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八百萬神之御殿へ行ってみる

2019年 04月 06日

急に暖かくなってあちこちで桜満開。
近所の川沿いも一気に見頃になってる。
どっか新しいポイントへ桜ポタしたいなぁと思ってたら、
自転車仲間から八百萬神之御殿って話が出た。

そういや標識見たことあるな。
何年か前にすごい立地のカフェ見つけてカレー食べた。
その近くのはず。
周辺は狭い道だけど自転車ならどーにでもなる。

往復80kmぐらい。
ロングポタとしては程いい感じ。

とりあえずポタペースで塩江方面へ。
朝から天気良くて暑いぐらい。
やっといい気温になった。

塩江で休憩。
ここの桜も結構すごいな。
ドンピシャの時期に来たことなかった。

カメラは6DMk2+EF24-70mmF2.8L IIに加えてEF70-200mm F4L
COHO XCに望遠レンズとコーヒーセットや非常食などモロモロを突っ込む。

周辺で催し物の準備っぽい作業をしてる。
明日は「塩江さくらまつり」ってのがあるようだ。
大道芸のリハーサルとかもやってた。

塩江で足を止めるとどーしても食べてしまう。
暖かいのでソフトクリームから逃げられない。
相変わらず渡された瞬間から溶ける。

さらに南下。
近くでダム作ってるからかダンプが結構な数走ってくる。
車通りの多い道は好みじゃないがこれしかルートないので仕方ない。

目的地の集落にたどり着いた。
集落に入る激坂で足が死んだので休憩。
花見戻りらしき車が集団で通過していく。
この時期は集落の道路は一方通行に規制されてるようだ。

カフェへの場所を思い出しつつ探す。
どうやら八百萬神之御殿へ向かう道と同じのようだ。
坂をちょっと登ってカフェへ分岐した記憶がある。

ここから先は車は完全な交互通行。
狭過ぎて自転車との離合もスレスレなので誘導員の指示で待機。
無線でカフェと連絡とってもらって交互通行の隙間タイミングでカフェへ上がる。
カフェまでの距離は短いが傾斜キツイとこは20%クラス。
この辺は傾斜の基準がおかしいな。

途中の分岐からは傾斜緩くなるが未舗装路。
この先にカフェがあるとはお釈迦様でも気づくまい。
右に見えてるのが八百萬神之御殿への向かう道の続き。

転回困難なのでカフェへは車で進入してはいけない。
普段は下に駐車場スペースが確保されている。
桜時期は予約制。

秘密カフェ「Loving CAFE」に到着。
相変わらず凄い立地だ。
色々と難易度高め。
集落へ入る道の段階から悩む。
標識なければたどり着けない。
秘密カフェとしてランク高い。

テラスからは集落を見下ろせる。
遠くに大滝山も見える。
いい場所だ。

スパイシーなカレーでランチ。
カフェの娘さん(?)に八百萬神之御殿への道を聞いてみる。
平らなとこもあるから自転車でも行けるような話。
とりあえず行ってみるか。

出がけに店主に聞くと自転車では、、、と言ってたのが気になるが、、、
歩いて行く人もほとんどいないらしく謎が多い。
少し距離はあるようだが...、まー、行けばわかる。
車が上がれるんだからどーにかなるだろ。
無線で連絡取ってもらって車が途切れたとこで境内へ向かう道の続きに入り込む。

事故はともかく故障に言及してる標識は珍しい。
「悪路」が赤文字強調されてるのが気になるな、、、

確かにすごい。
とにかく超狭い。
車と自転車すら離合できない箇所もある。
当然ガードレールなんかない。
傾斜は基本的に10%超え、20%クラスもざら。

路面はボコボコ。大きな窪みもあちこちに。
ローダウンやエアロは確実に壊れる。
そもそも普通車サイズで入るのは超リスキー。
激坂の鋭角ターンは軽トラ以外は切り返し必須。
切り返し位置を間違うと高低差でデフ効いてタイヤ空転。
判断ミスると崖下へ落ちる。
まさに命がけの道。

未舗装路もたんまりと。
ほとんど超激坂なので乗って走れるのは3割ぐらい。
どこに平らな場所があるんだ?
さすがに自転車で入る道じゃないな。
ダウンヒルコースを押し上がってる気分。
腕に覚えのあるMTB以外は乗って下るのも無理。

何度も休みながら黙々と登る。
ついに桜が出てきた。
ゴールが近そうだ。
でも超激坂&鋭角ターンは続く。

下り車の待機所。
ここの段階で桜が凄い。

駐車場までたどり着いて拝観券を購入。
自転車で上がって来たアホは2組目らしい。
他に自転車がいたことに驚き。
こっちと同様で状況知らずに上がったのだと思うが、、、

境内では飲食禁止。
水分補給できるのは駐車場のみ。
自販機あって助かった。

境内に入る。
ここまでの道からからは想像できない大きな施設がある。
どーやって資材を上げたんだろ?

桜の凄さは写真程度では伝わらない。
桁違いという言葉はこういう時の為にある。
質も量も掛け値なしに桁違いである。

道に枝がせり出して降り注ぐような桜。
凄い絵だが、ここではこれが当たり前。
広い遊歩道の大半がこの状態。

しかし、桜見るとこは平らでぐるっと回るだけって言ってたが高低差大きいぞ、、、
やっぱり地元の人は傾斜の基準が違うようだ。

山肌を8千本の桜が覆ってる。
スケールがデカすぎて凄いの言葉しか出ない。

桜の咲き方もレベルが違う。
とにかく密度が高い。
コロニー状になってるのがビッシリ。

太い幹から出た小枝にも咲きまくる。

これだけ桜まみれの凄い場所なのに人は少ない。
駐車スペース的に境内に滞留できる人の数は限られる。
車が降りて枠が開かなければ次の車は上がってこれない。
その入れ替わりも命がけの道を交互通行なので時間差がある。
歩いて登ろうにも山登りレベルの傾斜と距離。
往復するのは相当な根性がいる。
そもそも下に駐車スペースないので車置けない。
歩くにしてもどうやって集落に来る?
ことごとく人を寄せ付けない立地。
これ以上人は増えようがない。

桜見るにはこれ以上の場所はないが簡単には勧められない。
行くなら覚悟して命がけで。

駐車場に戻ってコーヒー。
ベンチに座ってほっと一息。

写り込んだ桜。
誘導の人に「こういうのを撮るんじゃ」と教えてもらった。

そして命がけの下山。
激坂鋭角ターンの切り替えしで渋滞する。
押し歩きで降りるつもりだったロードの同行者は誘導員の軽トラで運んでくれることに。
条件的にMTBしか乗って降りられない。
MTBでもテクがないと危険。
まったく凄い所だ。

八百萬神之御殿であれだけ時間使うと日も傾くわな。
すでに終わった足でノロノロと塩江方面へ。

休憩しながら塩江のピーク目指してジワジワ登る。
COHO XCのデッドスペースはペットボトルを立てて差し込むと丁度いいことに気づいた。
炭酸飲料積むと早いペースで甘いだけのジュースに変わってしまうが、、、

ピーク越えると急に寒くなった。
山の日暮れは早い。
下りをすっ飛ばす。

道の駅まで戻ってきた。
コーヒー淹れて休憩。
ここから先は下り基調。
ライトONでゆるポタペースで帰る。

戻り着く頃にはマジックアワー過ぎてとっぷりと暗くなった。
生還できてよかった。
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