フォークをサンツアーXCM AIRに交換

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2022.09.17


やってることや好みが少数派の極みなのでモノの入手にはホント苦労する。ごくごく普通のレベルのエアショックのフォークが欲しいだけなのだが入手は難易度が高い。日本代理店が20インチ版を扱ってないので個人輸入しか方法がない。

リバウンド調整のあるフォークが欲しかったが選択肢なし(製品は存在するが入手不能)。海外通販で入手可能だったのはXCM AIRのみ。ただしこれもサンツアーのWebに載ってるXCM AIRとビミョーに違う。本来はロックレバーの部分が縮み側の圧を調整可能なタイプだが、通販にあったのはロックとオープンの切り替え。なぜメーカーサイトと仕様が違うのかは不明。選べないからこれをポチるしかなかった。

そんなフォークだからか151ユーロと価格はお手頃。20ユーロの送料と日本側でちょっと税金の追加程度で買える。高い送料なのに日本への空輸が遅延してるようで到着までに3週間近くかかった。やれやれ。


苦労して入手したSR SUNTOUR XCM AIRの20インチ版。エアショックで80mmストローク。フォーク長はPS1標準のSPINNER GRIND 20より30mm長く重量は300g軽い。そもそもなぜこのフォークが必要なのか?

PSA1の頃にもフォークは不満だった(RST CAPA 20が付いてた)。でもフニャフニャで底付きするけど乗り心地は悪くなかった。ズルズルとそのままだったが、PS1に乗り換えたらSPINNER GRIND 20ってフォークに変わった。これがバネが硬い!ほとんど縮まず乗り心地が悪い。路面からの衝撃がハンドルへゴツゴツくる。これは我慢ならん。

そんなわけで、PSA1の時から気になってたしフォークをマトモなエアショックに交換しよう、と思い立った。うちのPS1はリアにFOX5.5インチを入れてるので少し尻上がりになってる。なのでフロントのストロークを伸ばして走破性アップと同時に前後の高さバランスの最適化も狙う。そんな理由で30mmアップの80mmストロークのXCM AIRに行き着いた(入手できるのこれしかなかった)。

50mmストロークでよければSPINNER GRIND AIR 20というのがある。これはMSプロダクツが扱ってるのでショップ経由で入手可能(次回入荷は2022年末頃のようだが)。長さはGRIND 20と同じなのでリアショックがノーマルなら前後の高さバランスは合う。性能は不明だけど。


取り付けは誉自転車でやってもらう。パーツの持ち込みOKのポリシーはホント助かる。当然ながら持ち込んだパーツ絡みのトラブルは自分で被ることになる。わざわざ他で買って持ち込みは割高になるだけで意味薄い。海外入手しか無理なモノや余ってたパーツの再利用とか誰かから貰ったパーツを有効利用とかそんな時に有効。

なぜか先月ぐらいからショップ大繁盛で作業が大幅遅延。持ち込み作業の時間が空くまでだいぶ待った。入荷時期があやふやだった自転車が複数かぶって入荷すると一瞬で作業も空間もキャパオーバー。その辺は個人ショップの辛いところ。


元のフォーク撤去。


外したSPINNER GRIND 20。見た目のイメージより重くてビビる。スペック的には2kgちょっとあるはず。鉄バネが重いのか?


XCM AIRフォーク付いた。ストローク30mm伸びてるけど1.7kgちょっとでGRINDより軽い。パイプ径も少し太いのかな?オモチャっぽさがなくてMTB風の見栄えになった。


ディスクキャリパーのマウントはGRIND 20はインターナショナルとかって古い統一規格のやつでアダプターをつけてキャリパー取り付けてたけど、XCM AIRはポストマウントなのでダイレクトにキャリパーが付く。シンプルで良い。


同時にリアブレーキのSLX化をやってもらう(TRS2AMの4ポッドXT化で余ったSLXを流用)。フロントは付け替えだけなので自分でやったが、リアはホースの通し直しとオイル周りの作業がいる。紐で測ると1.7mでも足りなさそうだったので余らすつもりで2mを注文してた。

実際に通してみると1.8mは使った感じ。小柄なPS1だがホース経路は長くてやばい。1.7mを買うとハマる(ギリ届くかもしれんが)。ホースを通すのはフレームからリアに出るとこが難関。ホースは通るけど端の接続金具みたいなやつが大きいので通過はギリギリ。


ホース通ればあとは特に問題なし。ブレーキオイル通してエア抜きもすんなり完了して完成。


おまけネタ。誉自転車に面白いモノが入荷してた。アップルのFind Myネットワーク機能を使ったセキュリティ装置。平たく言うと位置情報追跡に関してはアップルのAirTagとまったく同じ。これはめっちゃいい(店長はこんなモン売れんと思ってるようだが...、強制的に仕入されられたとボヤいてた(^^;)。

優れてるのはサイズ感。AirTagは丸くて直径はわりとある。あれをケースに入れて取り付けるアダプターもあるがケースサイズはさらに大きくなって自転車では目立ってイマイチ。このSCOUTはAirTagと同じ機能を内蔵したうえで細く薄く作られてる。ボトルケージの台座に取り付けても違和感ない大きさ。

盗難時の追跡は非常事態だけど、それ以前に普段の駐輪時にちゃんと停めた場所に自転車があるかを離れたとこからiPhoneで定期的に確認できる。この安心感は一度使うと戻れない。まだAirTagとかの追跡系を入れてない人にはかなりお勧め。

さらにAirTagには無いモーションセンサーを使った警報音機能がついてるので自転車触られた時に相手をビビらせれる。自分のiPhoneがBluetoosh範囲内なら警報鳴ったことも通知されるようだ。うちはすでにAirTagを駆使してるけどPS1は街乗りに使うので警報音欲しいなぁ、と悩み中。でもPS1はケージマウント無いんだよなぁ、、、

電源はUSB-Cの充電式。1回の充電で半年使える。数ヶ月に1回ぐらいモバイルバッテリーから充電すればいい感じかな。価格は税込9680円といい値段だけどAirTag相当が入ってることを考えるとそんなもんか。

誉自転車に今行けば在庫あります。商圏内で気になる人は買ってあげてくださいな。



フォークが30mm伸びたことで停車時の前後バランスは良くなった。今はFOX5.5インチだけどリアショックが6インチになっても耐えれるかな?5.5インチショックはもう入手不可能なので壊れたら6インチしか選択肢がない。そういう意味でもXCMの80mmストロークはかなり有効。


フォークの左側にエア圧を調整するバルブ。サグを大きめにするとエア圧低めでエアスプリング的には柔らかくなる。これがまたコンフォートな感じで個人的な好みにピッタリ。リバウンド調整は無いけど固定のセッティングはオープン気味で悪くない。


右側はロックとオープンの切り替え。中で何か噛み合って伸びた状態で動きがロックされるだけの構造っぽい。個人的にロックを使うことないのでここはオープンのまま。


実走するとあまりの激変に笑いが止まらない。まるで絨毯の上を走ってるかのよう。道路の継ぎ目とか段差を舐めるように通過する。GRIND 20のゴツゴツ&ガタガタ感はいったい何だったのだ。

圧を下げたエアショックならではのソフトで滑らかな動き。サグが多いことで伸び側ストロークが大きいので跳ね上がるような段差を通過しても接地感がすごくいい。伸びて路面を捉え続けてる感。体感的にすごくMTBっぽい動きになった。


砂利ダートに突っ込んでも非常に安定。滑らかに路面追従することでギャップがあってもグリップを失いにくい。滑りやすいギャップのある砂利路面でも安定したグリップ感を維持して走れる。もはや純正採用のフォークとはまったく別物の体感。

PS1はPSA1よりもフロントが軽いからハンドルがやたら軽くてクイックで神経質すぎる、って思ってたが、XCM AIRでさらに300g軽くなったのにハンドルは逆にしっとり落ち着いた。神経質なハンドリングの原因は軽さではなくショックの硬さと動きの悪さだった。


木の根が飛び出してるとこも突っ込んだが簡単に通過。20インチ径のタイヤと伸びたとはいえ80mmしかないストロークなので限界は低いが、ギャップを最小限の衝撃で越えるフロントの動きは本物のMTBに近い。こんなに変わるならPSA1時代にフォークを変えるべきだったな。


もはや完全にリアの動きが負けてる。Foxを付けてるものの重いハブモーターがバネ下で暴れるのを制御しきれない。それでもノーマルに比べたら別物の乗り心地で満足してたのだが、今度はフロントショック性能がそれを大きく上回ってしまった。フロントはスッと通過できるのにリアが暴れるってパターン。

まーでも基本的にフロントショックの方が重要なので実走のバランスとしては悪くない。もう少しエア圧を調整して前後バランスを調整すればOKかな。総合的な走破性や乗り心地は大幅に向上した。

サンツアー XCM AIRはPS1、PSA1のフォークアップグレードに超お勧め。費用対効果は素晴らしい。ただし、リアショックがノーマルの場合はフロント30mmアップで上がり気味になるので、SPINNER GRIND AIR 20の方が適正かもしれない(実際の性能は不明だけど)。

こんな方向でいじるのは特殊すぎるんだけど、せっかくのフルサス構造なんだから性能引き出さないともったいない。MTB的な走破性の良さは街乗りでの恩恵も大きい。工事跡でボコボコのアスファルトや歩道との段差、マンホールの飛び出しや深く沈んだ排水溝フタなど危険な段差をふわっと舐めるように快適に安全に通過できる。

この方向を追求できるミニベロEバイクはPS1、PSA1のみ。BESVはホント面白いモノ作ってくれるよなぁ。素材として楽しすぎる。

高くないフォークなんだから最初からXCM AIRをPS1の標準として採用しといてくれ、って思うけど。こうやって自分で不満を解消していくのも趣味の楽しさなのでこれはこれでアリか。追求すると手間と金がかかるけど、得られるノウハウやうまくいった時の満足感はプライスレス。

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