BomberZ1とFoxの調整を真面目にやる

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2020.02.02


キッカケはBomberZ1のエアボリュームスペーサーをいじったこと。ブレーキ交換の作業と一緒にスペーサーを1つ減らしてもらった。この効果が良くてとても好みの方向になった。

で、これがキッカケで真面目にTUNING GUIDEを読んだ。スペーサーの解説にグラフが載ってる。最初はFACTORY SETTEINGなので真ん中のイメージ。柔らかい方がいいからMINIMUM SPACERSのラインにしたいな。

説明を読むと、「正しくサグとってフルストローク使えてない場合、スペーサーを外してボトムアウト抵抗を減らせる」とある。

うちのZ1は160mmストローク。FACTORY状態でスペーサー2個。まだ1個入ってる。

サグは30mm付近で規定値内。その状態で私の乗り方ではトレイル走ってもストロークはだいぶ残ってる。そこそこ激しくは走るが、大きなドロップを飛び降りることもなければ大ジャンプもしない。フルストローク使う気配は全くない。

てことはスペーサー全部外した方がストロークを有効に使える?体感的にもっとフロントに動いて欲しい感はあった。スペーサー1個外した時点でいい感じにはなった。でもまだ物足りない感はある。


というわけでスペーサーをもう1つ外す。エアーを完全に抜いてから作業(忘れると吹っ飛ぶので要注意)

ここの開け締めが難関。浅くてかかりが悪く、片側は周囲が盛り上がってるのでメガネは使えない。硬い素材でもないのでスパナではやや怖い。ソケットも試してみるが、、、普通のやつでは僅かにナナメになって上に逃げやすい。

1回外してるのでスパナの方がやりやすかった。本来はまっすぐ入る薄いソケットを使うのだと思う。


スペーサー外してエアー入れてサグを出す。何度か調整して20%の32mmに設定。15〜20%が規定値なのでサグ多めの方で調整。この辺は個人的な好み。

サグは人間乗った状態の1Gで調整する。本来の目的は1Gからの伸びと縮みの割合の調整。接地性能の確保には伸び側ストロークが必要。全体ストロークは限られてるので沢山与えるわけにもいかない。Z1的には15〜20%を伸び側ストロークに与える、って想定。

縮み側がフルボトムしないなら多めの位置でもいいはずだが設計の都合でそうもいかない。限られた条件の中で最大限の衝撃吸収と接地性の性能を追求してる。1Gで規定値内の位置にいないと減衰力特性など色々と性能が低い状態で常用することになる。

ただ、それは競技レベルでの性能が基準。個人的には体感で性能が得られてれば好きにすればいいと思ってる。フルボトムしないなら壊れることはない。性能悪い範囲で使ってもそれが体感的に好みなら個人の自由。

エアショックは圧が下がるとスプリング的なレートとして低い体感になる。柔らかい体感が好きなので規定範囲で気に入らなかったら適当に下げたりしてる。趣味のモノは性能や理屈よりも体感的な自己満足が大事(競技頭の人はうるさく言うようだが)。

Z1はスペーサー全部外すことで標準より柔らかめのレートにできるようだ。サグを規定位置にして柔らかいのはありがたい。本来の性能をキッチリ使える。


リアも真面目にサグ出し。25〜30%が規定値なので30%に設定。


意外だったのはリバウント設定。てっきり真ん中が基準で前後に調整するものかと思ってたが違った。エア圧で基準位置が決まる。

サグ30%ギリギリに調整すると110psi程度。ほとんどOpenな位置が基準。個人的にリバウンドやや緩めが好みなのでダイアルとしては完全にOpen。

で、この設定は乗りやすいように自己流でいじってたときに近い。完全Openは変だろと思って2クリック締めてた。Openで良かったんだな。体感で調整するとわりと合ってる。

理屈的に、

規定値内のサグ多めギリギリに合わす
 ↓
エア圧低めになる
 ↓
圧が低いとリバウンドはOpen気味でバランス取れる

というモノのようだ。そこから好みで調整だけど規定位置から3クリック以内にしとけ、ってことらしい。私の場合は緩い方に調整したいけど1クリックで完全Open。そんなわけでOpen位置でOK。

リアFOXはスペーサーは入っていないっぽい。標準で柔らかい方向で足りない人がスペーサーを足すようだ。個人的にはもっと柔らかいレートでいいのだがもう調整範囲がない。

間違いだった。最初からスペーサー入ってた。 抜いたり違う厚みに交換することでセッテイングを変える。そんなわけでスペーサー外した。これで規定より圧を下げる必要はなさそうだ。

理屈的にリアショックで好みの体感を得るのは難しい。フロントはフレーム直にフォークが付く。ショックの動きと体感はどの自転車に付けても同じ。タイヤの動きとストロークは1:1なので違いは出ない。ところがリアはサスリンク経由でショックが動く。

TRS2はタイヤ側の150mmストロークをショックストローク65mmで処理する。比率が違う上にショックが押されるカーブも自転車側の考え方で色々。個人的に競技系に偏ったMTBが嫌いなのはこういう部分にもある。限界性能は高いけどポタリング向きのソフトな体感を考えていない。リンク構成とショック特性の両方で悩むことになる。


石ゴロゴロのトレイルや干上がった川底を走って試す。BomberZ1の動きは素晴らしく良くなった。落ち葉に隠れてる大きな石や木の根をしっかりストロークして舐める様に越える。ソコソコ激しく走ってみてもまだまだストローク残ってる。ほぼ理想に近い感じ。

リアとのバランスもまずまず。リアはもう少しバネレート低い感じがいいのかな。フロントが良くなりすぎた。ま、でもこのままでも問題はない。
※この後、リアもスペーサー外して好みになった。前後バランスもバッチリ。

若干のフワフワ感を残しつつ包み込むようにギャップを通過する感じ。個人的にこの方向が好み。要するに乗り心地がいい動き。その上で困らない程度にダンピングが効いてる。ペダルロスは多めになるがE-MTBだとほぼ関係ない。
※ペダルロスは「open mode adjust」の設定で軽減できるようだ。

RZ120もペダルロス無視して乗り心地重視でこんな感じにしてたけど(^^;
(あれは体感だけで適当に設定してた)

もうTRS2の乗り心地体感はRZ120を超えた感じ。

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