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2025.10.31
携帯用の電動ポンプは誰も気にしなかった4年以上前から使っている。個人的にはとっくに当たり前の装備になっているのだが、最近になてよーやく自転車用の携帯ポンプとして電動ポンプが話題に出てくるようになった。自転車用品のメーカーが小型の電動ポンプを出してくるようになったので、この辺でマトモな電動ポンプに乗り換えることにする。 いままで使っていた電動ポンプに大きな不満があるわけではない。でも、物理的なサイズの大きさは持ち運びに難がある。COHO XC付きの時は気にならないが、TRS2AM単体の時はバッグに入れるとパンパンになってしまうので持っていくのを躊躇する(そして置いていった時に限ってパンクする、、、)。 写真右が今まで使ってたポンプ。左が今回導入したトピークのE-BOOSTER DIGITAL。体積と重量はほぼ半分。もう一回り小さいE-BOOSTER DIGITAL MINIというのもあるのだが、バッテリー容量が少し小さく充填速度も少し遅いのでMTBのタイヤには酷だろうと思って、こっちを選んだ(結果的に正解だった)。
今まで使ってたポンプはホースが長めな上に本体格納式。気が利いてて重宝してた。あとLEDが付いてて夜道の作業時にライトとして使えるのもよかった。 その辺、トピークのはなんの配慮もない。ホースは短い上に収納したり固定したりする場所はない。LEDライトなどもない。あまり気が利いてない。 無くしそうなのでゴムバンドでホースを本体に固定できるようにした。このホース。ねじ込み部分は米式ネジかと思ったら違うようだ。なので今まで使ってた長いホースは流用できず、、、ホース無しで押し付けて使える仕組みなので口金部分の形状が違うんだろな。残念。 さて能力テスト。まずは今まで使ってた方から。27.5インチ、2.8インチ幅のタイヤをペッチャンコにした状態から3.5Barまでの時間を測る。走行時の空気圧は1.5Bar程度だが、このタイヤ(シュワルベ ロケットロン)はパンク修理時にビード落とすと3.5Barぐらいまで空気圧を上げないとビードが上がらない。なのでパンク修理では0→3.5Barの能力が求められる。 このポンプは「プルプルプル」というタイプの音。音は大きいが許容範囲。でも初めて見る人を驚かすには十分な音量がある。背後で突然動かすのはマナーよくない。そんな音量。 3.5Barになった。時間は10分40秒。充填速度は速くないのでかなり時間がかかる。バッテリー表示はオレンジ色になっているので残り半分以下。満充電から1回しかできない。 そして同じ条件でE-BOOSTERで充填。まずは動作音にビビる。「プーン」という連続音でうるさい。今まで使ってたポンプよりも体感で音が大きくうるさい。近くの人を驚かすというレベルをこえて騒音になるので使う場所を考える必要がある。 時間は4分40秒と半分以下で止まった。文句なしの爆速だ、と思ったが表示を見ると3.4Barでちょっと足りない。どーやら3.5Barで止まったのではなくバッテリーが無くなって止まったようだ。再度動かすと一瞬ポンプが動いて電源が落ちてしまった。 バッテリー容量を比較すると、今までのが3.7V 2000mAh、E-BOOSTERは7.4V 600mA。7Wh vs 4.44WhでE-BOOSTERは6割程度のバッテリー容量しかない。充填速度は爆速だが充填量はMTBタイヤにはチトしんどいようだ。 ま、でも少し補充電して追加で充填すればいいので困るほどでもない。通常の空気圧調整では問題ないので、パンク修理時にビードが上げが1回分のバッテリーでギリギリというだけ。 後から気づいたのだが、E-BOOSTERは空気を抜く仕組みがない。今まで使ってた方は表示圧を見ながらボタン押して空気を抜いて調整することができたのだが、E-BOOSTERはその仕組みがない。減った状態から指定圧に入れることしかできないので、圧を下げたい場合は先に適当に下げておく必要がある。この辺もちょっと気が利いてないところ。 細かい不満点はあるが、大きさと重量が半分、充填速度が2倍以上という能力は非常用の電動ポンプとしては心強い。そもそも常に携帯してこそ意味がある。小さく軽いことは正義。欲を言えば、もうちょいバッテリー容量増やしてくれたらなぁ、とは思うが、、、 あと充填速度が速いので発熱も大きい。今まで使ってた方は暖かい程度の発熱だったが、E-BOOSTERは口金部分は触れないレベルの高温になってた。バッテリー使い切るぐらい一気に使ったらしばらく冷やす必要あり(その間に補充電か)。 そんな結果なので、E-BOOSTER DIGITAL MINIはMTBではしんどい。あれはバッテリー容量が7.4V 500mAの3.7Wh。1回の充電で排出できる空気量がさらに少なくなるので太いタイヤのビードを上げるのには向かない。 |
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E-BOOSTER DIGITAL(電動ポンプ)導入
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