TRS2AMの走行が5000kmを超えた

トップ > 自転車の話 > BESV TRS2 AM > TRS2AMの走行が5000kmを超えた
2020.12.1


気がついたら走行距離が5000kmを超えてた。2020年は事故、コロナ蔓延、イベント全滅、夏の暑さと悪条件だらけだった。条件悪かったわりには乗れてる方か?TRS2AMの能力と性能のおかげでもある。人力MTBやPSA1ではこうはいかない。

E-Bikeのラインナップは各社増えてきた。でもフルサスE-MTBに限ると選択肢は少ない。すんなり購入できるモデルは限られる。まだまだTRS2AMは見劣りしない。それどころか個人的には代わりがないダントツのE-MTB。この段階での思うことを色々と書き連ねておく。

 TRS2AMはマトモなMTB

BESVのTRS2AMはMTBとしてマトモなのか?

歴史の浅いメーカーな上にE-Bike専門なのでよく言われる。ハッキリ言って十分すぎるぐらいマトモなMTB。私レベルではフレーム性能やジオメトリーに何の不満もない。少なくともキャノンデールRZ120よりMTBとしての性能は上。5000kmを走り込んでも性能に不満はない。激しいトレイルや荒れた林道もかなり走った。フルサスMTBとして何の問題もない。十分に戦闘力のあるマトモなMTBである。

そして個人的に重要な舗装路ロングも快適に走れる。淡路150kmぐらいはブロックタイヤのままでなんともない。基本性能の高さと27.5インチ効果でRZ120よりよく走る。楽しめる自転車遊びの幅は驚異的に広い。

TRS2AMは「楽しく走る」って枠が守備範囲。その範囲ならコスパ抜群の高性能E-MTB。初心者がトコトコ走っても上級者が攻め込んで走っても楽しい。これ1台で全ての自転車シーンを本気で楽しめる。現時点でも税込50万以下で買えるフルサスE-MTBはほとんどない。44.5万の価格でこの構成と性能はダントツ。

E8080はシマノなので性能は他メーカーのも横並び。しかしバッテリー周りは違う。BESVオリジナルのインチューブバッテリー。よく考えられた構造で簡単に脱着&交換できる。ちょいと手を加えればカバー脱着も可能。充電器もやや小型でバッテリーの価格も安い。総合的な使い勝手はぶっちぎりと言っていい。

私の基準は超厳しい。走りの性能だけでは評価しない。全ての自転車遊びシーンを1台でカバーする前提で評価する。

・コース走行にも耐える本気フルサスMTBの性能
・舗装路を無理なくアシスト外で巡航できる自転車性能
・インチューブバッテリーの美しいフレームデザイン
・1本で500Wh以上のバッテリー
・バッテリー交換式で複数本運用可能
・ボトル空間の確保
・トップチューブバッグ、サドルバック空間の確保
・走行バッテリー供給の本気ライト
・普通に購入できる生産&供給体制
・不具合やトラブルに素早く対応できる体制
・安定した補修パーツの供給体制

1つでも欠けると脱落。以前は多少は妥協してもいいと思ってた。でもBESVとTRS2AMは全ての条件をクリアしてしまった。未だに代わりになれるE-MTBは存在しない。

自転車パーツが安物なのは問題にならない。そのぶん車体価格が安い。あとから自分が重要視する部分を好みのパーツに交換すればいい。押しつけの中途半端な構成で初期購入が高額になるより好ましい。その組み合わせのさじ加減がTRS2AMは絶妙である。

 普通に購入できることの素晴らしさ

TRS2AMは普通に購入できる。販売店は日本中にある(取扱店舗)。取り扱ってるショップに行って注文すれば買える。早ければ1週間後には乗ってるぐらい。

アフターサポート体制も不安はない。部品供給や不具合対応も手厚い。販売店は色々だがその後ろにいるBESV JAPANの対応は熱い。最終的に行き詰まることはない。

そんなの当たり前だろ、と思うのだが、、、なぜか自転車の世界は基準が違う。発売されてるけど実際には入手できないことはザラ。そういうもんだと言われる。

いわゆる、
「絵に描いた餅」
個人的には最も嫌ってる。

カタログに掲載され雑誌記事でも取り上げる。でも地方のショップでは年の単位で入手不能。まだ仕様もわからない次の年式を何ヶ月も前から予約?バカバカしい。そういうモデルは無いのと同じ。

事情は色々あるようだが買う側には関係ない。納期が何ヶ月も先になるような自転車はいらん。業界の都合とかどーでもいい。

自転車は乗って遊んでナンボ。入手が何ヶ月も先だとその時間を無駄にする。トラブって修理のパーツ供給が遅いとまた時間を無駄にする。過去に時間ロスした経験あるのでとにかく嫌。そういうモデルは真っ先に対象外。供給体制を整えてから出直してこい!

BESV製品は潤沢に供給されてる。普通だと思うのだがその普通の状態がありがたい。欲しけりゃ注文すれば買える。バッテリー追加したくなってもすぐ買える。オプションやらパーツも普通に買える。

普通に買えることの素晴らしさ。入手できるからこそ興味ある人に勧められる。

 TRS2AMでE-Bike遊びの範囲が広がった

E-Bikeは高負荷をチャラにしてくれる。登坂とか負荷高くて厳しいことがアシスト頼って気軽にできる。その自由と楽しさはPSA1でたっぷりと経験済み。

TRS2AMではそのE-Bikeの楽しさに走破性が追加された。本気のE-MTBでなければ走れない場所に対応できる。PSA1では登れない激しいトレイルを乗車で登れる。COHO XC付きでもPSA1を遥かに超える圧倒的な限界性能。

そして舗装路ロングの能力もPSA1より高い。荷物入りのCOHO XCを牽いていてもまったくストレスがない。平地では無理せずアシスト外で走れる。150mmストロークで乗り心地も抜群。

自走で離れた場所へのアクセスも快適。見つけたダートやトレイルも躊躇なく散策できる。眺めのよい場所見つけたら椅子出してコーヒー入れてのんびり。無人販売で季節の果物を買ってCOHO XCに詰め込む。好き勝手ぶらぶらして時間切れになったら舗装路をハイペースで帰る。そんな行動がストレスなくできる。

相当な高負荷が続いてもE8080がキッチリとカバー。激坂まみれでも70Nmのトルクでぐいぐい進む。人間側は平地と何も変わらない。ただしバッテリーはぐんぐん減る。1日枠で激しい山に入るとバッテリーは2本使う。でもそんな場所ほど楽しい。

行き当たりばったりで好きに行動して何にでも対応できる。遊びの範囲は大幅に広がった。

E-Bikeで迷ってたら本気のフルサスE-MTBがお勧め。フルサスMTBの欠点はアシストでカバーされる。利点が生かされて楽しめる遊びの幅がとても広い。1台で自転車遊び全てをカバー可能。

 E-Bike複数台のポタはとても楽しい

残念ながら身近にE-Bikeユーザーはいない。PSA1の頃は一人ぼっちでの走行。誰かに貸すと自分は人力MTB。1台しかないからE-Bike同士の世界を体感できなかった。

TRS2AMになってPSA1を貸し出して2台走行を試せるようになった。複数台ポタをやってみると楽しさは完全に別世界。

人力自転車だと複数台では体力差や脚力差でペース合わすのが難しい。遅い方に合わすしかなく、速い方は物足りない状態が続く。それがE-Bikeはアシストモードで負荷を調整できる。同じ体感負荷でペースを合わせて進める。

そもそも日本の減衰式アシスト規制は速度下がるとアシスト強くなる。リニアに変化するので何も調整しなくてもペース差は圧縮される。複数台で動く時の快適さは人力自転車とは比較にならない。

登坂続きでペースうんぬん以前に登り続けられないような場所。そんなルートをポタリング負荷でペース調整しつつ動ける。無理なく登っても気合の入った人力自転車をパスしまくる。ばんばん止まって写真撮ったり景色見たり時間使う。それでも時間は足りる。

なにこの楽しさ。

走行時間に対しての運動量はしっかりある。アシストあっても体感は自転車。ペダル負荷はちゃんとある。汗かきつつ運動してる状態で走ってる。でも超激坂まみれの環境でも過酷さはない。健康運動を保ちつつ複数台でペース合わせれる。

「同じ体感負荷でペースを合わす」この不思議感は体感しないとピンとこない。無理なくペース合わせれる快適さはE-Bikeの大きなメリット。ルートが過酷であればあるほど快適感が増す不思議体感。もう人力自転車には戻れない。戻る意味もない。

 夕暮れ時にぶらっと走るのも楽しい

TRS2の純正オプションライトは控えめに言ってライト革命。走行バッテリーから電源供給される超高性能ライト。その効果は夜走り革命となった。

自転車で走る夜道。明るいライトは色々試してきたが快適視界には程遠い。夜走りは走りにくさを覚悟する必要があった。うっかり充電忘れててると使い物にならない。気軽って感じじゃなかった。

それが一気に変わった。カットラインが出た超明るいライト。電源は全く気にする必要がない。スイッチ入れるだけで何時間でもフルパワー点灯できる。平日の夕暮れに思いつきでサッと出かけられる。帰りは真っ暗だがまったく問題ない。

夜道の不安やライト準備の面倒がなくなった。USB充電ポートを装備したのでiPhoneのバッテリー残量も気にしない。空っぽで出かけても帰る頃には満充電。E-Bikeの気軽さと合わさって平日夜の思いつきぶらりが楽しい。夕暮れ時に近くの山に上がっても気分転換の範囲。

マジックアワーにちょいと高い場所から夜景を見る。そんな贅沢な気分転換ができるのはE-Bikeならでは。

PSA1も同じライトを装備したので同等なことはできる。でも、平日の短時間なので軽くトレーニング気味で走りたいこともある。そんな気分の時はTRS2AMの本気フィーリングがやる気にさせる。

カッチリした本気MTBの体感でガンガン踏んで登る。高負荷で追い込みつつ立ち漕ぎを入れながら登る。16〜18km/hの驚異的な速度で山を駆け上がる。ものの20分ぐらいで登ってしまう。心拍ピークで足はパンパン。そういうアタックもたまには楽しい。

E-Bikeは運動にならない?そんなの迷信。乗ればわかる。

 バッテリーは本気で遊ぶと1.5kWh必要

走行シーンでバッテリー消費の幅は広い。平地中心なら1日動いても300Whぐらいしか使わない。1本で半分ぐらい余る。

でも山方面で登坂を繰り返すと半日で1本消える。1日動くと2本消える。剣山スーパー林道付近をウロつくと2本でも足りない。バッテリー残量を気にせず好きなルートを走るには3本いる。

シマノバッテリーは630Wh版が出てきてる。単純にセル増やしてるからサイズも重量もしっかり巨大化してるが、、、(対応してるメリダE-MTBはフレーム内の空間が大きいようだ)

BESVも増量版作れんのかなぁ、と思うのだがハードルは相当高いらしい。そもそもバッテリーの物理サイズを変えるとTRS2には入らない。増量のためにフレーム側に対策ってのも難しい。余分な空間はないからデザインから変わってしまう。結局のところセル容量自体が増えるのを待つしかない。かなり気の長い話。

完全新設計のモデルを作る時には考慮されると思うが、だいぶ先だろな。当分は1本504Whの前提でやっていくしかないと思われる。その前提で使い勝手向上にバッテリーカバーを脱着できるように改造した。カバーは1つでバッテリー本体を交換して使う。たぶん来年にはもう1本追加することになる。

普段は3本使うことはないので少々もったいない感もあるが、、、日の長い季節に本気で山方面を走ると2本で足りないのは確定してる。バッテリー容量に足引っ張られて走るルートをセーブしたくない。ケチると楽しさ減って本末転倒なので贅沢にいく予定。

シマノの新しいユニットも気になるが日本版はまだまだ先っぽい。しばらくはTRS2AMで徹底的に遊ぶ。今の流れだと数年は見劣りしない。

他社のE-MTBが出てきて目移りするが細かく見ると脱落する。個人的に条件が合うE-MTBは今のところTRS2AMしか存在しない。心置きなく引き続きTRS2を乗り倒す。当分は不満ない。

トップ > 自転車の話 > BESV TRS2 AM > TRS2AMの走行が5000kmを超えた
TRS2AMの走行が5000kmを超えた COPYRIGHT 1996-2024 E-NAYA
Powered by WPMS