2018 王滝SDA【5月】100km

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2018.5.19〜20



あの絶景をまた見るべく今年も王滝SDAにエントリー(2017の王滝SDAレポ)。
懲りずに勇者を狙って100km。

前回の完走はほぼマグレ。
2回目だからという余裕は全くなし。
準備の段取りがわかるのが少しマシという程度。
準備編はこっち


遠征荷物を積んだ状態。
自作ベッド設置に加えて机も作成。
工具用意したりとか、色々考えすぎて過剰装備。
実際のところ、現地で色々やる時間なんか無いんだなぁ(^^;


前日の土曜の早朝に出発。
四国を出る段階では細かい雨が残ってる状態。
淡路島の端から見える本州側は雲が切れはじめてる。
午後から天気回復する方向らしいが、さてどうか?


多賀SAで五平餅食べてたら目的地が同じっぽい車両あり。
ルーフの積載台数がすごい。
かなり技ありな載せ方。


愛知県付近から晴天に変わり、中津川ICを降りた頃には超晴天。
空気はヒンヤリだけど日差しが痛い。


買い物や温泉へ寄り道してから王滝村の会場着。
余裕時間作るべく去年より早く出発したのに到着はやや遅め(^^;

それにしても暑くて寒い、、、
日差し痛くて暑いのに気温は低い。
風吹くと肌寒い。なんだこりゃ。
体感したことのないバランス。
明日のウェア選択が頭痛い。


まずは受付。
100kmは行列してなかった。


ブースをちょっと見物。
ふつーにMTBの試乗車多数。
今年はE-Bikeもあった。
ミヤタのリッジランナーとパナのXM2、他にも知らない車種見かけた。
試乗して楽しむには昼には到着したいな。

王滝はレギュレーション緩いのでE-BikeもOKになるのかな?
入賞対象からは外されそうだけど。
個人的には登り楽でもハードテールじゃ下りが怖いのでNG。
早くフルサスE-Bikeの時代になって欲しい。

しかし獲得標高3000mの世界だからアシスト効くのは半分以下。
後半の登りはずっと押しだろうなぁ。
重いスペアバッテリー背負って走るのか...うーん...


妄想してる場合じゃない。
競技説明までに時間無いので、さっさと車に戻って自転車下ろしてゼッケン付けたり作業色々。

今回はゼッケン付けやすい様にプラダンの切れ端で台座作った。
おかげでペラペラせずにカッチリ固定。



16:30から前夜祭&競技説明。
ちょうどACTチームと出会ったので一緒に見にいく。
まだ明日の準備残ってるので乾杯したら退散。

崖崩れの影響でコースがかなり変更になったらしい。
去年の経験や用意した高度マップは役に立たないことは確定。
詳細は聞かなかったけど、まー走るしかない。

今思えば詳細聞かなかったのがよかった。
ルート変更で後半が楽、って印象ついてたら前半もっと遅かった。
でも実際のところ前半は本来のルートよりシビアだった。
後半に余裕があるから、と思ってたらCP2でタイムアウトした可能性が高い。


日が陰ると途端に寒くなる。
気温は10℃に下がる。

自転車の最終チェック。
装備は前回と同じ。
タイヤはシュワルベレーシングラルフの2.25インチ幅。
チューブ入りで空気圧2.0k。
当然ながらフラットべダル。
まー、空気圧以外はいつものポタリング仕様。

バッグ類に補給食がパンパンに詰め込まれてて重いのでポタリング時より条件悪い。


寒い中、大阪組は準備に余念がない。
ACT店長の補給食フレームは前回より芸術性がアップした?


話し込んだ上に星空撮影で夜更かししてしまうのも去年同様。
とにかく星空がスゴすぎる。
撮らずには寝れない。

しかし、恐ろしく寒い。
全身フリースなのに寒い。
明日は何着るかなぁ、、、


翌朝4時起床。
車の中で朝ごはんと着替えして外に出ると超寒い。
気温は実測で0℃付近と思われる。
御嶽山に朝日が当たって素晴らしい景色。
寒いけどいい天気になりそうだ。

ウェアは散々悩んだ挙句、上は寒い時期寄りの長袖ジャージ+ジオライン中厚+ウインドブレーカー。
下は夏用ビブ+裏起毛のレッグカバー 。
手袋は薄手の毛糸に指切りグローブを重ねる。
靴下は厚手。

たぶん気温が上がった昼は暑いぐらいのウェアだと思う。
登りは常に暑めのはず。
もう少し薄手でも良さそうだけど、そうすると下りが寒い。
昼の下りを適温で、と考えるとこの辺が落とし所。

途中でウインドブレーカーを着たり脱いだりは時間的にやってられない。
最初の登りでウインドブレーカー脱いだらあとはゴールまでそのまま走る想定。
気温幅広いので寒いのを我慢するか暑いの我慢するかの二択。
寒いのイヤなので暑いの我慢する方向。


5:30に自転車並べに行くとすでにMTBズラズラ。
去年と同じ時間だったけどだいぶ後ろの方になった。
もう少し早めに並べたらよかったかな。


どーせ、すぐに実力順になるので後方スタートでも問題はないけど。
延々と続く登りから始まるので前に出ても抜かれるだけ。


6時スタート。気温は3℃。
手袋してても指先&足先ジンジン。
が、レッグカバーなしで足出してる人多数(@@)
こっちは裏起毛のレッグカバーしてても寒いのに。


今回はダートに入る最初からルートが違う。
少し快適路で突如荒れた激坂登り。
詰まって大渋滞で押しが入る。


本来のルートよりなんか傾斜キツく感じる。
ペース上がらずジリジリと抜かれていく。
最初からこれじゃ思いやられる。


やっと10kmポイント通過。
まだ日差しは当たらず気温は5℃ぐらい。
後方から出たACTチームに追い越される。



標高上がって王滝らしい雰囲気に変わってきた。
日差しも出て抜群の景色。
気温は一桁だけど止まると適温、登ると暑い。

補給食は前半に固形物も食べる予定だったけど、今回は最初からキツくてゼリーしか喉を通らない。固形物はいらんかったな。


よーやく待望の下り。
序盤なので抑え気味に走る。
グレーチングの蓋が一枚下に落ちてたりトラップ多数。
気を抜くと吹っ飛ぶので慎重に。
あちこちでパンク修理してる人がいる。

ウェアチョイスは大当たり。
日陰がちょっと寒いけど許容範囲。
ウインドブレーカー無くても大丈夫。



42kmのコースへ合流して地獄の登りに戻る。
ここも傾斜きつめな上に混在状態でペース乱される。
こっちは一山越えてグダグダだけど42km選手は時間経ってないので元気。
慌てても仕方ないので補給しつつジワジワ進む。


追い詰められてても景色を見る余裕は大事。
王滝SDA100kmを走る原動力はこれ。
普段は入れない未整備の林道。
参戦しない限り見ることのできない景色。
プライスレスである。



登り切って下り。
そしてまた天空へ向かって登る。
平坦な道はどこにもない。
存在するのは登りか下りだけ。


CP1到着。
3時間40分かかった。
ルートは違うものの前回より10分遅れ。
この先が本来のルート想定だとCP3でタイムアウトの可能性大なタイム。
給水&補給して即出発。



CP1後も道は同様。
天空へ向かって登り、下りをぶっ飛ばす!
慎重に下ってる時間余裕なし。


唯一の平坦区間。
あの美しい景色は健在。
が、道路は泥海。
少し減速して突っ込むけど意味なしの泥水しぶき。
何もかもドロドロのびちょびちょ。
GoProレンズに泥飛沫付いたのが痛い。
頻繁に拭くべきだった。


50km地点通過。
「まだ50kmかよ!」と前走者が叫んでる。
そう、まだ半分。先は長い。


川底までキッチリ透明。
のんびり眺めたいけど時間がない。
早打ちガンマンの様に停車と同時に一眼レフ取り出して撮ったら即収納して再スタート。
構図もへったくれもない。シャッター押すだけ。
カメラ性能による画質だけを期待する。



荒れ狂ったグズグズの河原の様な路面の後に一瞬だけ舗装路。
森林浴ルートに小枝多数路面。
環境が多種多様で過酷ルートでも気がまぎれる。


CP2着。
制限15分前。
正直、ここからのルートが去年同様だったらCP3は秒単位の戦いだった。
今回は下り基調のダート&舗装路で足切り時間に余裕があるらしい。


長い下りダートを遠慮なく飛ばす。
登り返しは1回だけ。
この区間の下りが最も気持ちよく走れた。
前走者があまりいなかったのもあるかな。
追い越しやすい道幅ではあるけどベストライン通れないとペースは落ちる。


そしてルートは舗装路に。
緑の中を高速で下る。
対応できるギア無いからべダル漕げず自由落下。
快適すぎて王滝っぽくないが標高がぐんぐん下がるのが気になる。
あとでまた登るんじゃないのか...?(予感的中)


下りの途中でトンネルあり。
入り口で停車させられて押して通過の指示。
どうやら落車事故が発生して途中から押し歩き指示になったらしい。


まー、確かにヤバイ。
下りなので高速でツッコミがちな状況に加えて、真っ暗&グリップしない路面が濡れてる&縦方向に一部だけコンクリ&縦方向に続く大きな段差、その隙間にはジャリ。危険なトラップてんこ盛り。
高速で落車したらタダじゃ済まない。

これをフツーにルートとして使うところが王滝SDA。
セルフディスカバリーアドベンチャーを舐めてはいけない。
なにせ冒険。
危険判断と安全確保は自分でやるのが前提。
甘く考えてると病院送りになる。


さらに舗装路下ってCP3到着。
この区間は大半が下りで異様に早かった。
足切り時間はほぼ関係なし。
想定外に標高下がりすぎで暑い。


CP3からは舗装路の登りが続く。
緑が鮮やか。
山ポタ気分だけど疲労して足が動かない。



延々と続く登り。
激坂のダートと舗装路を繰り返して標高を上げる。
この感じだとまた1600m近くまで上がるな、、、
前の区間で楽したので余計にキツく感じる。


御嶽山をバックにパチリ。
体力に余力はないけど時間余裕があるので気分的にはマシ。



下りもダートと舗装路が断続的に現れる。
舗装路は一部崩壊して巨大穴になってるので要注意(落ちた)。
短いけど激坂の登り返しがあって心が折れる、、、


最後は舗装路の高速下り。
鉄板と濡れたグレーチングが怖い。


そしてゴール。
今回はルート違ったけど勇者には違いない。
距離が少し短かったのと後半の下り基調の関係で完走タイムは8時間50分ぐらい。


あとはポタリングで会場まで帰る。
かなり距離あるけど下り基調なのでなんとかなる。


会場で豚汁もらう。
すでに鍋底に少し残ってるだけ状態で具はわずか。
それでも疲れ切った体にはありがたい。


今回はルート変更で別物な王滝SDAだった。
消費カロリー、走行距離、獲得標高を考えると本来のルートに比べて数パーセント減ぐらいのボリュームかな。それでも十分すぎるぐらい過酷。

START→CP1までは本来のルートよりキツイぐらい。
CP1→CP2は前回とほぼ同じだったっぽい(違う気がしてたけど記録見たら同じだった)。
CP2からCP3は楽だったけど、その反動でCP3からゴールまでがキツく感じること、、、

体調万全、ウェア選択ドンピシャ、パンクや機材トラブルなしでこれだから根本的に超タフなイベントには違いない。

晴天だったおかげで今回も素晴らしい景色が堪能できた。
ルート変更で本来のCP3直後の絶景見れなかったのが心残りだけど。

気力と体力があったら来年も絶景見る為にエントリーしたいな(^^)




【追記】帰宅後に片付けしながら思ったこと


遠征前の準備は問題ない。
が、帰宅後の片付けはそうはいかない。

なにせ、「体が動かない!」

王滝のダメージを想定してないと片付け進まない地獄になる、、、
最初から帰宅後の片付けがやりやすい構成を考えとくのが吉。


今回は車内泊を快適にする為にベッドに加えて机も追加した。
が、これがアダとなって自転車の載せ下ろしが時間かかる。

何度も車の後と横を行き来して荷物や机を動かし、自転車少しづつ動かして、、、みたいな作業になる。あちこち引っかかってスッとは出てこない。

現地では作業の時間は限りなく短縮したい。
(ブース見る時間とかを最大限確保したい)
レールか何かを用意して車の後部で自転車の前輪固定したら一気に押し込める&下ろせる様な構成を考えたい。

帰宅後の片付けにも影響大。
力が必要な作業はやりたくない。
軽く簡単に自転車下ろせると片付けが進む。

遠征用の装備もできるだけ簡素にするのがベター。
車移動だから過剰装備になりがちだけど、後での片付けが大変。
しかも現地では時間無くてロクに活用できない。


転倒もパンクも無かったので自転車のダメージはなし。

タイヤもサイドに微かなスレ跡はあるもののカットパンクの危険性あるほどのダメージはなし。
トレッド面も問題なし。

時代はチューブレスだけど、チューブ入り+2.0kでパンクリスクは許容範囲内。
走りにくさも特になし。
チューブレス+さらに低圧にすると、もっと下りを攻めれるのだと思うけど、そうなると転倒リスクとパンクリスクが上がる(目がついていかず石を避けにくく、ミスって当たると速度出てるからカットパンクリスクが高い)。
このぐらいのバランスが自分にはベター。

あとはこのバランスでのベストペースを保つ走り方かな。
前走者をいかにペース落とさずにパスするか、とか、登りのロスを限りなく最小に、とか。




今回は濡れたとこがわりとあったのでキッチリ泥だらけ。
フレーム下につけてるポンプは使うときのことを考えてカバー付けないとダメだな。

泥水たまりを何度も通過したことでチェーンはジャリジャリ感あり。
ほぼ油切れ状態。
前日の時点で過剰なぐらい注油しとくのが吉。

泥除けはかなり重要。
この程度の泥除けではマトモに体に飛んでくるのを和らげる程度。
足はビショビショ、泥飛沫は全身にかかる。

汚れるのOKってだけでは済まない。
ブレーキユニットに入り込むとディスクパッドの消耗が激しい。
水たまり程度なら許容範囲だけど路面がずっとドロドロだと厳しい。
何か泥水除け対策が必要。

GoProに泥水かかると映像的にもイマイチ。
これは頻繁にレンズを拭くクセを付けないとダメかな。
最低でもCPで停車したときに目視確認するようにしたい。
(すぐ忘れる、、、)

たぶん来年には忘れてると思うので覚えてるうちに追記(^^;

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