は土間があって質素な構造。
重要文化財になると勝手に改築できないので住むのには無理がある。

しかしこの家は系統が違う。
外見はよくある古民家の大きい版だが農家ではなく武士系。
中の構造がだいぶ異なってる。

特別に中を見せてくれた。
外からのイメージとはかなり違う。
農家系によくある質素感がない。
豪華な座敷が連続でつながってる。

立ってる位置は玄関っぽいとこを入った位置の土間。
でも、土間化したのは後からで本来はこの位置も座敷だったとのこと。
座敷が横連続の四間取、その裏側に四間取。
整型の八間取は残存するのは日本でこの家だけ。

良いものを見せてもらった。
三木家当主に感謝!

隣にNPO運営の資料館(無料)がある。
それよりも目の前の平らな場所に妙に厳重な囲いをした畑っぽいのが作られてる。
入り口に鳥居っぽいのがあって、これ何だろ?って感じ。

資料館に行ったらNPOのおじさんが説明してくれた。
というか何も知らずにここへ来る俺が予備知識無さすぎ。

三木家は大嘗祭の麁服(あらたえ)ってのを作って納めてる。
天皇が即位するときに必要なやつ。
大正、昭和、平成、令和、、、!?去年じゃん!

木屋平で作った麻を使って作るが麻は法律で栽培規制されてる(ひらたく言うと大麻)。
何十年に1回だけというスパンで麁服の為に栽培するようだ。
厳重な柵と赤外線センサーに監視カメラ。
警察の人も混ざって24時間交代で泊まり込み監視。

残念ながら地元での栽培の技術伝承は途絶えていて、
他県の技術保有者を呼んで栽培補助してもらってるとのこと。
何十年に1回しか使わん技術ってムズイよなぁ、、、

そんで、今は終わってるからソバ植えてるってw
厳重すぎる野生動物避けって感じ。

日経新聞に記事があった!

面白かったが寄り道に浸かりすぎた。
行くか戻るか迷ったが初志貫徹。
つーか、ここから戻る方が距離長い。
予定通り見ノ越へ向かう。
まー帰れればいい。
装備はあるからどーにでもなる。

くねくね道をショートカットする橋を建設中。
なんか凄いダナミックな工事に見えるな。
ロケーションが凄い。

この辺は通行止め食らうと遭難しかねないので気が抜けない。

映画に出てきそうなバス待合所。
ちゃんと稼働してる。

落差でかいなぁ。
水量多いから凄い音。

うーん、、、ヤバイ感しかない。
オヤツ時間が近いので休憩してどら焼きを食べる。

本格的に登り始める。
ここから軽く1000m以上は上がる。
人力だと途中で日が暮れる。
E-Bikeでも気を抜くとヤバイ。
真面目に走る。

その矢先に1本目のバッテリーが強制ECO。
まずまず持った方か。

2本目に交換。
この辺をウロつくには1本では足らん。
四国の山岳地帯を舐めると遭難する。

距離は10kmだが高さ方向がエグい。

ちゃんと国道。
R193よりはマシだけど酷道の部類。
車の運転に自信のない人はやめとけ。

上がってくると真っ白。
山の頭に練乳状態ではどーにもならん。
下界は晴れなのになぁ、、、

まーこれはこれで幻想的だけど。

絶景ポイントでござる。
ここまで濃霧だと諦めもつく。

トンネル到着。
これを抜ければソバ。
もはや夕方だな。

あれ!?閉まってる、、、
対面にある方も。

ガーン!
コロナ休業してた。

リフト乗り場を背景にパチリ。
真っ白な上にアテが外れた。
時間も押してるしさっさと下る。
非常用のキャラメルなど食って離脱。

ここから貞光まで40km。
標高1500mからの下り基調だけど距離が長い。
傾斜キツイ部分で時間縮めてもトータルで1時間半コース。
なんとか暗くなる前に貞光へ到達できるってぐらい。

がんばって下ったので途中写真はなし。

想定通り薄暗くなる頃に吉野川付近に到達。
ちょっとマイナーな場所のうだつの街並み。
こっち側を見る人っているかな?

今日はちょっとやり過ぎた。
走行距離114km、獲得標高2235m(Strava計測)
そりゃー時間なくなるわな。
バッテリーは2本目が半分ぐらい残。
もう少し早くから動けば余裕もって走れる感じ。
余裕あると寄り道増えるから最後は同じ気もするが、、、

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