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2021.01.24 2020年の8月にMakuakeでEcoFlowのRIVER 600 PROを見つけた。望んでいたポータブル電源に限りなく近いので即座に「RIVER 600 Pro + 専用エクストラ+110Wソーラーパネル2枚セット」を応援購入。こういう最先端モノは初期生産のリスク承知で先行購入が楽しい。 2020年末に入手の予定が配送手配のゴタゴタで2021年1月にズレ込んだが、、、 RIVER 600 PROの何が良いのか?個人的に好印象なのはG500と同等なサイズと重さで扱えること。RIVER 600 Proは7.2kgで720Wh。サイズ感はG500と同等。 720Whの容量はややビミョー?でも、そこで終わらない。エクストラバッテリーという外部バッテリーが追加できる。本体とケーブルで接続すると合計1440Whに化ける。必要容量で単体かエクストラも持ち出すか選べる。取り回しの良さと大容量をうまく両立。 出力にも工夫がある。ネーミングから想像つくが出力は600W。だがX-Boostという機能で1200Wまでの機材を強引動かす。一瞬のサージではなく正弦波をいじることで600W出力のまま1200W家電を持続して動かす。おそらく波形ピークを下げてコントロールしてると思われる。 単純な家電ならだいたい動く。ただし能力は600Wまでで1200Wのパワーは出ない。電子レンジも動くが時間は倍かかる。本当に600W以上のパワーが必要な製品は使えない。でも、落とし所としては絶妙。なにしろG500と同じサイズと重さなのである。 もう1つ、他のポータブル電源と決定的に違う能力がある。最初に目を引いたのはその能力だった。 「充電が高速でACアダプター不要」 にわかには信じられない。G500は100Vからの充電はACアダプター。ギンギンに発熱しながら80Wぐらいで充電する。500Whでも満充電には一晩かかる。他のポータブル電源でもほとんど同じ。せいぜい120Wぐらいまでの充電パワー。 TRS2のバッテリー充電でも専用ACアダプターで160Wぐらい。BenQグループの実力でもその辺が常識的な能力。その常識を見事に打ち砕いた。 「ACケーブルのみで600W充電」 1440Whを2時間半でフル充電する。X-Streamという特許技術らしい。どんな仕組みかよくわからんが、出力が600Wというのがヒントだろうな。おそらくACインバーター出力の回路の何かを転用して充電に使ってると思われる。その都合なのかAC入力が入るとACの入力と出力は直結になる。ACインバーター回路はパスされる。この切り替わり時には数十msの瞬断が発生するので要注意。 充電速度は災害時利用では非常に重要。一時的に電気が復帰したときに高速に充電して貯めておける。電気の復旧してる場所で充電させてもらう時も短時間で済む。発電機で昼間に高速充電して夜はポータブル電源を使うことが可能。 私のように田んぼ作業とかで電気使う用途でも価値は大きい。昼ごはん休憩してる間にフル充電に復活できる。普通のポータブル電源では不可能。 そしてIT系人間の心をくすぐるのがこれ。単なるスマホアプリ対応ではない。ちゃんとしたIoT家電。ポータブル電源自体がネットワークに接続する。情報はクラウド経由で連携してる。なので屋外からもスマホで状態把握と操作が可能。 このレベルのポータブル電源って他にあったか? ソーラーパネルは110Wの折りたたみ式。2枚はやりすぎかと思ったがフルに使うのは災害時。持て余したままで済めばそれはそれでヨシ。 しっかりしてるので想像より重かった。でも持ち運べるギリギリの取り回し感で220W分のパネルを扱える。これも絶妙な位置づけだと思う。本体もソーラーパネルも本格的に使うには容量も出力もショボイ。でも「運べる取り回しの良さ」を基準にするとギリギリのサイズ感。そのギリギリの世界で最大の容量と性能になってる。マルチに使うポータブル電源としては良い立ち位置だと思う。 ソーラーパネルでの充電をテスト。説明書では収納バッグがスタンドになる記述があるが、 勘違いだった。角でチャックが引っかかってただけだった。フルオープンするとスタンドになる。 適当に角度つけて置いただけで160Wぐらいの入力。やはり2枚は正解だった。条件が良ければ1日で空からフル充電できそうな勢い。ソーラー1枚だと半分なので非常時に実用に耐えない。 お昼付近は180W以上をキープ。朝10時ぐらいから始めて夕方までに1.2kWhの電力を作れた。日照時間の長い時期なら昼間に空からフル充電いけそう。 具体的に何に使うのか?ポータブル電源はマルチに使ってこそ価値がある。災害時に電源確保して役に立つのはわかってる。でもそんな状況は滅多にない。普段にうまく緩く活用できてこそ意味がある。 とりあえず方針的に充電はソーラーパネルを頼る。急ぎじゃないときは商用電源で充電しない。つまりグリーンエネルギーを1.44kWh蓄える。 で、日常的にはEバイクのバッテリー充電に使う。GoProやモバイルバッテリーや小物充電にも使う。基本的に遊び系の電力をグリーンエネルギーにシフトする。たぶん1週間で1kWhぐらいしか使ってない。ゆるゆるのソーラー充電で足りる。遊び電源はオフグリッド。それ自体が遊び。電気代としては誤差の範囲だが運用ノウハウを得られる。同時に話ネタもできる。 当然ながらG500でやってたアウトドアでの活用もする。用途によってはG500も現役。G500は冷却ファンがあまり回らないので都合いいときもある。 そうやって日常的に緩く使いながら、いざって時には非常用電源。サーバーバックアップとか冷蔵庫バックアップに使う。1.44kWhの容量はだいぶ余裕があって現実的。小型発電機もあるのでうまく使い分け。
「冷却ファンがうるさい」 ファンの音自体が大きい。いわゆる静音ファンではない。そしてAC出力ONだと無負荷でもファンが回る。AC入力が入ってる時も同様で強制的にファンが回る。DC系のみを使ってると静かで快適だがACを使うと騒音地獄になる。近くに置いて使う気にはならない。 無駄にファンが回る問題は今作ってる新しいファームウェアで解消するらしい。ただし、アナウンスされてるのはAC出力時だけの部分。インバーターの温度状態でファンコントロールするとのこと。無負荷では回らなくなると思うが低負荷の動きは不明。全体的に温度できめ細かく制御して欲しいのだが、、、 G500は圧倒的に静か。冷却ファンが回るのは温度が上がってから。ファンの音自体も小さい。温度制御で動くのは充電時も同じ。AC出力も100Wぐらいまでの利用はファン回らない。内部発熱がそこまで到達しない。 この「内部温度が上がるかどうか」ってのは重要で、温度が上がるということはエネルギーが熱に変わってる。その元となるエネルギーはバッテリー。つまり効率が悪いことを示す。その熱を逃すためにさらにエネルギーを使ってファンを回す。どんどん泥沼でエネルギーを捨てることになる。 G500が実際に使って高効率なのはロスが少ないから。もってるバッテリー容量はたいしたことない。でも高効率なので使ってて納得がいく。RIVER 600 PROはどうなのか?これから使いながら検証。積極的にファームアップする体制だろうからアップデートでの改善も期待したい。 ※その後のファームアップデートで解決
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