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2026.3.8 恒例の万博記念公園。 サイクルモードでEバイクを試乗するために毎年遠征するようになったが、今年で9回目。最初の頃はEバイクしか見なくても時間が足りなかったのに、去年は見るものがロクに無くて時間が余った。日本のスポーツEバイク試乗が衰退している感。先行きが不安だ。 これまで見てきたサイクルモード大坂 2017 … BESV&PSA1との衝撃の出会い 2018 … TRS1やリッジランナーなどハードテールE-MTBの時代 2019 … TRS2AM発表。フルサスE-MTB時代に突入 (2020はコロナで中止) 2021 … YPJ MTやeONE-SIXTYなど各社フルサスE-MTBが出揃ってくる 2022 … HONBIKE、、、スペシャのE-MTBは確かに軽かった 2023 … 新しいYPJ MTでPW-X3を体感。太いタイヤの怪しいEバイクが増えた 2024 … TRS1.3が出るがEU設計なのでビミョー。日本市場の風向きが怪しい 2025 … 試乗したいEバイクが減って時間が余る。これはヤバイかも、、、 さて今年はどーなんだろ。 公園内になんか巨大なアトラクションみたいなのができてる。アスレチックもどきのような設備が恐ろしく高い位置に、、、個人的に絶対やりたくない遊びだな。シャレにならん。 梅まつり。今年はしっかり咲いている。雲が多くて太陽があまり出ないのが難点。風が恐ろしく冷たくて今日は妙に寒い。 1つの花にピンクと白が混ざるレアなの発見。 万博新旧。ミャクミャクが太陽の塔の前に移設されていた。 受付して腕輪してもらってからサイクルモード会場へ。 入り口ゲートの横幕なんかシンプルになったな。いつもチケットと同じ絵があるのに。コストダウン? たまに太陽出るけど風は冷たく気温も低いのでメチャメチャ寒い。入ってすぐにOさんと遭遇。ここ数年は他で繋がった人(ほぼEバイク系)とサイクルモードで偶然合うというのが増えたな。 まずはBESVブースへ。
以前に発表前のPSA2にナイショで乗らせてもらったことがあるので良さは知っていたが、ちゃんと乗ってレポできるのは今回が初めて。フレームなど外観はPSA1と同じ。電気系(コントローラー、トルクセンサー、ディスプレー、スイッチ、バッテリー)が新型に変わっている。 このフルモデルチェンジのやり方はEバイクとしては理想的だと思う。元のデザイン性が抜群に良いので、見栄えという意味では変える必要がなく、逆に変えないことで継続性という価値が出てくる。中身の電気系パーツをフルモデルチェンジしてEバイクとしての体感を進歩させるやり方はとても理にかなっている。
ディスプレーは操作スイッチと一体化してハンドル左に位置するように変わった。スピードメーターとしてはセンターにあった方がよかったが、センターにスマホやサイコンをつけたいという要望が多かったようで、ハンドル真ん中を空けたようだ。 ディスプレイ表示で地味に良くなっているのがバッテリー残量。10段階と細かくなっている。個人的には偶数になったのがありがたい。5メモリとかの奇数では「残量が半分になったら帰る」という判断ができない。細かさ以前に残量は偶数で表示してくれー、と常々思っていた。これは良い。 そしてパッと見では気づかないのだが、バッテリーが変わっている(容量は同じ)。PSA2はバッテリーのカギは物理的な取り外し専用。走行時にカギはいらない。電源のON、OFFは操作ボタンで行う。 仕組みが変わっているのでバッテリー互換はなし。旧型バッテリーを3個も持っている身としては残念だが、PS1やPSA1の走行時にバッテリーに必ずカギが必要という構成は気になっていたので(離れる時にカギを抜くのを忘れやすい)、こっちの方が良い。
で、写真撮っているときにはスルーしてしまって、マトモに撮れてないのだが、この試乗車のPSA2はフロントフォークが最近オプション設定されたF1RSTというAIRショックに変更されていた。タイヤもわざわざブロック(シュワルベのスマートサム)に変更してオフロード感を出している。 私を含めPS1やPSA1のヘビーユーザーがあちこちの試乗会で要望を入れまくったからか、カスタムチックなことをBESV自体がやってくれるようになったのは素晴らしい。特に20インチ用のエアショックタイプのフォークなんか国内流通してないから入手が難しかった。メーカーオプションとして用意してくれたのはホントありがたい。 さて、試乗コースを乗ってみての感触。やはり新しいコントローラーは良い。踏んだ瞬間にアシストがかかり、PS1やPSA1のような「踏んだけどアシストが遅れて一瞬重い」という状態がない。常に滑らか&パワフルで楽ちんクルージングという感じのアシスト感。PSA1時代からずーっと「アシストのタイムラグどーにかならん?」と文句言ってきたがPSA2で解決。 ただし、車体性能として走らないミニベロなのはPSA1時代と同じ。アシスト領域内では超快適になったが故に、調子に乗って速度を上げてアシスト領域外に入るとモッサリ感が目立つ。速く走れるミニベロじゃないことは理解しておく必要がある。 この新型コントローラーはSMALOが最初で、2024年にPX2を試乗した時に「なんじゃこりゃー!」とビックリした。同じ車体と同じハブモーターでも、制御が変わると別物のような体感になる。ハブモーターだとどれも同じようなモノだろ、と考えるのは大間違い。Eバイクは乗ってみないとわからない。 装着されていたF1 RSTのエアショックは普通に良い。うちのPS1はサンツアーのエアショックに交換してるので体がそれに慣れているのだが、このPSA2に乗っても違和感なかった。つまり同じ効果が出ている。標準ではPSA1、2は柔らかいスプリングフォークでオモチャっぽい動きをする。PS1は硬いスプリングフォークで乗り心地が悪い。不満ならF1 RSTに交換すると解決。 試乗後にブースで話し込む。スポーツEバイクの日本市場はほんとにヤバイ。シマノはやる気なしでボッシュも撤退(保守を引き継いだとこも1年半ぐらいで辞めるらしい)。そもそもEUでも市場としては縮小方向。ドライブユニットとしてはシマノが減ってボッシュ搭載が圧倒的。BESV EUもボッシュに切り替えてる。 もはやセンターモーターのドライブユニットの日本版は未来なし。そもそもモーターをどうこう言う前にスポーツEバイク市場自体が消えてしまう崖っぷち、という印象。EU版の車体をそのまま日本に入れて公道を走れるように法改正を目指すしか道が残ってないと感じる。 BESVもそういう方向を目指して動いているようだが、日本メーカーの反対が強くて(自分とこのシェアを食われるので)自転車業界として足並みがそろわないらしい。沈みかかってる泥舟の中で反対してても始まらんだろうに。もたもたしてると全員沈んでしまうぞ。 個人的には日本規制の減衰式制御は好きなのだが、もはや日本仕様のドライブユニットを開発するのはビジネスとして不可能。EP8なんか最初から減衰制御を内包しているのに販売しない。売るだけでビジネスとしてマイナスという状態。これではどーにもならない。 すでに破綻がわかる動きは色々ある。E-MTBは公道走行不可の前提でEU版を日本で正式に売るという動きがあちこちで始まっているし、BESVでも型式認定もパーツを変えた別グレードでは型式認定なしで展開する方針になったりしてる(コスト高すぎてビジネスとして成立しない)。そもそもスペシャとかベース車体ですら最初から型式認定していない。無駄なコストって考えてるんだろな。 とにかく仕様と販売までのコストを世界基準(EU基準)に合わせないと始まらない。それを拒否すると小さな市場の日本からモノがなくなり消滅するだけ。どーにか法改正の方向になってほしい。LUUPがあんな無茶な法改正の働きかけができるんだから自転車業界もできるだろ、BESVがんばってくれ。 あっというまにお昼。腹減ったのでキッチンカーエリアに行く。青空も少し見えるが昼になってもメチャメチャ寒い。 温まるべく台湾ラーメンにする。
台湾ラーメンは辛くて目が覚めた。標準にしたけど辛さ控えめのアメリカンがよかったかも。たこ焼きはうまかった。 アウトドアフェスもやってるのでキャンピングカーも展示されてる。いつも思うのだが、せっかくサイクルモードの横でやってんだからコラボしてキャンピングカーで自転車運ぶ前提の装備や構成にした展示もすればいいのに。 サイクルモードエリアに復帰。
パッと見ではEバイクとわからないコンパクトな折りたたみ自転車。重量12.5kgとEバイクとしてはかなり軽い。ハブモーターの構成でバッテリーはフレーム内に24V-5Ah(120Wh)が内蔵されている。容量的にPSA1の1/3以下なので航続距離は期待できない(カタログスペックで30km)。
変速ギヤはなし。アシスト切り替えもなし。電源入れたらアシストONというシンプルな仕組み。バッテリー残量は電源ボタンの点灯の仕方で判断できるようだ。
16インチなのがちょっと気になる。安定性はどーなんだろ。タイヤ径が小さいからかチェーンリングはでかい。 乗ってみると意外とフィーリングは悪くない。16インチなのでハンドルのクイック感は強いけど両手でハンドル握っていれば問題ない範囲。乗り心地もまぁ16インチだと思えばこんなモンかな。シングルギヤとアシストの関係もまずまず無難で自然な感じになっている。 パワフルという感じはないけど、このキャラクターとしてはバランスよくまとまっている。輪行して10kmエリア内ぐらいをブラブラと登坂込みでポタするには良さそう。距離(というかウロつく時間)を伸ばそうとするとバッテリー足りなさそうなのがネックか。もう一息容量が欲しかった。
ヤマハのCROSSCORE RV。CROSSCORE RCをパーツ変えてハードテールMTBっぽくした、ってモノだと思うのだが、スペックを見ると重量がRCより1kg軽い。ドロッパーとか付いてるから少し重くなってるかと思ったんだが、何が軽量化されてるんだろ? そして1kgとはいえ軽くなっているのに航続距離はRCより短くなってる。アシスト特性もRV専用として変更しているのだろうか?
フォークはサンツアーの100mmストロークでタイヤは細めのブロック、とMTBとして見ると控えめ。グラベルとMTBの中間ぐらいを狙っているのか?ドライブユニットはRCと同じもの(セッティングは違うのかも)。
RC同様でフレームが異様に太いのが個人的には違和感。もうちょっと細いデザインにできなかったのか、、、ドロッパーが装備されているので、それなりのダート下りを想定しているっぽい。
ライトは標準装備。点灯状態を見る限りでは本気でナイトランするライトではない。塗装とかロゴとかはそれなりに拘ってそうな感じ。 乗ってみるとアシストは静か&滑らか&パワフルで良い。ヤマハのドライブユニットはよくできている。車体全体の印象は個人的にはビミョー。MTBというよりは重たいクロスバイクをちょっとオフに振ったような感じ。重量あるのにリアサスなしでタイヤのエアボリュームも少なめなのでゴツゴツ感が大きい。 もっと太いタイヤを入れてエアボリュームを増やしてエア圧を下げれば乗り心地良くなるかも。街乗りメインで休みの日にちょっとダート入るかも?ってぐらいの使い方ならアリかもしれない。 フルカーボンで11.7kgって書いてあるブース発見。クラファンでの販売のようだが、フルカーボンでバッテリー内蔵+ハブモーターのグラベルロード。試乗できるか聞いたら予約は詰まってるけど、たまたま次の人が来てないから今ならOKってことで乗る。
試乗車は2台用意されていたが太いタイヤが入ってる方を借りた。
リアハブモーターの構造だけど軸の脱着はクイックレバー。ハブモーターからの出てるケーブルのコネクターを抜くだけでリアホイールの脱着ができる。工具いらないのでメンテは楽。モーターの入ってないBB周りはスッキリしてる。
バッテリーはダウンチューブの中に入っている。取り外しは不可。電源ボタンと表示はトップチューブ上にある。速度表示もここに出るけど走行中は視線移動大きすぎて見れないので意味なし。 いざ試乗。さすが11.7kg、取り回しは軽い。進み具合が軽いかはよくわからんかった。個人的にドロップハンドルが苦手で加速にしくかったことと、アシスト的にはグイグイくるタイプじゃなくて印象薄い感じ。ディレーラーがちゃんと調整されてなくて、変速してもギヤが上がったり下がったりを繰り返して安定しなかったのも影響した。 軽いのは間違いないが、スペック見てもバッテリー容量が書かれてなかったり(仕様一覧にバッテリー80kmって表記は変だろ)、なんかちょっとズレてる感がある。 乗りたいEバイクがないのでこの辺で試乗終了。
スポーツEバイクエリアにスポーツEバイクがほとんどない。なんだかなー。 スポーツEバイクが減って、こがない自転車が並んでる矛盾、、、 どーせなら試乗してやれ、と思ったのだが、サイクルモード大阪の試乗コースはこれで走ったらダメなんだと。それもよくわからんなー、20km/hしか出ないのに何か問題なのか?16インチだからK-Forthが走れるならこれも問題なかろうに(サイクルモード東京では試乗できるとのこと)。 と、ここでKさんに遭遇(というか発見された)。オルベアのカーボンロード(11.5kgのEバイク。めっちゃ高い)に乗ったようで、BESVもあの方向のロード作ってくれないかなぁ、とぐだぐだ雑談。 そのままBESVブースに移動して片付けに突入してる中で話し込む。現状では日本主導で日本用にモノを作るのは無理。日本もまざってグローバルを対象にモノを作りそれを日本でも売る、というのがギリギリのところ。EU仕様に日本規制を合わせないとそれすら厳しいというのが現実。追い込まれたなぁ。 本州から離脱。今年のサイクルモードはメチャメチャ寒かった。気温としても寒いし、Eバイクエリアの状況もそれに連動したかのように寒かった。 来年のサイクルモードはどうなっているのか?スポーツEバイクが少しでも良い方向になってて欲しいが、、、 |
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2026 サイクルモードライド大阪
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