2022 サイクルモードライド大阪

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2022.03.06


今年のサイクルモードは本来の3月に開催。時間枠の制限もなし。でも残念ながらコロナは終わらず継続中のまま。まーワクチンや感染対策の知見が蓄積されたことで要所を押えれられるので動きやすくはなったけど。

当然ながら今年もはるばる片道250kmを遠征。感染予防を考えてサイクルキッチンは遠慮してサイクルモードに専念する。どのみち時間が足りない。専念してもE-Bikeエリアだけで時間切れで他を見れない。サイクルキッチンとかに寄ってる暇など最初から無い。


しかし、サイクルモード大阪はなんか天気が荒れることが多いなぁ。晴れ予報なのに雪降ってきたぞ、、、


今日は裏側から攻める。表側と違ってかなり近くまで寄れる。あんまり余計なことをしてる暇はないのでサクッと受付を済ます。行列がほとんど無いのがコロナ禍ゆえか。空いてて快適。


それなりに人は多いな。距離を取る意識はいるけど屋外+全員マスクなので神経質になるほどでもない。天気は流動的で急に陰ったり冷たい強風吹いたりと安定しない。


まずはBESV。相変わらずどっさり試乗車を持ってきてる。


デジタル整理券って仕組みが稼働してた。スマホで簡単に試乗予約を入れられるので便利。やっぱこーでなくっちゃ。デジタルセルフな仕組みにするとスタッフも客もWIn-Win。余裕ができてスタッフと肝心の話がしっかりできるので良い。

 BESV PSF1 試乗


今回はPSF1に乗ってみる。PS1には何度も乗ってるけどPSF1は初期の頃にショップの前で一瞬乗っただけ。もう感触を忘れてしまったので再確認する。アップライトなポジションとフロントショクの無い感触はPSA1とだいぶ違う。


このハンドル周りの感覚が納得いくかどうかがポイント。標準状態では過剰気味なアップライト姿勢になる。折りたたみ必須ならショートステムを入れたり工夫して自分に合わせるしかないけど、折り畳む必要がないならPS1、PSA1にも乗ってしっかり比較して選択した方がいい。


乗り心地はうちのPSA1基準だと硬め。フロントサスなし&タイヤ細め&リアショックもあまり動いてない。ただ不快な感じは少なくてミニベロとしてはリアサスの分だけ乗り心地良い方だと思う。私の評価は乗り心地に求める基準が違うのであまり参考にならんかもしれん(笑

個人的には前後ショックがあってタイヤが太くエアボリュームを稼げるPSA1が最低ライン。そこから絞っていくと乗り心地とのトレードオフになる。なのでトレードオフするだけの価値があるかどうかが判断基準。PSF1は「折り畳むために乗り心地を少しトレードオフする自転車」なので、折り畳むことが必須なら選択肢はなくてその前提ならバランスとしては非常に良い。

アシスト感のクオリティは非常に良い。スペックうんぬんではなく体感が良い。こういう自転車を使うシーンではBB式よりも良いハブモーターを推したい(良いやつだけな)。音もなくスッーっと自然に分厚いトルクで滑らされるようなアシスト感。BB式のペダル軸でギヤ音がしてケイデンス連動でノイズが変化するガチャガチャ感とは無縁。優雅さすら感じる。

ハブモーターもピンキリで何年もサイクルモードに来て片っ端から乗ってるが、体感でBESV車種を超えるモノはない。BESVのハブモーターも細かい対策や制御を含めて随時ブラッシュアップしてる。ハブモーター採用してたら同じというような単純な話ではない。この辺は乗り比べてみればわかる。ガツガツ走るのではなく優雅に流そうという気で乗って比べると「あぁ、なるほど」って思うはず。

そのBESVハブモーターでも車種別に体感はかなり違う。モーター音も違う。J系、PS系が静かでVOTANI、CF系の順でノイズが増える。レスポンス感はJ系が最も良い。試乗して体感で良し悪しを判断することが大事。見た目で判断したらダメ。

特にBESVのJF1(クロス)とヤマハのCROSSCORE RC(クロス)は交互に乗ってみてほしい(ついでに持ち上げとか取り回しの体感比較も)。体感が両極端なので比較対象にちょうどいい。同じクロスカテゴリだけど根底から違う自転車。


BESVで話し込むとここだけで1日終わってしまう。最初と最後の2回に分けてアタックと決めて早めに切り上げて一旦離れる。


次はHONBIKEへ。クラファンで見た自転車が来てるようなので話ネタに見ておこうと思ってたのだが、これがまたネタとしては色々ありすぎた。偶然撮れた暗雲バックの絵がドンピシャなイメージになるとは、、、


見るからに眉ツバな自転車なので小さいブースが出てる程度かと思いきや、今回のサイクルモードのメインスポンサーだと。資金力はあるようだ。新規参入で既存自転車と決別するようなEバイクだけど結構本気でやってんのかー、とちょっと好印象に傾いたが、、、どーにも空模様と連動してるような結果だった。



試乗行列で待ち時間が長い。そんなに人気なのかと思ったが、そーではなくて試乗すると抽選でいろいろ当たる。その景品目当てな人が多いようだ。

待ち時間をいかしてジロジロ見る。完全に既存自転車を無視してイチから作ったような構成。シャフトドライブが目を引くがホイール周りやディスク、キャリパー辺りブレーキレバーなど既存の自転車パーツと全く構成が違う。ハブモーターすら一般的に普及してるモーターと全く違う。ライトとテールは内蔵されてるようだ。

 HONBIKE 試乗


いざ試乗。自転車仲間と3人で同時に走り出す。が、、、ほぼ同時に「これは怖い!」と意見が一致。自転車として根本的なところを間違ってる感。まっすぐ走りにくくふらつく上に片方にフラーっと寄ってく。手放しなんてとんでもない。怖くて速度出して走る気にならない。

さらに乗り心地が恐ろしく悪い。なんというか台車に乗ってるような感じ。常識的な乗り心地硬いって表現する枠からはみ出るようなゴリゴリの体感。走ってるのを後ろから見てるとフェンダーとか片持ち固定なので常に左右にブラブラ揺れてる。見た目にもクオリティ感はない。

Eバイクとしての評価をしよう。ゴミである。アシスト感が薄すぎる。フロントハブモーターの小ささに疑問を感じてたが案の定。緩い登りにさしかかると並走してる自転車仲間とあれ?アシスト切れた?って意見が一致する。で、設定でOFFにしてみるとペダルは異様に重くなる。切れてなかった、、、そもそもアシストOFFでのペダルの重さも変。自転車の体感じゃない。

そして、そんなフィーリングなのに変速ギヤもない。なにもかもがどーにもならん。


奇抜な構造とデザインは個人的には評価する方だが、それは自転車としての機能性や安定性や走行性能が確保されている前提。置物じゃないんだから自転車として快適に使えないモノでは話にならない。Eバイクとして語るとこまでも行かない。



完全に既存自転車パーツ規格を捨てた流線形のカッコいいハンドルやクールなセンターディスプレイのデザイン性は良い。そういうコンセプトカー的なデザイン性は評価するとこはあるが、総合的な自転車としての機能や性能がまったく追いついてない。まさに「展示のために動かせるコンセプトカー」みたいなモノ。

正直言って買ってはいけない自転車。サイクリングどころか街中のちょい乗りでも使う気がしない。クラファンベースで売ってるからウンヌン以前の問題。自転車として最低限のレベルをクリアできてない。コンセプト自転車として飾っておきたい人はお好きにどうぞ。




試乗後にガラガラ回したら色の違う玉が出た。カランカランと鳴らされてよくわからんモノが当たった。首を電気でビリビリさせるやつか?景品当たっても自転車の評価は変わらん。本気でEバイク参入する気なら有能な経験者をひっこぬいて自転車設計をイチからやりなおせ。資金を注ぎ込むならサイクルモードでの宣伝ではなく自転車設計の方だと思うぞ。


次はヤマハ。新しいクロスEバイクが出てるので乗ってみたい。


CROSSCORE RCがクロス、WABASH RTがロードでどっちもグラベルを意識した車種っぽい。インチューブバッテリーの構造で時代の流れに追いついてきた見た目なのだが、カタログスペックの重量が異常に重い。CROSSCORE RCは23.8kg、WABASH RTは21.2kg。何をどうしたらここまで重くなるのかよくわからない。

Eバイクは走り出せば重量の影響は少ないのだが、ここまで重いとカテゴリ的に無理がある気がしてならない。CROSSCORE RCはMT-Proと同じ重さだし。


ヤマハは発券式の試乗管理。ブース内のディスプレイに待ち状態の番号が表示されてるけど見てる人いないな。待機場所に並んで待つしかないので車種やサイズ別の待ち順番がハッキリしてる程度のメリット。むろんそれでもフル手書きでやってるよりはずっと効率的。


待ち時間にWABASH RTを眺める。この絵の時点で違和感大。フレーム太いよなぁ。下手するとTRS2より太いのでは?細めのタイヤとかリアフレーム周りとの関係でダウンチューブだけが異様に太く見える。そしてBB付近はドカっと盛大に膨らんでる。カッコイイとは感じないバランス。

クロスやロードのEバイクでパッと見て不自然さを感じない車種は未だにBESVのJR1,JG1,JF1しか知らない。スペシャのロードですらBBの膨らみに違和感を感じる。クロスやロード系はBBがスッキリしてないとどーにも変に見えて仕方ない。

 YAMAHA CROSSCORE RC 試乗


乗った。うーむ、、、おすすめしない。なんか2017年にベネリの初期型タジェーテ(ハードテールE-MTB)に乗った時に近い気持ちになった。あれとは走行フィーリングとか走行感は違うのだが乗って受けた印象はあの感じ。期待してEバイクを見にきたのに乗った体感で冷めてしまうやつ。そのタジェーテよりも4kg重いってのはホント意味がわからん。軽く作る努力はしたのか?と問いたい。


フレームの太さがアンバランス。バッテリー容量をインチューブで確保するとどーしてもこうなってしまう。物理的なバッテリーサイズの問題が大きい。でも、だからこそ工夫がいる。その辺の工夫があまり感じられない。

クロスというよりサスストロークの短いとても重いハードテールE-MTBって感じか。そんな印象なのにクロスっぽい細めのエアボリュームが少ないタイヤで重量は一般的なハードテールE-MTBより3kg以上重い。どーにも別枠の乗り物って感じてしまう。個人的にクロスが必要になってもこれは選択肢の中に入らない。



ジャンジャンいくぜ。次はパナ。XEALT M5ってのが出てるので乗ってみたい。XEALTはパナソニックの新ブランドでEバイク製品はこのブランドに集約していくようだ。

  Panasonic XEALT M5 試乗


試乗コースはちょっと人が増えたような気がするが、基本的にガラーンな感じ。コロナ前とは比べ物にならないぐらいの空き具合でとても快適。コース上にキツい坂がないのがイマイチかな。急坂の途中で再発進するときのアシスト制御を確認したいのに。


うーん、アシストユニットのトルクや低速からの出力の出し方は良いが、やっぱり重い。ハードテールE-MTBで25.5kgは異常としか思えん。ヤマハのクロスもだけど日本の会社が作るとなぜこんなに重くなるんだ?

ハードテールE-MTBだと20〜21kgが相場。できれば20kgを切って欲しいぐらい。25.5kgとかフルサスでもイヤ。それにスペックからEバイク的なところ拾うとバッテリー容量は468Wh。このクラスなら普通は504Wh〜。自分とこでバッテリー作ってるのになんでビミョーにスペック低い?

さらには容量少ないのに充電時間は5.5時間と長い。おそらく40V-2Aタイプの充電器を付属させてる(オプションで4Aタイプがあるのか不明)。E-MTBだと40V-4Aクラスの充電器で3.5時間ぐらいで満充電にできるのが標準的。バッテリー周りのスペックが5年前のタジェーテ相当。母体は電気メーカーなのにやる気あるのか?って感じ。



バッテリーはインチューブ。カギで脱着。2年以上経ってよーやく構造的にはTRS2に追いついてきたが重量はまだ追いつけないようだ。パナはユニット内に変速ギヤを持ってて2段階いけるからなぁ、と思って操作ボタン探したが見当たらない。あとでスタッフに聞いたらXEALT M5は内蔵変速なしだと。え!あれやめたの?ユニットが重いのは変速があるからだと思ってたのに。

12速を採用したから不要って言ってたが、、、好意的に見てた仕組みが進化することなく終わるとはなぁ。スタッフにシンクロシフト的な話をしたが興味なしでうわの空でしか聞いてない感じ。ダメだこりゃ。

大手の日本メーカーが作るEバイクはどーにも個人的な選択枠に入ってこない。ターゲットが大きく違う感じ。



今年はスペシャライズドが来てる。是非ともTurbo Leve SLに乗ってみたい。


見た目はとても良い。BB部分の膨らみも小さめなのでMTBのフレームやタイヤ太さなら違和感がない。ダウンチューブの太さも程よい。ボトル空間はあるし重量も18kg以下。E-MTBの中では最もカッコよくて軽い。

しかし、バッテリーは内蔵で交換できず(ボトルホルダーに入れて使う追加バッテリーはある)。モーターの最大トルクはE8080の半分。出力Wも少なめ。価格は90万円〜と高額な部類(アルミなら70万だけど20kgになる)。

正直、これがPSA1を買った2017年頃にあったら惹かれてたと思う。人力MTBで走りまくってる頃ならとても魅力的に見えたはず。しかしPSA1とTRS2AMを乗り倒し、バッテリー複数本を当たり前に空にすることをやりまくってる今となっては、色々と前提条件が変わってしまった。


ロードのTURBO CREO SL。BBの膨らみは他メーカーより小さいのだがどーしてもロードの構成でBBが膨らんでると野暮ったく見える。カラーでうまく誤魔化してはいるが、、、重量的には14kgぐらいだったかな?BESV JR1よりもさらに軽い。

 SPECIALIZED Turbo Levo SL Comp Carbon 試乗


確かに軽い。取り回しではよくわかる。でも走り出すとあまり意識はしなくなる。軽さを再認識するのは減速してUターンする時かな。アシスト力は平地と緩い坂程度では特に問題ない。すぐ速度が出るから最大トルクの少なさとかを体感する余地がない。日本規制の減衰式アシスト制御では激坂へ持ち込まないと差はわからん。

アシスト音と初期のレスポンスはビミョーに気になった。静かなイメージをもってたが意外とアシストノイズはある。低回転でも音が出てるからかな?高ケイデンスではSTEPSの方がうるさい。


BBの膨らみはSTEPSより小さい。ダウンチューブの細さも合わさってE-MTBに見えない。従来からの人力MTBの印象を崩してないフォルムは素晴らしいと思う。取り回し感もTRS2AMとかの23kgクラスより明らかに軽い。ただし人力MTB相当ってわけでもない。18kgぐらいはあるので人力MTBよりは確実に重い。

MTBとして軽さは正義だが、E-MTBとしてはトレードオフが発生する。最大トルクが小さく激坂トレイルで脚力負担が大きくなりがちなことと制限のあるバッテリー容量と構成。アシストを頼ったE-MTBライクな遊び方をやろうとすると制限多い。

ただ、これを望む人はその制限を受けれてでも軽さ優先のはず。そういう意味ではトレードオフのバランスは非常に良い。どーのこーの言っても18kgの軽さは走りの軽さに直結する。悩ましい選択肢の1つって感じ。私の使い方には合わないけど。


これはTurbo Levo SLに限った話じゃないけど、なんでトップチューブ上に表示やボタンを配置するのか、、、トップチューブバッグが使えんじゃん。電源ボタンとかフレーム横に配置してくれよ。表示系は視線移動の少ないハンドル周りの方がいい。

たぶん走りに徹する人はトップチューブバッグなんか付けたりしないって想定なんだろうけど、バッグ付けてポタリングしまくる身としては使い勝手を阻害する配置になってるのを見るとゲンナリする。

ちなみにTRS2AMはフレームサイドに電源ボタンがある。トップチューブ上には何もない。何の支障もなくトップチューブバッグは使える。



風は冷たいが天気は良くなった。


そういえばメリダブースが見当たらないな、シマノブースに展示はあるけど。今年は来てないのかな?売るものが無いメーカーはサイクルモードに出てこなくなった感じが強い。メリダのE-MTBも1年半待ち〜って感じらしいし。

現時点でサッと入手できるフルサスE-MTBってBESVのTRS2AMぐらいか?メーカーをこだわって年単位で待ちたいなら仕方ないけど、今遊びたいならTRS2AMも選択肢に入れるべきだと思う。MTBとしてのブランド力は弱いがモノとしては遜色ない。車体価格を抑える為に部分的に安物パーツになってるけど、どーせ好みで交換することになる。ジオメトリーとEバイクとしての電気部分が良ければ何の問題もない。

逆にバッテリー系は他社より確実に優れる。なにせBESV母体のダーフォンはバッテリー供給の上流側。ダーフォンからシマノとかへ供給してる立ち位置。価格も安いし供給も潤沢。そして手厚いサポート。バッテリー不具合とか出てもホントに瞬間対応してくれる。さらには充電器価格も安め。

ついでだから語っておくが、E-MTBはバッテリー1本でどーにかするモノではない。バッテリー使用量をケチる=Eバイクの楽しさを減らしてる、ということ。アシストがあるからこそEバイク。本来の能力を使って徹底的に遊ぶにはバッテリー残量を気にしてはいけない。

当然ながらバッテリーは足りない。だからスペアがいる。1日中徹底的に遊ぶなら3本いる。気にするべきは残量ではなくスペアバッテリーの交換手段。どこを起点にするか?戻ってくるのかバッテリーも運ぶのか?どんなタイミングで交換するか?そっち方向で工夫するのが正しい。

語ってもなかなか伝わらんけど、、、まー5年も先行して遊んでるので感覚のズレは仕方ない。あと5年ぐらいしたら時代が追いついてくるか?こっちはさらに先へ行ってそうだけど。


  Musashi Velo CS01 試乗


次はどれに乗るかなぁ、とぶらぶら見てたら変わったの見つけたので試乗。シングルスピードのクロス。ミニマルなコンセプトでシンプルで美しいフォルムのクロスバイクとして作ったらしい。重量17kg。うーん、この構成なら15kgまでダイエットしてほしいところ。

乗った感じは前傾キツすぎてしんどい。日常乗りの使うクロスとしてはハンドル低すぎると思う。シングルギアで快適に普段乗りってイメージに合わない。もっと楽にアップライトに乗れる構成にすべき。

Eバイクとしては及第点かな?リアハブモーターの感触は悪くない。シングルギヤなので坂道の途中からの発進ではギヤ比的に非常に重い。でもアシスト力の方が勝ってる制御なのでペダルに力をかけ続ければジワジワと速度を乗せて登っていける。ちゃんとシングルギヤで辻褄のあう制御になってる。ただ、モーター音がヒューンと大きめに聞こえる。ハブモーターなら無音相当を望みたい。


バッテリーはダウンチューブに内蔵。スペック11.2Ah。36Vだろうから403Whか。容量的には標準的。ハブモーターのサイズも標準的かな。スペックわからんがサイズ的に250Wクラスだと思う。スタッフにも語ったがバッテリー内蔵式は賃貸に住んでる人には異様に敷居が高くなる。家での充電だけの話ではなく出先で充電するのも敷居が高い。電源のある場所に自転車を持ち込まないといけない。

このフォルムにこだわってるから脱着式にはできなかったと言ってたが、メンテ時は下から抜くって構造になってるなら、メンテだけでなくユーザーが下から抜けるように工夫するべきだと思う。BBのとこにモーター無いんだからやりようはあるはず。


サイドスタンドが設定されているのはマル。普段乗りなら絶対にいる。表示部分はほとんど操作ボタンだな。この位置は操作としては必須だけど表示は視線移動が大きすぎて向かない。速度なんか気にしない走り方向けだからコンセプト的には問題ないけど。

この会社はEバイクには新規参入で、センサーライトとか園芸系の製造販売が本業とのこと。新たな事業としてEバイクに目をつけて既存Eバイクで埋まってないカテゴリを狙って試行錯誤してるって話だった。たしかにこんなコンセプトのEバイクは無い。しかも日本の会社が作ってること自体が珍しい。

チャレンジ精神は評価する。モノは及第点だけどスタッフの人の意見を聞く姿勢は悪くない。今後に期待。まー私には対象外な自転車カテゴリなのだが、、、




だいたい乗ったよなぁー、とぶらついてたらTernが目に入った。そういやここのはBoschユニットだ。TREKが出てこないのでさっぱりとBoschユニットに乗る機会がない。以前からあるオーソドックスなユニットだけどBoschを体感しときたい。

  Tern HSD P9 試乗


以前からちょっと気になってたやつに試乗。ユニットはBosch Active Line Plus。バッテリーは300Wh。うむ、これはいいアリだ。スペック的に25.7kgと重いEバイクだがミニベロで重心が低いからか取り回しで重さを意識することはない。

乗った印象も非常に良い。安定性抜群でアシストユニットもとてもフィーリングがいい。BBタイプだけど音は静かでギクシャク感もない。ハブモーターの音もなく滑るような感覚とは違うが、BBタイプの中では違和感なく静かで滑らかな制御だと思う。乗り心地も悪くない。


Active Line Plusはオーソドックスなユニットだけど静かで自然な制御はこういうミニベロによく合う。フロントショックがあるのがいいねー、できればリアショックも欲しいとこだが構造上無理か。でもリアタイヤがサドルから後ろへ離れてるので突き上げ感は少ない。


でっかいライトがついてる。当然ながら走行バッテリーから電源供給される。ハンドルポジションは工具なしで変更できるようだ。これはポイント高い。リアの荷台は圧巻。50kgまでいけるんだったかな?

面白いのはこいつは後輪側を下にして前輪を空に浮かして縦に置いて自立する。そしてハンドルは軸のとこから折れてフレームに沿って畳める。今時の荷室高が低めの車でも簡単に積める。よくできてる。


試乗の感想は私の主観です。今回は私の用途に合わないタイプが多かったので辛口気味になってしまいました。結局のところ大半は好みなので最終的には自分で試乗して評価してください。自分が乗って良いと思えばそれでいいんです。人の評価を気にする必要はありません。



KABUTOのブースに寄ってみた。ちょっと人多めだったのでブース外から引き気味に眺める。そしたらFLAIRオーロラをかぶってたのでスタッフの方から食いついてきた。これ幸い。蓄えてた意見をガッツリ語らせてもらう。

まずはこのオーロラを買う時に一悶着あった。OGK KABUTOのサイトを見てラインナップから選んで自転車屋に注文したのに何日かして「そのカラーは無いらしいよ」って事態になった。限定とも書いてないメーカーサイトに載ってるモノが注文すると無いって管理体制はどーにかならんのか、と。

流通在庫がどーなってるか把握できないんですってことだったけど、そこはどーにか大枠ででも把握してくれ。そもそも作りきりで再生産しないモデルはその旨をWebに書いてくれ。そうやっとけば発売月から判断して手に入らんかも?とか想像できる。こっちの調べ方も変わってくるし。

もう1つはヘルメット内装の脱着の問題。つけるときのピンが恐ろしく差し込みにくい。内装をあてがうとピンの穴は隠れて見えない。だいたいで位置を合わせて固いピンを差し込むことになる。ちょっとでもズレると入らない。見ながら差し込めないから当然ながらズレて入らずイライラする。なんでこんな構造なのか?

おまけにピンの固定力が固すぎて脱着を繰り返してるとピンの受け側がヘルメットのスチロールを壊して丸ごと抜けてくる。強度設計的なとこも考え方を間違ってる。内装は洗うから脱着が多い。サッと外して洗濯して次に出かける時にサッと付けれないとダメ。脱着にイライラするような構造では話にならん。

とまぁ、熱く語らせてもらった。ちゃんと話を聞いてくれたのでスタッフ対応は良い。次の製品開発に意見が生かされることを期待したい。


最後はまたBESVブースに戻ってきた。2017年のサイクルモードから毎年いろいろ乗ってるが結局のところBESV車種が一番安心感がある。特にハブモーター使ってる車種のクオリティー感は他メーカーのハブモーター車種よりも上。よくできてるなーって感じ。


ぐんぐん気温が下がって終了時間が近づく中、スタッフと話し込む。BESVはユーザーの話をマトモに聞いてくれるのでありがたい。ビジネス的な実現性は考慮しないまま思ってるアイデアをいっぱい語らせてもらった。ライトはどーにかならんかなぁ。SUPERNOVAのライトでも運用的には結局矛盾があるんだよなぁ。不満を全てクリアできるライトが欲しい。


恐ろしく冷えてきた。もうタイムオーバー。各ブースは全力で撤収作業に入ったのでこっちも撤収する。


今回も太陽の塔に入れんかったなぁ。大丈夫だと思うけど今の状況では屋内空間に長い時間入るのを躊躇してしまう。そもそもサイクルモードの方で時間無くなるから余計なことしてる暇は無いのだが、、、


それにしても超極寒。いつもこんなに寒かったっけ?雪が降りそうな勢い。さっさと帰る。


お約束の明石大橋の夜景。コロナ影響で出張での移動が皆無なので明石大橋を見る機会はサイクルモードへの移動時だけになってしまった。いいかげんコロナ収まって欲しいな。

さて来年のサイクルモードはどーなるか。売るモノが無い状態は続いてるんだろうなぁ。

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