Jetstream XP入手から8ヶ月半経過

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2012.07.19

ダホン Jetstream XP 2007年モデルを入手して8ヶ月半が経過しました。RIZE4がメインになってからも使い分けで使える様にいじりつつ乗ってます(ちょい乗り、買い物、車で行った先での移動手段などに活用)。

RIZE4のスイングアームにクラック問題で、またしばらくダホンがメインに戻ってしまいました。これまでの試行錯誤や失敗とかをまとめてみました。



今のダホン状態。タイヤやサドルを変えてみたものの、また元に戻りました。

標準状態はバランスがいい

RIZE4がメインになってからは、ダホンをちょい乗りで快適にする為にサドルやタイヤを変えてみました。一見、コンフォート系になって好感触に思えたんですが、乗り続けると色々と難あり。結局、色々と標準状態に戻ってくるハメになりました。やっぱ、メーカーがモデルに与えている性能とバランスはよく考えられてます。



ダホン純正のコンフォートサドルは大失敗。柔らかすぎて逆にお尻が痛くなる。

相性と固さは関係が薄い

Jetstream XPのサドルはi-Beamという特殊なタイプで、普通のサドルが使えません。しかも、最初から付いてるサドルは固い!。性能的には悪くないし、相性もそんなには悪くないけれど座った時の感触がハード。

もう少し柔らかい感じがいいと思って、ダホン純正のi-Beamタイプのコンフォートサドルを買ってみましたが、これが大失敗。フカフカすぎて違和感大きい上に15kmも走るとお尻が痛くなります。この痛くなり具合が全体的にジワッと痛くなってくる感じで座り直しても改善しません。距離走るのは絶望的な感じで相性は最悪でした。

標準のサドルは座り始めから固くて、すぐにスポット的に少し痛くなるものの座り直せば解消します。60km程度を座り直しつつ走ることは実用範囲です。感触として「固い」というのが不満なものの、長時間&長距離に耐えれるので相性はいい方なんでしょう。

そんなわけで、今は標準のサドルに戻ってます。シートポストごと変えてフィジークあたりのサドルに変更したいところ(RIZE4で相性よかったので)。



ビックアップル2.0インチ幅は、ブレーキ部分に干渉するのが致命的だった。

タイヤの性格と性能

Jetstream XPの標準タイヤは、シュワルベのマラソンレーサー1.5インチ幅です。ここまで高性能はいらないから、もっとコンフォートにと思って、他のダホンでも使われているシュワルベのビックアップルに交換してみました。これが結局は失敗。

致命的なのはブレーキワイヤーを制御してる部分にタイヤの頂点が微妙に干渉すること。フロントはサスペンションハブが動くと干渉しっぱなしになるので走行不能でした。ほとんど役にたっていなかったサスペンションハブのストロークを潰すことで、ギリギリ干渉しないものの、ブレーキをかけたときに微妙に干渉して異音がでます(リアも同じ)。

他のダホンで採用されてるのでサイズ的に使えると思い込んだのが失敗でした。しばらくはその状態で乗っていたものの、タイヤの走行感の重さもジワジワと効いてきて、結局は元のマラソンレーサーに戻してしまいました。

タイヤとしての感触はコンフォートなものの、ブレーキとの干渉回避にサスペンションハブを固定してしまうことになって効果半減。想像よりも重たい走行感や完全に解消できないブレーキとの干渉で、いくらチョイ乗り中心でもデメリットの方が大きくて辛くなってしまったという結果です。



Jetstream XPは、一応フルサスです。

サスペンション調整は重要

Jetstream XPは、フロントにサスペンションハブ、リアにエアサスの構成になっていて一応フルサスです。でも、ほとんどサスペンション的な動きはしてませんでした。これが快適性を損なっていた大きな原因でした。

エアサスは最初は圧が低く柔らかい状態でした。乗っただけで短いストロークの大半を使い切ってしまってた様でゴツゴツ感の解消に貢献してなかった様です。エアサスの調整の仕方も知らないしサスペンションポンプも持ってないので、そのまま乗ってました。

RIZE4購入時にサスペンションポンプを入手したので、やや高めの圧に調整したところ、これが大正解。ストローク短いので動く感じはしないものの、ゴツゴツとした直接的な衝撃が減って角の丸い突き上げ感に変化。こうなってくるとマラソンレーサーとビッグアップルの違いはほとんど無くなります。

そしてフロントのサスペンションハブは、標準状態では上下方向には動かず斜め後ろに衝撃を少し逃がす設定になってます。上下方向のゴツゴツ感には恩恵なしでタイヤからの衝撃がダイレクトに伝わる状態でした。設定を変えることで上下方向にも動く様にできるのですが(ストロークは1cm以下ですけど)、衝撃吸収の役割をしてる内部のゴム部品がヘタっていて、乗っただけで底付きしてて意味無し。

諦めてその状態で乗ってたのですが、ビッグアップルの問題で試行錯誤した後に、ゴム部品を自前で調整すれば有効に動かせるのでは?と思いつきました。で、マラソンレーサーに戻す時に元のゴム部品に自前のゴム部品を追加してヘタリをカバーする様に調整。これがうまくいって、ミリ単位のストロークではあるものの衝撃吸収できる状態に復活。少しのサスペンション効果だけど、体感的には大きいです。タイヤの違い分ぐらいは吸収できます。

結局、前後のサスペンション機能を本来の状態に整えれば、マラソンレーサーでもビッグアップルに遜色ない程度の乗り心地は確保できる結果となりました。かなり遠回りして本来のJetstreamXPに戻ってきた感じです(とは言っても乗り心地は十分悪い部類ですけど)。



最高速は出るけど、距離走るとRIZE4の方が楽で速い。

小径タイヤの限界

小さいタイヤの欠点であるギア比はDualDriveでロードバイクと遜色ない状態になってます。脚力さえあえれば最高速度はでます。私の足でも平地&無風で30km/h以上の速度を出すのは簡単です。

ただし、路面状況がよい前提です。舗装が荒れてたり舗装の継ぎ目が連続する様な状況では極端に速度が落ちます(快適に走ること自体が不可能)。ちょっとした段差や舗装の継ぎ目の影響が大きく、ハンドルの不安定さも手伝って気を抜くと転倒しかねません。安物ミニベロよりはマシなはずですが、小径タイヤなので乗り越え性能の限界は低いです。結果的に道を選ばずに長距離走るとトータルの平均速度はRIZE4より遅いことが多いです。

それと、巡航時の気持ちよさ感が小径タイヤは少し劣る様です。コギ始めが軽いので発進停止が連続する状況では楽なんですが、淡々と同じ速度で走る状況だと小径タイヤの慣性が小さいためか、なんとなく速度を維持しにくいです。RIZE4は逆でコギ始めは重いし、最高速度も出ないけど巡航速度で淡々と走る場合は楽に感じます。

結局、意識せずに走るとRIZE4の巡航速度と変わらず、路面状況悪い場所も含むとトータルではRIZE4の方が楽で速く走れる結果になります。走行性能自体はダホンの方が上なので、モチベーション上げたまま走りきれる人だとダホンの方が速いはずですが、私には無理っぽい感じです(突き詰めた速さよりも、快適さとほどよい速さを求めてしまうので)。



小さくなることの価値は絶大。手軽に運べると使い方が変わります。

折り畳みの価値

ダホンの価値の大半はこれです。ものの10秒で畳むことができて車体が軽いこともあって取り扱いも楽。荷物が沢山あっても隙間に載せて持って行けます。おまけ的に運べるのに走行性能はまともなクロスバイク並み。このバランスがダホンの魅力です。

使うかどうか不明でも載せてく、とか、常に車に載せておいて必要時にすぐ使うとか、普通の自転車じゃ考えられない様な使い方ができるのが素晴らしいです。ほとんどパジェロ常備品になりそうな感じです。




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