VOTANI H3を試乗

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2020.05.24



ポタ帰り誉自転車に寄ったら青VOTANIが組みあがってた。
ソッコーで試乗させてもらう。

VOTANI(ヴォターニ)のサイト

オランダのE-Bikeブランドで、BESV JAPANが企画・開発したのがH3とQ3のようだ。
VOTANI by BESVってことになってる。
電気系とデザインをBESVがやってるってことか。

ジャンルはオシャレ系のシティサイクル寄りミニベロ。
H3はカッコいい系、Q3はUフレームでママチャリ寄り。
今回のはH3(Q3は8月予定のようだ。10月に延期された)。

とりあえずH3とQ3は単純に安い。
どっちも13.2万(税別)
CF1より安い。

なんかライトが初期不良らしくて点灯せず、、、
まー明るいうちなら乗れる。
短時間だけどダッシュで試乗。

フロントハブモーターと36V/7.0Ahの構成はCF1と同じ。
さて実力はいかに?


E-Bikeは坂を走らないと何もわからん。
坂のある山裾へ向かう。

平地の段階でよく走る。
アシストのレスポンスは悪いがパワーは出てる。
そしてアシスト外領域も結構走る。
CF1よりずっと軽快。

乗り心地も想像してたよりは悪くない。
CF1より体感的な乗り心地はいい。
タイヤのエアボリュームの関係か?
フロントサスはオマケ的な感じだけど大きな段差では効果あり。
バネ下に重いハブモーター付いてるからセンチ単位で動く意味はある。
乗り心地って効果じゃなくてハンドルへの不快な衝撃が抑えられる。

フルサス派だけど総合的に耐えられる乗り心地。
当然ながらリアサス付きのPSA1には負ける。
リアリジットとしてマシな方、って程度。

ポジションはPSA1よりアップライト。
でも不自然な感じはない。
いい意味でPSA1とCF1の中間的なフィーリング。

坂もグイグイ登る。
ギヤが3速しかないので負荷とギヤ比を合わせにくいけど無理やり登れる。
アシストパワーは十分に出てる。
山岳路ポタもいけそうな感じ。

Vブレーキなので下りは速度控えめに。


フロントハブモーターはCF1のより静か。
(うちのCF1は古いから今は静かなモータになってるかも?だけど)
パワー感も十分でグイグイ走れるタイプ。

ただし、ペダル入力に対するレスポンスはCF1っぽい感じ。
PSA1よりはラグが大きい。
ペダルを踏んでアシスト力が出るまでに時間差がある。
足を緩めてアシストが抜けるまでも時間差がある。
(こっちの方がやや問題)
慣れの問題だけどシンクロ感はPSA1より薄い。


表示と操作ボタンは一体になってる。
シンプルなLED表示。
表示内容は色々で走れる残距離とか出たりする。
アシストモードは1,2,3とAUTOかな。
今回は3だけしか試してない。

E-Bikeを所有するとわかるけど一番強いモードを使うようになる。
モードを下げるのは「わざとゆっくり走りたい時」だけ。
強いモードはやや荒っぽい出力になるけど、そのクセを知った上で操る。
すぐに慣れてしまう。

長い距離走る目的で1や2にする意味は薄い。
3で速度を出して走れば同じ。
速度上がると出力絞られるから消費電力はほとんど変わらない。
似たような距離を走れる上に早く到着できる。
こういう話、E-Bikeを常用してない人には伝わらんのだけど、、、


ギヤは内装3速。
CF1と同じ構成。

3速ではギヤ離れてて基本的に辛いのだが、、、
H3は意外といける。

タイヤ外径とかの関係でギヤ比の離れ方が違うのか?
アシストでのカバーのされ方も違うのかもしれない。
重い3速のままダラダラと走りやすい。
ギヤ変えると大きくギヤ比が変わる感はあるけどCF1よりは違和感少ない。

この辺もギヤ数多いPSA1とはだいぶ違う。
3速常用でルーズに乗って、坂だけ2速とか1速にする感じか。
積極的にギヤ変えてガツガツ走る系ではない。


変速はグリップシフト。
この辺もCF1と同じ構成。
オシャレなベルがついてる。


H3にはフレームの上にカゴが付く。
デザイン的には斬新なのだが、ペダルの漕ぎ方によっては膝の内側が微妙にあたる。
たぶん慣れの問題で乗ってればスレスレで足を動かすようになるとは思う。

実用面ではちょっとモノを入れて運ぶにはいいかも。
前カゴはハンドルに影響が出るしビジュアル的にもダサくなる。
リアキャリアも付けれるが視界外なので落とすとわからん。
この位置に適当に小物入れて運べるのはハマると便利な気はする。


バッテリーはこの中に入ってる。
形状と容量から考えてCF1、JF1、JR1のバッテリーと同じっぽい。
(本当に仕様として完全に同じかは要確認)

国産の電動アシストママチャリとバッテリー位置は同じだが、
フレームの一部っぽい感じにすることでイメージは全く違う。
こういうデザイン的なこだわりは、by BESVって感じがする。
しかし、by BESVの文字小さいな。


半透明なチェーンカバーが付いてる。
実用車としては必須。
スボンの裾は汚れない。


バルブは英式。
ママチャリと同じ。


ライトは点灯せず、、、
カットライン出てるのかな?
価格的に高性能ライトじゃないと思うけど。


正直、かなりアリなE-Bikeだと思う。
通勤とか買い物の実用に加えてサイクリングっぽいこともいける。
サイクリング向きじゃないけど体感としてOKの範囲。
うまいバランスになってる。

レスポンスはもう少し改善して欲しいが、、、
たぶん価格の問題なんだろうな。
高いコントローラー使えば改善するけど価格が上がる。
自転車のキャラクター的には落とし所か。


見栄えも斬新でカッコイイ。
国産電動アシストのようなダサい感がない。
やっぱデザインって大事だな。

そうそうサイドスタンドの感触はとてもよかった。
PSA1のよりずっといい。
こういうカッチリ感のあるスタンドいいな。
(今のPSA1スタンドは改善されてるかも?だけど)

仕様面で残念だと思ったのがH3にはリング鍵がない。
Q3だけリング錠がつく。
H3も常設鍵いるでしょ(後付けできるの?)。

15万の予算で通勤とか日常使い+ライトなサイクリングもできるE-Bike。
E-Bikeの入り口としてはかなりアリ。
本気E-Bikeとの使い分け用途にもいいと思う。

私の独断評価なので気になる人は試乗して確認してね。
E-Bikeは自分の想像してるフィーリングと合うかどうかが全て。
乗ってみないとわからんです。

H3を乗ると、PSA1も気になる→TRS2の本気フルサスいいな、とE-Bike沼へ入る可能性あるけど(笑)



後日、VOTANI H3を本気テスト

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