W011対策

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2019.10.31


センサー歪みによるW011問題。うちの場合はごく稀に出先で発生するパターン。取り付けネジを強く締めると動かなくなるけど緩めトルクなら問題ない。が、その動いてる状態から出先で動作不良が出る厄介なやつ。


動作不良の元原因は判明してる。

「センサーボディが歪むと動作不良が発生する」

これはシマノもBESVも把握済み。問題はなぜ歪むのか?

(てか、本来はシマノがちょっと歪んだぐらいじゃ動作不良にならないセンサーに改善するべき。MTB用にそんなか弱いセンサー使うなよ、、、)


ネジ2本で取り付ける構造で基本的に密着する。強く密着させるとフレームに押し付けられて微妙な誤差分は歪む。フレームの上に塗料も被ってるんだから必ず誤差がある。取り付けネジを強く締めると動作不良が発生する理屈はこの辺にある。

この場合は最初から動かないのでわかりやすい。少し取り付けネジトルクを弱めれば動くので簡単に対処可能。うちのパターンはその先。歪みが許容範囲内で動く取り付け状態は確保してる。その状態から出先で動作不良が発生する。

これまで状況では晴天で直射日光が長く当たった後に発生してる。おそらく、熱でセンサーボディが微細に膨張。緩めのネジトルクでもセンサーはカッチリ固定されてるので膨張の逃げがない。結果的にボディが歪み動作不良が発生。推測だけど、そういう理屈で動作不良が発生してると睨んでる。調べてみると金属と樹脂の熱膨張率は桁が違うので理屈的にも筋が通る。


対策は、

「逃げのある固定」

熱膨張したときに微細にズレる余地があれば動作不良は発生しないはず。これまで動作不良の状態からカタカタ動くまで緩めると即復活してる。センサーが微妙にズレることができる余地を残して固定すればいい。

カタカタするのはマズイのでフレームのネジ穴付近にごく薄い両面テープを貼る。その上からセンサーを固定する。ネジのトルクはセンサーを指で強めに押すと動く余地を残す。強く押せばズレるけど両面テープの粘着をしっかり挟んでるのでカタカタしない。そのビミョーな感触は勘。

ネジにはネジロック剤をたっぷり塗る。数時間して乾燥すると脱出トルクはまぁまぁ出る。ネジが小さく軽いので振動で勝手に緩むことはない。


そんな理屈で歪みの逃げ付きスペシャル固定。目論見通りの対策になったかは今後W011が出るかどうかで判断。

推測通り熱の関係だとすれば、もう寒くなるので確認は難しい。来年の夏にまでに再発するかどうか気の長い検証になりそう。

とりえず何があるかわからんのでスパナとトルクスは常備しとく。

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