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2021.01.12
先週の雪道リベンジでは圧雪路に負けた。積み重なって下地の凍った圧雪路はブロックタイヤでは走破不能。アスファルトに直接降った新雪とはまったくの別物。走行技術ウンヌンではなく物理的にグリップせず登れない。 雪の降らない香川県でそれを体験できたのは良い経験だった。次の機会はまた何年か先なんだろうな、と思ってたが、また追加で雪が降る予報になってる。再リベンジできる可能性あるので圧雪路対策を考える。 真っ先にスパイクタイヤが思い浮かんだ。ブロックに裏からネジ打って自作してる例も多い。製品としてシュワルベからも出てる。 しかし、スパイクタイヤだと普段走行と雪道アタックでタイヤ交換が発生する。さらにスパイクで乾燥路を延々と走って圧雪路区間へ行くことになる。さすがに雪の降らない環境で使うには無理がある。 情報集めて考えた結果、チェーンが現実的という結論になった。極悪な圧雪路までの区間はブロックのままで問題ない。むしろアクセス区間の大半はブロックタイヤの方が都合がいい。下地が完全に凍って走破できない区間のみ使う前提にする。 凍った圧雪路でグリップさせる理屈は、 「下地に食い込むこと」 変形しない固いモノを面圧高く点で接触させる。カチカチの氷でもガリッと削って少しでも噛みつかせる。その理屈からチェーンは捻ったタイプを採用。どっちに捻れても飛び出た点で接触する。 強度は不明だけど自転車の荷重なら問題なかろう。クリアランスの問題もあるので選択肢は少ない。使えそうな中ではゴツい方だった。 脱着構造や取り扱いを試行錯誤。最終的にこうなった。 巻き付けてゴム伸ばしてフックで固定。固定力としては弱いが自転車の負荷なら耐えれるはず。スポークで止まるので大きくはズレないし。 方針決まったので大量生産。前後16個づつ、合計32個作る。ゴムは古チューブを活用。 フックは一番細い鎖をバラしてラジペンで曲げて作った。これがかなりめんどくさい。おかげで材料代は2千円以下。 16個装着するとこんな感じ。個別脱着できるので路面状態で装着数を変えれる。そっと走破するだけなら4つぐらいでも効果あるはず。まー使う機会自体が極端に少ないからフルに装着すると思うけど。 前後分の32個+予備3個でこのぐらいのサイズ。重さ500gちょっと。 前後にフル装着した状態。 フェンダーとのクリアランスはわりとギリギリ。チェーンが動いて立つと一時的に擦りそうな感じ。でも擦るとチェーンの輪っかが倒れて低くなるので実害はないか。 舗装路を軽く走ってみた。ゴゴゴゴッって感じになるが普通に走れる。でも家の周り走っただけでチェーンはキズキズに。ヤスリがけしてる状態なので当たり前か。圧雪路限定で使わないとあっという間に摩耗しそうだ。 ギリギリまで未装着で進んで完全な圧雪になってから装着。帰りは下地の路面が見えたら即座に外すって感じかな。脱着は10分ぐらい。寒い場所でやるのは少々辛い作業だが仕方ない。 つーか、作ったけど試せるのだろうか?平地は雨だったな。山の高いとこは雪降ったのか? 追記、、、 雪道再リベンジ成功。チェーンは有効だった。 |
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圧雪路走破のチェーン装備を作る
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