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霧の高原に上がる

2021年 06月05日

何年か前にRZ120+トピークトレーラーで登ってくたばった霧の高原をTRS2AM+COHO XCでリベンジしてみる。晴れ予報だったのに直前で曇りに変わっちまった。ちと残念だが曇りの方が紫陽花は綺麗だったりする。もう少ししたら紫陽花の季節。早いやつが少し咲いてた。

マイナーな道から上がっていく。狭くて舗装ボロボロで激坂とタイトコーナーまみれ。数年前までこんな場所を人力MTBで登ってたというのが信じられん。もはや人力MTBでは無理。高負荷が続く不快感に加えて時間の無駄感が精神的に耐えられない。Eバイクなら適度な負荷で適度な速度。これに馴染むと逆戻りは無理。

いまだにEバイクに乗ったことない人が多くて特別な乗り物だと思われてる。乗ればわかるがEバイクは紛れもなく自転車。ペダル回す足が動力なので脚力と体力を使う。その足への負荷が低速で過負荷になるときにだけアシストが負荷を少し肩代わりしてくれる。速く走れるのではなく遅くなりにくいだけ。その絶妙なアシストが自転車のマイナス要素だけ消してくれる。ほぼ理想の自転車。

変なルートから入ってるので標識はあまりアテにならん。わりと分岐多いので地図で確認しながら進む。

この辺はお茶も有名で茶畑がある。抹茶を使った霧の森大福はお気に入り。

ひたすら登る。向こうの斜面にもジグザグの道とポツポツと集落。人が住んでることが凄い。

目眩のするような変形棚田は健在だった。維持管理って大変だろな。この絵が長く見れることを願いたい。

本線を逸れて近道を使う。普通の人はこっち通ったらいかん。

激坂舗装路で引き込まれた挙句にヤバイ道になる。いま流行りのグラベルロードなら走れるかもしれんが傾斜はえぐい。しかも後半になるほど傾斜が増す。

雨が多かったから表面が流されて石がゴロゴロと飛び出てるとこ多い。

しっとりした森林浴。以前来たときより確実に荒れてる。傾斜も記憶よりもキツイな、、、

路面荒れてるから急かされる走りになってしまうが大きな問題はない。こういう時にフルサスMTB本来の性能が重要になる。サスなしMTBやグラベルロードで走れる人もいるだろうけど技術と忍耐がいる。お気楽にゆるゆると楽しむにはストロークの長い高性能なサスペンションと太く低圧なブロックタイヤが大事。最大トルクの大きなアシストユニットも重要。

ポタリングにFOXとか贅沢なだけで無駄って思う人も多いが、個人的には最低限のレベル。いままでオフロードバイクで激しい場所をいっぱい走ってきてる。クソ重いオートバイ系のサスの動きを知ってると自転車のサスのショボさに目眩がする。本気のレーシングショック系がギリギリ我慢の動き。安い系は体感的に耐えれんのでいらん。

舗装路が出てきた。引き続き超激坂でE8080が唸る。もうちょっとギヤノイズを黙らせてくれ。

ガッツリと山の中。でも霧の高原は目と鼻の先。

綺麗な道に出てちょっと進むと突然開けて霧の高原の施設が現れる。前回は人力MTBだったからパッと切り替わってこのオアシスが見えた時は感動した。今日は曇りも影響したのかほとんど人いない。かなりアタリ。

以前来た時に目をつけていたが、ここにはオープン空間のBBQがある。聞いてみたら予約してないけどOKってことなのでランチBBQにする。ガラガラというか誰もいないのでコロナ対策バッチリ。そもそも席は大きく離れてる上にオープン空間なので関係ないけど。

そして価格が良心的。標高1000m近い特殊な場所なのにいろんなモノの値段が下界と変わらん。すごい穴場だと思うが夏場は混むのかもしれん。

ここにはマウンテンバイクコースがある。MTBをレンタルして走る前提になってる(1時間660円)。コース料金ではなくレンタルしたら走っていいよ、ってやつ。持ち込みの自転車では走れないの?って聞いてたら、ほんとはダメだけど今日は人いないからコース見てくる程度なら入っていいよ、コッソリね。って特別に許可してくれた。ありがたく見学させてもらう。

初級と中級があって途中に中級への分岐がある。中級はさらに下へ行って遠回りして登って戻ってきて合流する構成。最初は下るけど途中はアップダウンの繰り返しで最後は登って戻る感じ。コース的にはダウンヒル基準ではどっちも初級。距離も短くてあっという間に終わる。

たしかに持ち込みMTBで走る意味は薄い。レンタルMTBで初心者がドキドキ&ヒーヒー言いながら回ってくるのに向いてる。コース内に下った分の登りがあるから元気な人向き。TRS2で入ってよかった(^^;

のんびりしすぎた。そろそろ動く。ここからでも山の向こうの瀬戸内海付近が見えるがもうちょい上を目指す。午前中は瀬戸大橋まで見えたって言ってた。今は白く霞んでしまってるな。

前回は時間も体力も足りなくて断念した草原エリアを攻める。思いつきで高低差激しい未知のルートをトライ&エラーするのはEバイクじゃないと無理。

ダートになった。横切るシングルトラックもあるな。いまいち全貌がわからん。シングルトラック側は直滑降みたいなルートっぽいので途中が階段だと思われる。

最後は階段。上へいくほどに急傾斜になってる。自転車置いて歩いて登る。

ヒーヒー言いながら登った。最後の方の階段角度はシャレにならん。

1043mを制覇。

重なる山々がすげー、山深い。

山の向こうに瀬戸内海。しまなみの島々がうっすらと見えてる。

奥の高いとこが石鎚山かな?360度ビューなのでぐるっと見渡せるが位置関係がピンとこない。空気が透明な時に再チャレンジしたいなぁ。

たっぷり楽しんだので下山。メインルートで下ったが途中の工事中エリアはごっそりダートだった。狭くて舗装の荒れてるとこ多いのとブラインドのタイトコーナーまみれなのでやっぱりE-MTB推奨な場所。ちなみに今日は気温低かったので下りはウインドブレーカー必須。曇りの高原をなめたらいかん。結構寒い。また晴れた時に行きたい。
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