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お気に入りの島へ渡る

2021年 11月 28日

豊島にあるお気に入りの瀬戸芸作品が今日で展示終了と聞いた。いつも瀬戸芸期間の時に見てるが来年の瀬戸芸にはもう無い。最後にもう1回見たいので島へ渡る。直行便のフェリーはないので小豆島でフェリー乗り継ぐパターン。香川県の島だけど高松港からのアクセスは敷居が高かったりする。早朝フェリー必須なので早起きが辛い。特に今日は異様に寒かった。

数年前まではサイクルトレーラー付きでも自転車料金同じだったが、ここ最近でルール変わって自転車2台分の料金になってる。トレーラーに料金が発生するのは当然なのだが2倍の料金ってのは筋通らない。自転車にくっついてて固定の手間は自転車1台と変わらず長さは短い。空間含めた乗船負担はせいぜい1.5倍程度でしょ。なんで割高料金にするのか意味がわからん。サイクルトレーラーの利用を抑制したいのか?レジャー需要を引き出すなら逆だろ、って思う。

フェリーの中で朝うどん。ブチブチと切れる腰もへったくれもないうどんだが早朝のフェリー内で食べれることに価値がある。

小豆島で乗り継ぎ。寒霞渓の紅葉も気になったが今年はタイミング合わず見に行けなかった。有名すぎて人も多いので好条件が揃わないと行く気が出なかったりする。

小ぶりなフェリーに乗り換え。かなりガラガラ。フェリー会社的には良くないだろうけど個人的にはガラガラ感が心地よい。船内もデッキも座る椅子がいくらでも空いてる、ってぐらいの人密度が理想。席取りゲームになる状態ではフェリーの楽しさが減る。

キッチリと晴天。まだ空気は冷たいけど太陽光が暖かいのでデッキで過ごせる。操縦室後ろで風を避けつつ動く瀬戸内海の景色を楽しむ。贅沢なひと時。

豊島に上陸。今年は2回目。この季節に来るのは初めて。

気の早いフェリーがタッチアンドゴーで港から出て行く。帰りも頼むぞ。

いきなり紅葉具合が素晴らしい。この季節もアリだな。

人のいない紅葉こそ価値がある。

乗ってきたフェリーがもうあんなとこに。奥に見えるのは岡山県。

棚田のとこにあるイチョウがいい色になってる。

近寄ってみた。黄色いイチョウを独り占め。

お約束の写真ポイント。とりあえず朝の太陽光でパチリ。海の色が美しい。

すぐ横でみかん売ってた。この季節ならではだな。

1つ買った。途中で食べておいしかったら後で買い込んで帰ろう。こういうことが気軽にできるのでCOHO XCは欠かせない。

朝のうちに気になってた展望台へ行ってみる。山の頂上にある展望所は2016年の瀬戸芸のときに1回行ったのだが、そことは別の展望台がある。あの頃は人力MTBだったので瀬戸芸ついでに山を自在に動ける機動力はなかった。そもそも山を登るだけで時間をごっそり失ってしまう。滞在時間が制限される島では無理ができない。

でも今はTRS2AM、350m程度の山などどーということはない。道がどこへつながっていようが好きに入り込み動き回って散策できる。この機動力は島散策では大きな価値がある。もう人力自転車で島散策をする気にはならない。時間的に行けない場所が多すぎる。

途中にあるお寺のイチョウ。だいぶ落ちて終了気味。

下は黄色い絨毯。

モミジも終わりかかりだけどまだ結構綺麗。

これも下はカラカラの色付きモミジが敷き詰められてる。ラスト紅葉って感じのタイミング。

山へのアクセス路はだいたいはコンクリ舗装されてるけど甘くはない。素人が気軽に入り込む場所ではない。ダート部分もあるのでE-MTB推奨。

だいぶ上がってきた。豊島美術館と上陸した港が見える。海の色も素晴らしい。この景色を見れる人はホントに限られる。この場所に立つのはかなり敷居が高い。プライスレスな景色である。

そしてダート路。ダートと紅葉と青空。これ以上望むものはない。

絶景の展望台にたどり着いた。素晴らしい眺め。

いつも近くの山を登って瀬戸内海を眺めるのと反対方向。すぐそこに見えるのが男木島の裏側で灯台も見える。遠くにうっすらと見えてる稜線は剣山辺りか。

西方向。奥にうっすらと瀬戸大橋が見える。ちょっと空気が白いなぁ。

潮の流れがよく見える。なによりこの海の色が素晴らしい。いくらでも眺めてられる。

ゆっくりじっくり滞在する。ここだけで半日費やしてもいい気分。

絶景コーヒーとみかんモグモグ。

せっかく風も弱いので空飛ぶ相棒にも仕事させる。展望台からは見えにくい東の方向を高いとこから俯瞰する。奥に見えるのが小豆島。真ん中あたりが土庄港だな。こう見るとわりと近い。

振り返って今いる場所を見る。断崖絶壁ギリギリのスリリングな場所に展望台が作られてるようだ。左側の山の上に小さい何かが見えるのが山の頂上にある展望所。あれにも寄る。

頂上目指して動く。移動はダートざんまい。素晴らしすぎる。

木々の中を抜ける。なんとも最高の雰囲気である。コンクリ舗装とか無粋なことをしないでこのまま温存してくれることを願う。

頂上の展望所に来た。なんか展望台が記憶と違う。以前のより1.5倍ぐらい高くなってる。おまけに気を抜くと横に落ちそうな狭く急な恐怖階段、、、上のデッキの構造も妙に怖い。支柱からデッキの端をあんなに出して大丈夫なのか?床板やいろんなとこが隙間だらけで下がガッツリ見えるしシャレにならん。勢いで上がったが再度はよー登らん。怖すぎる。

眺めはいいが足がすくんで落ち着かない。奥に見えるのは岡山県。手前の細長いやつは犬島。本州にすごく近いことがよくわかる。

時間が押してきたので頂上を離脱して下山方向へ。途中で2016年の瀬戸芸で見つけてたお気に入りポイントに寄る。立ち寄りばかりでさっぱり進まん。

でもこの景色はスルーできん。今の季節だとススキがセットなのか。春どきにくると桜とセットで楽しめる。

コンクリ路をひたすら下って下界へ。

なんとかランチはセーフ。

いちご家がやってたのでデザートにクレープ。豊島はいちごの生産量が多いらしい。オリーブも作ってるけどいちごの方が多いって言ってた。そんな気合の入った産直いちごのクレープなので当然ウマイ。

ほんとに時間が押してきた。主目的の作品見ないといかん。ダッシュで移動。

でもチマチマと寄り道してしまう。コスモスの後ろに瀬戸芸作品の空の粒子。

やっと本命作品に到達。今日が作品展示最終日のストームハウス。古い家をベースに雷雨が来て去って行く状態を五感で体験できる作品。とってもお気に入りだった。しっかり堪能させてもらった。

いよいよ時間が無い。急がないといけないのだがお約束のポイントに誰もいないのでパチリ。

忘れずにみかんも追加購入。2袋買った。もっと買えばよかったな。ここのみかんはうまい。

最後の時間を使って飛び込むのは豊島美術館。

響く人と響かない人がいるが言葉で表せない魅力がある。中に入るための上履きが用意されてた。気温の低い時期限定とのこと。短かったけど時間ギリギリまで堪能した。

美術館の中は写真撮影不可。なので代わりに撮影OKなグッズショップの飲食エリアをパチリ。普通の時間帯は人多くて絵にならないけど閉館3分前だと誰もいない。歩きの人らは港へ向かってないと間に合わない。レンタサイクルも返却の手間があるので離脱してる時間帯。閉館までゆっくりできるのは自前自転車の強み。

閉館時間なので離脱。門は半分閉められてた(^^;

時間ギリギリ。太陽光がなくなって極寒になりつつある下りをすっ飛ばして港へ向かう。

ギリギリに港へ行ってもフェリーはいない。タッチアンドゴーなので数分前に姿を現す。職人芸で着岸と同時に乗船して即離脱。何かの作戦行動みたいなレベル。

中継ポイントの小豆島ではもう日が沈んでた。日没早い。

乗り換えのフェリーは大混雑でウンザリ。寒霞渓の紅葉観光の客とかぶったようだ。完全な満車じゃないからコロナ前よりはマシではあるがフェリー旅の優雅さはナシ。混んでる時は自転車積み込みは最後の最後なので乗船時点で席は埋まってる。なんだかなー。

まーでも今日は珍しく奇跡的な晴天で良い景色が見れたのでヨシとする。


おまけ動画

「世にも美しい下りコーナー」
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