グリップヒーターを12V無段階制御に改良

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2022.01.09


車体の元電源から12Vを作り出してアクセサリー機材電源として使う構成は作った。ベースの電源はできたので次は接続する機材側。まずは元々の目的だったグリップヒーター。ヒーターの制御を試してたモーター用のPWM回路に変更する。

ジャマな配線接続用のパーツを除去する。配線を直接半田付けするのでいらん。これだけでだいぶ小さくなる。


配線も一気に作った。左右のヒーターに接続する配線は元配線をちょん切ってPWMコントローラーの基盤に直ハンダ。電源投入側も同じく元配線を流用して基盤に直ハンダ。接続端子はライトにも使われてる平端子に加工。

PWM回路自体は強度アップと防水を兼ねてホットボンドで埋めた。可変抵抗部分は軸が防水じゃないので実際のところ完全防水にはならない。覆ってるからマシって程度。壊れたら交換パーツはあるし実力値でソコソコ長く動けばいいか、ってスタンス。


走行バッテリーから作り出した12Vラインの電力消費状態を監視したいので計測器を仕込む。例のUSB計測器を流用するのだが、USB端子で接続するのも接点抵抗のムダなのでチョッキンして加工する。

反対側も配線出したかったが本体バラせないので片方だけUSB差し込みで使う。


差し込み側のUSBは配線を3分岐で製作。ここで一気に3つの機材(ライト、USB変換回路、グリップヒーターを想定)に接続する想定。配線の根本に負担かかりやすいのでホットボンドで埋めて固める。


どっさり分岐のUSBケーブル。


12Vは計測器を通ってから各機材に分岐。12V-5Aまで計測できるので負荷的にも問題ない。実際のところ5Aも流して大丈夫なのか?と思うけど、まーそれはDC-DCコンバーターも同じなので常時は3Aぐらいまでで5Aは一時的と思ってた方がよさそう。


12Vラインを計測器経由で各機材へ供給する構成で仮接続。ちゃんと動くようだ。


フル光量のiPhoneでgoogleマップ表示。


iPhoneがほぼ充電済みなこともあって1〜2.8Wぐらいをフラフラ。走りながらずっと地図表示してると2Wちょいぐらいの消費っぽい。


純正ライト。6〜12Vに対応してるので12V入力でも問題なく動く。


5.6Wだった。やっぱりスペック6Wぐらいの感じか。デイライトでずっと点灯しとくと消費電力はバカにならんな。デイライトモードが欲しい。


ライト、iPhone、グリップヒーター12Vフルパワー(コントローラー古いやつだけどフルなら同じ)を試す。


37W消費。このぐらいのW数が実運用の上限かな。実際にはグリップヒーターを12Vフルで使うことは無いので、せいぜい20Wぐらいまでしか使わないと思うけど。


グリップヒーターを新しいPWM回路と配線で試す。


最大出力は30W近い。これは元の制御回路でもほぼ同じ。


最も違うのはこれ。最小に絞ると0.6Wで駆動できる。暖かくもならない程度。出力を0.6〜30Wの範囲で無段階に制御できるグリップヒーターの出来上がり。


配線を整理しつつ設置。調整ボリュームは真上が12W出力になるように調整した。真上よりちょい左ぐらいで適温。左へ絞り切るとスイッチになってて完全にOFFになる。


フレームから出る配線は1本だけ。スッキリした。


計測器はトップチューブバックの内側の側面に設置。積算のWhとか見れるので1日で外部機材にどれだけ電力使ったか正確にわかる。いままでライト出力から取ってた電源の走行バッテリーへの影響は推測で計算だったけど、これからは正確に判断可能。

ライト、iPhone、グリップヒーター適温で20Wぐらい。8時間続けると160Wh。うーん、走行バッテリーから合計30%も奪ってしまうことになるのか。グリップヒーターは電気食いだな。ライトもだけど。まーそれでも予備バッテリーがあれば特に問題ない。有効にバッテリー使って快適ポタするほうが価値がある。

計測器に各種機材への出力配線を接続してるので、そこをUSB-Cの出力に差し替えれば個別にモバイルバッテリーからの供給も可能。走行バッテリーでの運用の方が便利なので滅多に使わんとは思うけど、走行バッテリー容量をギリギリまで確保するためにアクセサリー機材を複数のモバイルバッテリーに逃したい時には有効。

これでアクセサリー電源系の改良は一段落。

実走で使い勝手を確認。素晴らしく快適(^^)v

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