PHANTOM3 PRO

トップ > ドローン空撮 > PHANTOM3 PRO

2015〜2016年まで使用。

大きな転機は2014年の「サイクリングしまなみ」だった。

このサイクリングイベントでは空撮に7機のPHANTOMが導入されていた。
愛媛の空撮会社を中心に全国から実績ある機体とパイロットが集結。
ドローン規制もなくマニアックなドローン空撮のプロが存分に腕を発揮。

にわかパイロットではないので空撮のテクとセンスは驚愕のレベル。
メインステージの大型モニターにクオリティの高い空中からのライブ空撮映像が!
映像伝送技術が未発達の当時では考えられない演出。
スタート後もコース上のあちこちでドローンが飛び回る。
その安定ぶりと撮影の可能性にすっかり魅了された。

当時はPHAOTM2の頃で機体とジンバルは別に買う時代。
カメラもGoPro積んで映像伝送はアナログが多かった。
DJIがLightbridgeで映像をデジタル伝送する20万近いユニットを発売したぐらいなタイミング。

GoProは持ってたもののPHANTOM2をベースにジンバルやキモとなるLightbridgeを導入すると50万コース。実績も情報も極端に少なく簡単には手が出せない。ひたすら情報を探る日々が続く。
その情報収集の中でマルチコプターの運用リスクや安全対策の考え方などを吸収。

そんな中で発表されたのがPHANTOM3 PRO。
カメラ一体型のジンバルが標準で装備されLightbridge機能がメインボードに内蔵されている。
マトモな撮影に使えるドローンが一気に20万台になった。

GPSは当然のこと、ビジョンボジショニングや超音波センサーに加えて気圧センサーも搭載。操作スティックを離すとその場でピタリと止まってホバリングし続ける。ここまでのPHANTOMと新技術を全て投入してオールインワンでまとめた機体。他メーカーが追従できないほどのコスパ。迷わず予約。

ただし当時の販売体制はかなりむちゃくちゃ。
製品の無償保証はなし、初期不良対応が1週間、その後は1年間が有償保証。
2年目以後は有償の修理対応も保証されない。
オイオイ、、、

安くなったとはいえその条件で踏み切れる人は限られる。
まだまだマニアな人ら専用の機体だった。


色々と難関はあったが機体性能は素晴らしかった。
しまなみで見たプロペラガード(どっかのラジコン屋オリジナル)を探し出して採用。
恐る恐るではあるが、いろんな場所で空撮にのめり込んでいった。

この時のカメラは画角20mm相当の固定フォーカス。
広角なので引きの映像は撮りやすかった。
画質は安物コンデジレベル。
当時のGoPro相当って感じ。

高額な専用バッテリーを追加で3本購入し、徹底的に飛ばした。
フライト時間としてはこの機体がもっとも長い。
暇さえあれば飛ばしてた。

衝突回避センサーがない時代なので操縦ミスで事故るリスクはあったが、幸いにも衝突経験なしで乗り切った。飛行という意味では常時安定で不安を感じたことはなかった。撮影という意味では繊細な動きが難しかった。

ちょっと仕事絡みでの撮影とかもやった。
「ちょっと試しに撮ってみる」という感覚で空中からの構図が得られた。
すぐに普及していったが、それとともに悪いことするやつが増えた。
考えなしで飛ばして事故る例も、、、

その結果、気兼ねなく飛ばせた時代はあっという間に終了。
2016年になると「ドローン=危険なもの」というレッテル貼られる。
そして4月には改正航空法が施行。
住宅密集地などの規制エリアでは自分の敷地内でも飛ばせなくなった。
夜間フライトやFPVでのフライトもダメ。
暗黒の時代の始まり。

とは言うものの私が撮影する場所は規制エリアとは無縁なとこばかり。
その上、景色撮影がメインなので人がいないとこでしか飛ばさない。
本格的なFPVフライトができないのが厄介だった程度。
田舎の特権で規制をほとんど気にすることなく引き続き運用。

PHANTOM4の購入で役目を終えて売却。

トップ > ドローン空撮 > PHANTOM3 PRO
PHANTOM3 PRO COPYRIGHT 1996-2024 E-NAYA
Powered by WPMS