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石鎚山の超秘境ルートを探検

2021年 10月03日

石鎚山への登山林道と言われるルートがある(あった)らしい。今はどうなってるか不明。そんな話を聞いたら行くしかない。COHO XC使いの愛媛人に案内してもらう。フルサスE-MTBとCOHO XCが2セット。それだけで珍しい絵だが本質はそこじゃない。

両方ともフルサスE-MTBもCOHO XCも装備品もダート散策遊びに耐えれるように徹底的に改良されてる。遊んだ実績を積み上げてノーマルとは別物になってる。そんな実例なんか他に無いので全て手探り。あーでもないこーでもないと自力で対策。その集大成な構成。当たり前のようにスペアバッテリーをCOHO XCに装備。デイキャン装備も必須。クーラーボックスまで装備してる。

実績を積んだ本気遊びに耐える改良済みのフルサスE-MTB+COHO XC。そんなのが2セット並ぶのはたぶん日本でここだけ。少数派の極みである。

交通量の少ない綺麗な道を山の裾野へ向かって登っていく。

いい天気だ。この辺はスイートライドで走ったとこだな。

この辺の水は綺麗なエメラルドブルー。いい環境だ。

極楽寺ってお寺のようだが、、、

うーむ、登るだけで極楽に行けそうだ。今日はここで時間使ってる場合じゃない。上がるのは普通のポタに来た時にとっておく。

この辺の山は基本的に岩だな。寒霞渓に雰囲気が似てる。

岩を削って道路通してる。元は岩肌そのままだったらしいが落石があぶないからコンクリ吹き付けになってしまったらしい。景観的に不気味。

素掘りトンネルがあったので寄り道して探る。廃道になった旧道っぽいがシャレにならんぐらいヤバい。

完全に廃道で、もはや道が消えかかってる。ここで断念。

本命ルートへ向かう。ここも岩を削って道路にしましたって感じ。岩壁は当たり前のようにオーバーハングしてる。落石あったら一撃でアウト。

すごい場所に神社がある。車で到達はできるが、、、控えめに言って秘境。すでにソフバンの電波はない。たぶんここから先もずっと電波はない。Googleマップをキャッシュしててよかった。

みそぎ橋とな。けがれがなくなったかな。

本命の登山林道のダートに入る。オフバイクで8年前に雪が積もってる季節に入ったのが最後でその後は知らんらしい。当時はフラットダートっぽいとこだったとのこと。この辺はそんな感じではあるが、この先どーなってるのかは不明。

路面にも岩が滲み出てる。そこら中が岩だらけ。

正面に見えるのはUFOライン付近か?元々はあの辺まで繋がっているルートだったらしい。

明暗差がすごくて目がチカチカする。ややガレ気味だが良質なダブルトラック。この辺までは、、、

シャレにならん領域に入る。丸ごと通行止め扱いになってるので進入自体が自己責任。携帯電波も無いからすでに軽く行方不明。当然ながらここから先も携帯は使えん。単独で入っちゃいかん場所。

ほぼ廃道なので太陽当たる場所は草で隠れ気味。路肩崩壊や落石が隠れてたりするので慎重に進む。

荒れ具合が半端でない。落ちてる岩がでかくてキレッキレ。枝もすごい量落ちてる。E-MTBだから強引に進めるが人力だと押しが入るレベル。

制限速度20km/hの標識があった。そんな速度出るか!人の頭ぐらいの岩がゴロゴロ。パズルのように走行ラインを見つけながら走るが、シビアなラインを攻めすぎるとCOHO XCを引っ掛ける。ペダルもあちこち当たりまくり。難易度はまぁまぁ高い。

バッテリー終わった。2本目に交換。こんな遊びでは1本ではお話にならない。

路面は荒れてるが雰囲気はいい。でもこの位置を考えると単独ではよー走らん。何かあったら確実に行方不明。

岩を削って道を通した雰囲気。ベースが岩だから道はしっかりしてるが落石多数。COHO XCに引っかかるクラスのがゴロゴロ。ライン取りがパズルちっく。

落とし穴。落ちたら行方不明なので要注意。このルートは気を抜いたらいかん。命にかかわる。

気がつけば13時過ぎ。かなり入り込んだとこでちょい遅めのランチ。COHO XCが2台なので色々出てくる。自転車らしからぬ装備で快適にゆったり。

食後のコーヒーに、さらっと要冷蔵のお茶菓子が出てくるとこがクーラーボックス装備の恩恵。

のんびりしすぎて想定よりだいぶ遅れ気味だがさらに上を目指して登る。すごいロケーションの素掘りトンネル。ここに一人で立つ勇気はないな。人のいない感がめっちゃ怖い。

なにかの作業小屋の残骸。

ポツンと忘れ去られたカーブミラー。草の中に落石が隠れてて飛んだ。気を抜くとヤバい。

想定より大幅に遅れて事実上の終点に到着。やっぱここも携帯電波なし。当然だわな。ルートに入る前から丸ごと行方不明な場所。ほんとヤバい。

自然研究路になってるが、ここまで来る敷居が高くてこの段階から散策する時間がない。滝があるようだが歩き60分って往復2時間かかるのか?昼にここに立ってないと無理だな。それ以前に滝への道が生きてるのかどうか怪しいけど。

登山林道は閉ざされた鉄ゲートの向こうにまだ続いている。しかし荒れ具合がここまでとは桁違い。歩きでも厳しいかもしれん。今日はタイムリミットを大幅に超えてるので歩いてみる余裕すらなし。さっさと下山しないと暗くなる。

時間がヤバい。薄暗くなってきた道を戻る。下りだが荒れすぎててペースあがらん。ひたすら下りなのに汗びっしょり。

路面が見えにくくなってきた。こんな時間まで山の中にいたらいかんな。

ひらけた場所に出ると明るくてホッとする。まだここからだいぶあるのだが。

ひたすらひたすら下る。甘くない距離と路面だった、、、

どーにか暗くなる前に林道から脱出。疲れてぐったり。休憩して本日のメインイベントの冷たいものを作る。

コーラーソーダーフロートとメロンソーダーフロート。この段階から溶けてないバニラアイスが出てくる。こっちのクーラーボックスに入れてたロック氷もまったく溶けてない。カチカチのまま。秘境林道でカフェを開ける。

山の稜線が暗く見えなくなっていく。

とっぷりと真っ暗。下り基調の舗装路だからどーということはない。あの林道を走った後だからウイニングラン。

車に戻った。秘境林道おもしろかった。撤収!
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