【 使用期間: 2023.09〜現在 】 2017年からEOS 6D Mark IIをメイン機として使ってほぼ6年。さすがに限界が近い。ショット数は12万枚オーバーでもう少しいけそうだけど故障リスクはだいぶ上がってる。そして時代はとっくにミラーレス。ビューファインダーやAIフォーカス、ボディ内手ぶれ補正が当たり前になってる。さすがにこの辺がレフ板付きの潮時と判断して乗り換えを決断。 ミラーレスの出始めの頃のキヤノン機とレンズ戦略に幻滅したので、ほんとはレンズマウントが変わるのを機会にソニーに乗り換えるつもりだった。しかし、いざ調べると新製品タイミングとの相性が悪かった。私が求めるランクだとα7なのだが、α7 IVは発売されて時間が経過しすぎてた。AIフォーカスなど色々と最新系より劣る。α7R Vは新しいが高画素すぎ&重い&高い。うーん、、、 最新のキヤノン機はどーなってる?と調べたら2022年末に出たR6 Mark IIの評価が妙に高い。実機での比較テストでは最新ソニー機に追いついてる、というか勝ってる部分もある。それまで言われてたバッテリーの持ちもR6 Mark IIから改善してソニー機と同等になってる。動画系も改善されて優秀になってる。これならアリか? そこから2ヶ月ぐらい悩んだが、α7Vが出るのを待つと気の長い話になる。そこまで待てないのでもう一度キヤノン機にかけてみることにする。これで裏切られたら次はソニーだな。まー、R6 Mark IIだといま持ってるバッテリーやレンズとの相性がいいので移行しやすいのもある。EFレンズそのままは使えないが純正の変換アダプターがあるので少し安心。 ただ、RFレンズの戦略は気に入らん。価格が異様に高い上にラインナップも貧弱。50mmF1.4を出さないってのも意味わからん。それなら社外レンズ、と思ってもマウント情報を公開せず、シグマやタムロンに互換レンズを作らさない方針。そういうユーザーの選択肢を狭めて不自由にする囲い込みはホントうんざりする。 そんなキヤノンのやり方に嫌気がさしてソニーに移行した人が大勢いるの理解してるのだろうか?そういう私もこのタイミングでα7Vが発売されてたら確実にソニーに移行してた。このやり方続けてたらEOSに未来はない。 なんだかんだで今回は意を決してEOS R6 Mark IIを購入したが、ポチる手が震えるほど高い。値段間違ってるんじゃないかと思うほどバカみたいに高い。6D Mark IIと同じランクのカメラなのに価格はほぼ2倍。EFアダプターとSDカードを入れると40万近い(怖いので過失で壊しても効く延長保証に入った)。これでもランク的にはアマチュアハイエンド機じゃない、、、物価高でいろいろ値上がりしてるがカメラも一般人が手を出すには厳しい時代になった。 左が6D Mark IIで右がR6 Mark II。覚悟はしていたがデカイ!。他社のミラーレスはパッと見で小さいが、キヤノン機は気持ち程度小さいだけ。100g軽くはなっているがどーにも小さくなりきれてない。使う時のサイズ感は6D Mark IIの時と変わらん。 ペンタプリズムがないのでペンタ部が低くなってボディ高さは下がってるがボディ外観サイズはあまり変わらない。液晶は少し大きくなってる。バリアングル液晶を引っ張り出す切り欠きの位置が変わったので暗闇では手が迷う。慣れれば下側の切り欠きの方が合理的。 上から見るとボディの厚みは少し薄くなって、ファインダーの接眼部が飛び出した感じになってる。この位置関係はファインダー覗いてる時に液晶画面に鼻が当たりにくくて良い。 装着レンズは左が24-70F2.8L。右がアダプター経由でEF50F1.4。アダプターが24mmもあるのでマウント位置が10mm下がってるが差し引きで14mm伸びる。単焦点は我慢の範囲だがズームレンズ系をアダプター経由で使うのは辛い。 レンズを付け替えるとこうなる。小型軽量なミラーレスにしたのに全長が14mm長くなり重さも増える。ボディは100g軽いがアダプターが110gなので10g重量増。純正アダプターなので同じ性能で使えるものの、なんだかなー、という感じが強い。 常用してる標準ズームだけはRFレンズに移行したいが30万もするので考え中。でも避けて通れないので今持ってるEFレンズの大半を処分して追い金足して購入する方向になる予定。 操作系は大きく変わった。モードダイヤルを含めてほとんどの操作系が右側に集まってる。6D Mark IIが体に染み付いてるからオタオタしまくりだが慣れるしかない。慣れてしまえば撮影調整関係が片手操作で済むのは良いと思う。 いつも思うのだが操作系は暗闇で迷いまくる。暗いとそもそもボタンの位置自体も見えない。うっすらでいいのでLEDで裏から光らせて欲しい。 あと液晶表示はいまだに外の明るさに連動する機能がない。なんで?スマホや車のナビとか大昔から外の明るさで自動調光してるのに。実際のところ使い勝手にものすごく効いてくる。昼と夜で毎回液晶の明るさをメニューから調整するなんていつの時代の機材だ?皆んな我慢して毎回変更してるんだろうか? 背面ダイアルから上下左右ボタンが無くなった。6D Mark IIで多用してただけにここを押してしまう、、、クセが抜けるまでに時間かかりそうだ。 ミラーレスでの最大の変化がファインダー。光学ファインダーから電子ビューファインダーになった。そもそも補正状態が判断できない光学ファインダーは肌感覚に合わず、6Dや6D Mark IIでは液晶のライブビューでの撮影が9割以上って状態だった。なので光学ファインダーに未練はない。 もっと早く電子ビューファインダーに移行したかったが、以前はザラついてカクつくようなファインダー表示で納得できなかった。その辺がよーやく我慢できる範囲に性能アップした、って感じ。このぐらいが違和感なく使える最低ラインである。なのでこれより下の仕様は選択できない。 ファインダー下に近接センサーが付いてて顔を近づけると液晶が消えてビューファインダーに自動で切り替わる。6D Mark IIでは電源ONしてからライブビューモードに切り替えてー、ってやってたのが電源ONと同時に液晶ライブビュー状態ですぐ撮れるし、ファインダー覗けば瞬時にビューファインダーに切り替わるのでとても快適になった。 まだ触り程度でボチボチと機能を勉強してる段階だけど、とりあえずセンサーシフトの手ブレ補正は強力。アダプター経由のEFレンズだとボディ内のブレ補正しか効かないけど、1/10秒とかは手持ちでふつーに止まる。24mmとかだと0.3秒とかでも止まる。 IS付きのRFレンズだと協調制御するのでさらに強力にブレ補正するらしい(頑張れば1秒でも止まるとか)。ブレ補正ってオマケ程度に思っていたが、手持ちでここまでシャッター時間を伸ばせると世界が変わる。 滝とか川とかスローシャッターで水の流れを表現する程度なら三脚不要。暗い場所や夜の撮影もISO感度アップとブレ補正でほぼ対応できる。自転車で動いてスナップ的に撮るのがメインなので三脚や一脚を運ばなくていいのは絶大なメリット。 6D Mark IIまであったGPSユニットが無くなったのは大きなデメリットだが、他社のミラーレス一眼も現時点ではGPS入ってないので、文句言いがならスマホアプリとの連携に頼ることにする。なんで40万もするカメラでこんなとこケチるのか、、、 文句もいっぱいあるが、今のタイミングではベターな選択。これから5〜6年の期間(高いからもっと長い間使うかも)、良い写真が残ることを期待したい。 ================================ 2023.10.24 追記 手ブレ補正による夜撮影の実用性にヤラれて悩んだ挙句にRF24-70mm F2.5 IS USMを購入した。これでボディ内とレンズ側ISの協調制御で8段分のブレ補正になった。もはや6D Mark IIの時代とは完全に別世界。 夜の撮影を何度かやってみた(「レンズテストを兼ねて夜ポタ」「久しぶりに夜の山に上がる」「気分転換に夜ポタで内陸方向へ」)。常識的に少しでも明かりがあって目で見えてる夜景はフツーに撮れる。それどころか目で見えないぐらい暗い場所でもISO6400程度の使える画質で撮れる。ほとんど暗視カメラのレベル。 当然ながら全て手持ち。シャッター速度としては0.5秒まではちょっと気遣いすればブレない。0.8秒ぐらいでも息止めて体をぶらさないように気遣えばピシッと止まる。1秒シャッターは何枚か撮れば止まってるのを得られる。そんな体感。協調制御で8段分ってスペックだけど体感的には5〜6段分ぐらいかな。1/60〜1/30秒で撮ってる感覚で0.5〜1秒ぐらいまでいける感じ。 結果的に夜撮影の常識が大きく変わった。三脚は特殊用途以外では完全に不要になった。目で見えてる状態をスナップとして撮る範囲なら手持ち撮影でまったく問題ない。それどころかほとんど見えない真っ暗闇でもブレない気遣いをすれば手持ちで撮れる。昼間に写真撮る感覚の延長で撮影できる。 そして手ブレしないことでHDR撮影も現実的になった。夜は光源があると明暗差が激しくなる。白飛び黒潰れの表現をもう少しダイナミックレンジを稼いで写し込みたい時にブレない手持ちHDRができる。ハマるとかなり良い絵を作り出してくれるので強力な選択肢が増えた。 致命的な欠点もある。置情報がまともに入らない。iPhoneアプリとの連携をかなり気遣って使ってみたがもうメチャメチャ。よくこれで位置情報入れれるって言えるよなー、というぐらい不安定。iPhoneの画面を常時ONでアプリを前面に表示しっぱなしでもカメラの電源を入れて数秒は連携しない。なのでカメラの電源いれてすぐ数枚撮る、ってことを繰り返すとさっぱり入らない。 さらにはiPhoneの画面を消してるとカメラと延々接続できないことも多い。そしてアプリが裏に回ってると古い位置を掴んだまま更新されないことも多々ある。結果的にだいぶ前にいた場所が写真に記録されてる。どう気遣ってもこんな動きばかり。まったく使い物にならない。皆んなこんなので使ってるんだろうか?位置情報使う人いないのか? M100を買った頃に位置情報がほとんど使えずキヤノンサポートとかなりケンカしたが、あの頃の状況とまったく同じ。少しは改善してるだろうと期待してたがダメだった。ここまで酷いとどーにもならない。一生懸命気遣っても正しい位置情報が入るのは撮った写真の半分以下。こんな実力で位置情報入るって書くなよ! ただ、カメラは写真を撮って残せてナンボ。撮れるって意味ではR6 Mark IIの撮影能力は非常に高い。位置情報はダメになったがこのカメラに乗り換えたこと自体は正解だった。それだけにGPSユニットが内蔵されてないことが悔やまれる。 ================================ 2023.10.25 追記 位置情報が入らない原因がだいたいわかった。iPhoneから少し(3〜5m)離れるとアプリと接続できないようだ。iPhoneは自転車にマウントしてるので、自転車から降りてそのすぐ横で写真撮る場合はカメラの電源を入れて4秒ぐらい待つと接続される。その状態で写真を撮ると位置情報がはいる。 しかし、自転車を含めて背景入れて写真撮るときは自転車を立てかけて数m離れつつカメラの電源を入れる。体感的には3m以上離れてるとGPSマークはグレーのままでいつまで待っても接続されない。当然ながら位置情報は入らない。 カメラの電源入れて5秒ぐらいは位置情報が入らない+3m以上離れると接続できずに位置情報が入らない、の合わせ技で今まで通りの撮り方をしてると理屈的にほとんど位置情報が入らない結果になっていた。そりゃまーこの動きでは位置情報が入るわけがない。 iPhoneとの距離は離れる時は外してポケットに入れるクセをつけるしかないが、深刻なのはカメラの電源を入れて5秒近くは位置情報が必ず入らないこと。撮るもの見つけてバッグからカメラ出して電源入れて撮って電源切ってバッグに入れる。この流れの中で電源入れて5秒待つってのは無理。シャッターチャンスを逃してしまう。位置情報は入らないカメラとして使うしかないのか、、、 |
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