パジェロの印象と問題点

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新型パジェロと言えば、一番安いグレードでも軽く300万を超える高値の花。おまけに最近の4WDにありがちな、豪華装備やサイドモール、オーバーフェンダー、エアロパーツモドキ、木目調パネル...etc。車を道具として使い倒す前提の私にとって、最初に発表されたグレードは対象外でした(大排気量GDIエンジンには前々から興味がありましたが)。
しかし、2000年になってから、なにげなく車のニュースを見ると『ZX』グレードが追加されていました。無駄だと思っていた外装パーツが外され、ミラーやバンパーも素直に未塗装プラスチック。それでいて車体自体は上のグレードと共通なため、エンジン~足周り、各種安全装置は上のグレードと同じ。なんとエンジンイモビライザーまでついてます(いるのか?イモビよりもリモコンキーを残して欲しかった...)

車体価格が299万円ということで、ギリギリ購入可能範囲。そのとき乗っていたプローシドキャブプラスの限界が近いこともあり、えいや!で購入してしまいました。

ガソリン車ということもあり、車内は気持ち悪いぐらい静かです。エンジン音が静かすぎて、逆にロードノイズなどから出る音が車内にこもる音が耳について気になります。モノコックの宿命とはいえ、他の部分の音を静かにしたのなら、コモリ音対策もして欲しかった…。特に高速道路で100~110km/hぐらいで巡行するとき(2人乗車までの状態で、パーシャルかアクセルを軽く戻した時に顕著に発生)のコモリ音は最悪のレベルです。メーカーは認知してないようなので、自分で対策を考えるしかないみたいですが、長く乗る車なのでなんとか知恵をしぼるつもりです。

※コモリ音は、空荷で2名乗車までの状態が顕著に発生します。4人乗車時や荷物を沢山積むなど荷室空間の空きが少ない状態では気になりません。現代のワゴンボディとしては設計ミスor対策不足のレベルでしょう。

あと、足周りが柔らかすぎる点にも不満が残ります。空荷でゆっくり走っている時はなんら不満は無いのですが、キャンプ道具などを積んで山道を走りはじめると、くにゃくにゃと大きく揺さぶられる様に動くサスには参ります。盛大にロールしてもコーナリングの限界性能は高いですが、不安感がつきまとう車体の動きはバランス的にもう一つというところです。

燃費に関しては、まぁまぁという感じです。GDIへの期待が大きかっただけに『こんなもんか』と思ってしまうのですが、この排気量を考えるとひと昔前では考えられないぐらい燃費がいいです。

私が欲しかった積載能力、ガソリンエンジン、好燃費、パワー、長距離移動の快適性、シンプルな外観など、ほとんどの条件を満たしてくれているという点では最高の車です。なんせ、購入時に他社の全てのクロカン車を調べましたが、全て条件を満たすことはできませんでした(要求が特殊かも?)。

※唯一、MT車が存在しなかったのは痛かったですが、他社も無かったので仕方ないと諦めました(現在の年式ではMTが追加されてます。が、しかし、引き換えにGDIエンジンは無くなりました。三菱の戦略はさっぱり理解できません。下のグレードはランニングコストを高くすることで差別化したのでしょうか?)。

残念な点は、これだけ素材がいいのに、車としての煮詰めが甘く、現代の車では考えられない様なヌケが多いこと(故障も異常に多いし)と、下のグレードは使い勝手で上のグレードと差をつけるという古臭い考えが残っていることでしょう(セカンドシートに分割シートが選べないのはナゼ?どうやってサードシートへ乗り降りしろと言うのでしょう)。

おそらく、大急ぎで実行された2000年のマイナーチェンジによって、煮詰めの甘さは解消されたのだと思いますが、初代年式の所有者にフィードバックはありません。地道に自分で解決するしかなさそうです。車いじりが好きな私にとっては、手のかかる車ということで済みますが、普通のユーザーには受けが悪いでしょうね。

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