夕暮れ時に超激坂へ2022年 08月 20日PS1のフロントブレーキとタイヤを交換した。フロントブレーキは最初レジンパッドを使ったがローターと相性が悪いのか鳴きまくるし食いつかない。途中まで使ったメタルパッドがいっぱいあるのでメタルに変えた。日暮れ時からその慣らと登坂力のチェックを兼ねて超激坂へ。 なんかすっきりしない天気ばかり。とんでもなく蒸してるし。 スプロケはノーマルのままチェーンリングもそのままなのでギヤ比は重い方に偏ってる。PS1は最初から10速なので重めの方向で細かく刻んでる状態。重めだけど大半のギヤがアシスト効いてる状態で使うギヤなので逆に細かすぎてイマイチ。その上、ちょっとした坂でもギヤを使い切ってしまう。 PSA1の頃から思ってるけど、Eバイクはアシスト領域とアシスト外で欲しいギヤの間隔が違う。力加減が可変するんだから当たり前。アシスト領域はワイドなぐらいが程よくつながる。アシスト外は非力になるから細かい間隔でギヤが欲しい。人間の足負担として均等ピッチになるギヤ間隔が理想なのだがスプロケの歯数は人力自転車用なので必ず合わない。専用版作ってくれ。 ノーマルのギヤは重いがトルクのあるハブモーターだと致命傷にはならない。ハブモーターのアシストはホイールそのものを回してる。ペダル側のギヤ比の影響はない。ペダルトルクをしっかりかければアシストは有効にかかるので重いギヤでも坂は登れる。ペダル重いからもっさりした走り方にはなるけど。 これがBBタイプだと登れない。アシスト出力はクランク軸に追加されるのでホイール回すのはスプロケ経由。人力で踏んでるのと同じで重いギヤ比では回せない。 この違いを正しく説明した記事ってないよなぁ。ハブモーターもBBユニットもごちゃ混ぜで「Eバイク」として説明してるものばかり。仕組み、特性、特徴がまったく違ってて、理屈的にメリットとデメリットもまったく違うのに。 断続的な激坂と緩い坂なルートで色々と試す。やっぱりPS1のアシストはPSA1とだいぶ印象が違う。まーPSA1とは言ってもうちのは2017年モデルをモーターとファームウェアを2020年のに交換した特別な組み合わせ。2020年相当に近いがコントローラーやトルクセンサーのハードウェアは当時のままなので今のPSA1の体感と違う可能性大なのだが。 とにかくPS1の方がアシストが自然。それゆえに体感的なパワー感を感じない。しかし何の苦労をすることもなく坂を登れる。登坂力としてはむしろPSA1よりいいのでは?と思うぐらい登れる。でも体感的にはそのパワー感は感じない。ぐわっとモーターパワーを足して登ってます、って感じがない。さりげなく必要十分なアシスト力をそっとスムーズに足して登る。 20%オーバーの坂が続く場所に来た。ギヤは簡単に使い果たすので足をクルクル回す状態は作れないが普通に登れる。登坂力としてはまったく問題ない。誰が乗っても20%オーバーを登れる(ただし体重に依存)。 そして驚くことに20%の坂の途中で最小回転半径ぐらいで8の字を書いてクルクルと回れる。回ると20%の登りと下りが短い間隔で混在する超低速走行になる。アシスト制御が荒いとバランス崩すので難しくPSA1ではこの条件では無理。それをPS1はスムーズにこなせる。自然なアシスト制御としては非常に優秀。 ※エレクトリックブレーキ制御を無効にしてる前提です。ブレーキレバー触ってもアシストが継続されないとこんな動きは無理です。 さらに別のポイントへ。久しぶりにトンネル抜けて移動。特別なポイントに35%ぐらいの坂がある。そこをチャレンジしてみた。さすがにこの重いギヤではペダルを踏む力は頑張らないといけないが、それでもシッティングで登れた。 ノーマルギヤで登れたことも凄いのだが、PSA1との大きな違いは、フロントが浮く気配がないこと。PS系は構成的にリアヘビーで前が軽くて激坂では浮きやすい。その影響もあってここをPSA1で登ると制御の荒さの関係か駆動力との加減でフロントが浮きがちになる。ところがもっとフロントが軽いはずのPS1は浮く気配がない。フロントが浮くような荒いモーター制御が出ない感じ。自然なアシストなので体感的に強く感じないが、とくに不満もなく超激坂を負担少なくしれっと登れる。 よくできてるなぁ。もしかすると今のPSA1も繊細な制御感はこのレベルなのかも?コントローラーのハードウェアはPS1と共通だし。うちのPSA1は2017年当時のパーツなので共通パーツだといっても物理的に中身は変わってるはず。トルクセンサーも当時のやつだからセンサーからの信号精度も今のセンサーとは違ってて当然だし。 なんにしてもハブモーターのモデルとしてはトップクラスの制御なのは間違いない。乗り換えて正解だった。 |
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