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2025.05.11
![]() 3つめのE8080はデッドラインの5000kmを突破してもE010エラー出なかったので、何か対策されてもう出ないのかと安心しかかっていたのだが、やっぱり出た。もはや3年殺しである。 ![]() PC接続してエラー履歴を確認する。2つめのE8080の時と同じE01022(トルクセンサー周りのエラー)が記録されてる。前回と同じ状態になったっぽい。前後の時々出てるスピードセンサーのエラーもウザイな。以前からだがスピードセンサーってなんでこんなに不安定なんだ? うちの実績や耳に入ってきた事例から、E010が出たらあとは時間の問題。電源再投入で一旦復帰しても次第に悪化してE010で復帰しなくなると終了。復帰しなくなるまでの期間は1つめの時は3週間ぐらいだったが、どのぐらいが平均的なのか情報はない。 E010が出たら最後、電源再投入で一旦復帰しても、もうマトモに乗れない。山奥で復帰しなくなって遭難騒ぎになることを考えるとリスキーすぎて遠くへ行けない。中の状態を確認することも不可能なので、早急に交換するしか選択肢がない(あとに書いてるがE8080は修理できない)。 非公式情報では、 E01021 トルクセンサーの起動時校正値が異常。センサーのゼロ点がズレている可能性 E01022 電流センサーが正常な値を示さない。回路損傷や制御系の故障が疑われる のようだ。 これまでに知った情報からは、トルクセンサーの取り付け部分の破損や取り付けズレが原因でE010が発生し、電源再投入で一旦復帰しても破損やズレの悪化が進行すると最終的にE010から復帰しなくなる、そんな感じのようだ。 うちのTRS2AMでの実績は、 2019/8 --- TRS2AM購入 2021/1 購入から1年6ヶ月 5617km 時点 W013とE010発生、復帰したりしなかったり。 最終的に翌月の2月に、E010(E01021)で復帰しなくなる。 2つめのDU-E8080に交換。 2022/4 交換から1年2ヶ月 4410km 時点 E010(E02022)発生。 電源再投入で一旦復帰。 3つめのDU-E8080に交換。 2025/4 ← 今回 交換から3年 11439km 時点 E010(E02022)発生。 電源再投入で一旦復帰。 4つめのDU-E8080に交換(有償対応)。 というこになる。 3つめは1、2つめに比べて2倍ちょっとはもったが、結局はE010という結果。つまり3つ使って3つとも最終的にE010(E01021、E01022)になった。これはもうハズレを引いたという確率じゃない。根本的にDU-E8080(DU-E8000系)はトルクセンサー周りに構造的な問題があるだろ。 日本では表に出てる情報は少なめだが、複数件の同じ症状でE010で壊れた事例を知っている。トレイルメインの走り方で3500km程度〜で発生確率が高くなる。海外例を探すと所有する複数台のE8000が最終的に全てE010で壊れたという話も珍しくない(うちも全数がE010になったし)。出荷数に対してどの程度発生しているのかはシマノが公開してないので不明だが、海外のE8000も含めると稀な事例という雰囲気ではない。 厄介なのは一定以上の距離を走ってから出るということ。激しい使い方で3000km以上、私の乗り方で4500〜11000kmぐらいで出ている。あまり乗らない人だと何年も先の話になる(なので、日本での発生事例は少なめなのかも。ずっと爆弾抱えてる状態だが、、、)。 海外ではE8000はもう廃番状態なので終わったモーターの話のようだ(壊れたらEP8に変えるらしい)。しかし日本はいまだにE8080しか選択肢がない。グローバルから置いてかれたまま古い問題を引きずることになっている。もうバカバカしくてため息しか出ない。 ![]() いい加減ウンザリだが、4つめのDU-E8080を入手。 今回は交換から3年経過しているので有償対応ベース。内容や条件は事例ごとに変わってくるので詳細は伏せておく。日本ではまだ定番故障の認識になっておらずレア事例扱いなので、発生状態、販売店とメーカーの力関係、メーカーとシマノの力関係、各所の担当者の裁量とかいろいろ絡む。 今回、BESVからシマノへの問い合わせでハッキリしたこと。 「シマノのドライブユニットは修理不能」 正確にはシマノは分解修理をしないポリシーで販売している。つまり不調になると修理はできず、丸ごと交換しか選択肢がない。シマノに依頼して不調の原因を分解調査することは可能だが、分解後はユーザーに返さない前提。 分解組み立てをする(できる)時点で違法改造の可能性を作ってしまうことと、ドライブユニットを1パーツとして扱っているので最初から丸ごと交換のみのポリシーとのこと。 いや、壊れるドライブユニット売っておきながら修理しないって単なる怠慢。製品の問題をユーザーに負担させてるだけ。そんなポリシーは壊れないドライブユニットを確立してから掲げろ、って思う。 バッテリーよりも寿命が短いドライブユニットを売っておきながら修理しないとか意味がわからん。バッテリーは500回の充放電で35000kmぐらい走れる。うちのはまだ1本も壊れてないが、その間にE8080は3つ壊れた。これがドライブユニットの正常な寿命だとでも言うのか? ![]() 交換作業。慣れてるので自分でやるけど本来はショップに頼むべき作業。DIY慣れしてない人が知見なくやると色々ハマるので注意。スパイダー部分を外す専用工具も必要なので敷居高め。 ![]() E01022のE8080と新品のE8080。当然ながら外観は何も問題ない。 ![]() 交換完了。 ![]() いつものDi2使わせないエラーがうざい。なんでDi2切替の設定すらE-Tubeアプリで出来ないんだよ(怒)。日本だけ石器時代か! ![]() 入ってたファームが古いのでまずは最新にアップデート。 ![]() ゴニョゴニョしてDi2を認識させる。エラー消えた。 ![]() Di2復活。復帰完了! テスト走行したら、なんか踏み始めの特性がちょっと変わったような?今までHIGHモードの低速領域で軽くペダル踏むとガツンというかグイっというか強めに一気にトルク立ち上がってたのが、かなりマイルドな立ち上がりに感じる。そっと踏み始めた時の反応が鈍くなったような感じ。 数値比較できるわけじゃないので体感ベースの感覚だけど、これまでE8080を3つを使い込んでるから体感は体にしみついてる。その印象からすると「あれ?」って思ったのでたぶん少し変わってるんだろな。個体差の範囲かもしれないけど。ま、踏めば出力は相応のアシストは出てるのでこんなモンかという範囲ではある。 これまでの実績からこの4つめのE8080も1〜3年でE010になると見込んでいる。さすがに次はもうE8080は見捨てる。設計古い上に壊れても修理できないドライブユニットとかもうウンザリ。次はEP8を日本規制に合わせた設定にして自称合法で使う方法を模索する。正式な日本仕様のEP8が出ればそれに移行するが、たぶん出さないだろな。 EP8を入手しようとすると怪しい海外通販しかない。海外から買うと日本のシマノのサポートでは受けられない。でも、そもそも修理しないポリシーならもうどーでもいい。なんでこんなアホみたいなことになっちまったのか、、、 |
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ウンザリだが4つめのE8080に交換
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