残念ながらMSBR 2024は中止

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2024.11.02



結局、松野四万十バイクレース2024は中止になってしまった。初参戦で色々と準備してきたので残念無念、、、当日の日曜日が晴れ予報なだけに残念すぎるが、金、土と大雨続きなので自然災害の発生リスクを考えるとやむを得ない判断。それにしても11月初めにこんな大雨とはなぁ、天気運悪すぎる。

せっかくなのでMSBRに参戦を決めた流れや準備したモノを書き残しておく。

確か去年終わり頃に誰かからMSBRにE-MTBクラスができたようだ、って聞いた。MSBRは2016年のサイクリングしまなみの前夜祭会場にブースが出てて、担当者が熱く語ってくれたので知っていた。


2016年のサイクリングしまなみはエントリーが抽選に変わった年。不安ながらもフツーにエントリーしたら見事にハズレで出走できず、、、仕方ないので規制されてない自転車道とかをプレスばりにウロウロ。イベント外側から勝手参加した。スタート先頭のロードスターとか参加者ではまず見れないので、これはこれで面白かった。

この時代はしまなみアースランドが前夜祭会場で駐車場が確保されていて便利だった。その前夜祭に松野町の松野四万十バイクレース(MSBR)宣伝ブースがあった。MSBRは王滝の四国版のような超過酷なMTBマラソンレース。てか、内容的には王滝よりも過酷。

まだ王滝にすら興味なくグルメライドが好みなので過酷な競技とか興味薄。だったのだが翌年の2017年になぜか流れと勢いで王滝参戦を決断。201720182019と参戦してコロナで中断。そこで気力が途絶えた。そして時代はE-MTBへ。もう人力MTBへ逆戻りはできない。王滝がE-MTB対応したら出たいなぁと思っていたが、一向にその気配なし。6月王滝も復活しないまま、、、

もう過酷系のイベントは終了、って雰囲気のところにMSBRのE-MTBクラスの話が差し込まれた。そーいやMSBRがあったなー、人力MTBでは出る気しない内容だけどE-MTBなら、、、でもMSBRには大きな壁がある。

『1人参戦ができない』
『複数人のチーム参戦が必須』

おまけにチームは視界内で走るルール。速い遅いがあっても遅い方に合わすことなる。誰かトラブったらチームは道連れ。体調不良で誰か出れないとかでも道連れでパーになる。知ってる人と組むにしてもプレッシャーは大きい。

それ以前の問題として、130km、獲得標高3000mオーバー、ダート率50%のマラソンMTBレースに出たいと思うE-MTBユーザー。そんなのが周りにいるはずもない。誰を誘ってもクレイジー扱い。そもそもE-MTBユーザー自体が極小。数人に声をかけたが一瞬で行き詰まる。

そのグチを8月頃にXでつぶやいた。誰か一緒に出てくれる人いないかなぁ、とゆるぼ。するとYさんからレスポンス。ソッコーでチーム参戦可能になった。SNSすげー。走れる人っぽいので力量の差とかありそうだけど、この際細かいことは言ってられない。とにかく完走目指してE-MTBアルティメットにエントリー。

あとは坂を転げ落ちるように時間に追われながらMSBR対策と準備。

まず困ったのが、なぜかバッテリー1本のみで交換不可のルール。でもバッテリー容量には制限はない。意味がわからん。大きなバッテリーの車種が圧倒的に有利って競技ならんでしょ。今となっては630や720Whの車種がゴロゴロ出てきてるから504Whは容量小さい方。勝負にならない。

途中で補充電できるスポットは用意されるが、バッテリー容量的にまったく足りない。504WhではECOモードでも1つ目の充電スポットまで到達できない。剣山スーパー林道で走ってバッテリーの持ちを検証してみたけどやっぱり甘くない。いきなり人力のみ登坂が必須な上に、制限時間を睨みながら補充電しても1/3ぐらいは人力のみ登坂から逃げられない。

『アシストOFFで登れるギヤがいる』

E-MTBとしてはイレギュラーもいいとこである。バッテリー空で走らす前提ってもはやE-MTBじゃないだろって言いたい。バッテリーマネジメントうんぬんって話だけどECOモードで足りない前提ではマネジメントもクソもない。ノーマルモードで持つ前提でどこでHIGHを使うか、どこをECOでセーブするかをバッテリーマネジメントって言うのと違うか?

うちのTRS2は11-46Tの11速にしているのでノーマルの42Tよりはマシではあるが、それでも人力のみで登れるギヤではない。試してみたけど私の脚力では舗装路でも10%クラスの坂は到底登れない。7%でも怪しい。ダートだと絶望的。しかもDi2のディレーラーは46Tが最大。ディレーラーの対応範囲を超えるけどネジを拡張して無理やり51Tのスプロケを使う。これでギリギリ登れるが軽くはない。どこまで耐えれるか、、、

普通はチェーンリングを小さくするのだがE-MTBに小さいチェーンリングなどない。E8080はシマノが作る専用チェーンリングしか使えない。アシストOFFで登坂することなど想定していないので小さいチェーンリングは元々ない。


対策したり用意したもの。

本体バッテリーはアシストのみに使うようにするため、いつもは本体から電源取ってるライトはモバイルバッテリー駆動対策。当然ながらiPhoneもモバイルバッテリーから電源供給の体制にした。


E-Tube Projectアプリで接続してライトの設定を変える。設定上でライトをOFFにするとE8080のライト端子が無効になる。メニューからもライトが無くなる。確かこう設定するとライト用の予備電力を残さなくなるのでギリギリまでバッテリーを使ってから強制OFFになる、ってどこかで見た。ホントかどうかはわからんけど。


少しでも効率的な補充電をするためにBESVの新型充電器を入手。充電場所で取り違えが発生しないようにハデなステッカーも作った。


走行時には充電器を自分で運ぶ必要がある。いつものヒップバックを使うか迷ったが思い切ってリュックを購入。モンベルのフレームで背中が浮いてるやつ。リュック嫌いだけどこれなら耐えられるか。


リュックにした最大の理由はこれ。初ハイドレーション。根本的に背中にモノがあるのが嫌いなので今までハイドレーションとは無縁だった。王滝も無理やり肩ボトルで参戦してたけどその肩ボトルが見当たらなくなった。この際だからハイドレーションにチャレンジしてみるか、と購入。

でも、何度か使ってみると使い勝手はビミョー。準備してセットしてしまえばソコソコ快適だけど途中での追加給水とかホース付きリュックの取り回しとかウザったいことが多い。MSBR以外で使う機会もないのでこのままお蔵入りになる可能性大。個人的にはヒップバッグに肩ボトルの方がマシな感じ。王滝もそれで走ったからなぁ、、、


とっても小さくなる自転車用のレインウェア。高いけどフジロックの雨対策も兼ねて購入。今回はレース前の大雨で中止になったけど、単なる当日の雨なら開催されるはず。そんな時にはマトモなレインウェアが必須になる。雨に当たりたくはないけど他のロングライドイベントでも活用できるので先行投資って感じ。


曇り止めと撥水剤。雨の剣山スーパー林道でテスト走行して『視界の確保が重要』ってことを再認識した。メガネ自体はコーティングで撥水力があるけど曇りには無力。そしてオーバーサングラスが悲惨。雨が予想される天気では内側に曇り止め、外側に撥水加工は必須。


いろいろやったが中止になったものは仕方ない。これにて今年の自転車イベント参加は終了。切り替えていつものゆるゆるロングポタモードに戻る。装備も元に戻す。


タイヤは前後とも直前に新品に変えてた。舗装路メインで減らすにはもったいないのでまだ使い切ってないロケットロンに交換する。


中途半端に減ったロケットロンがゴロゴロある。まだ2本あるから全部で5本残ってる。舗装路メインでダートも入るって程度はこれでまったく問題ない。エア圧落とせばトレイルでも問題ない。ドロドロ&ズルズル路面だとブロック高が欲しくなるけど。


組んだら電動ポンプをセットして放置。ビード上げるには3bar以上いるんだよなぁ。時間かかるのでその間にリヤ側をやる。


リヤ側も同じく減ってるロケットロンに交換する。しかし新品タイヤは見るからにグリップしそうだ。次にこれに交換するのはトレイル遊びの時か?


スプロケは変速不良がおさまって快適になったのでしばらくこのまま検証。11-51Tのスプロケは常用する部分の歯ピッチが荒くてしんどいので、これまたイレギューラーな組み合わせで13Tスタートの21Tまで5枚構成でSLXのギヤを流用している。これによって常用部分はSLX 11-46Tと同等のピッチで変速できるので普段使いで支障なし。

11Tが無いので下りで踏み足しはできないけど、30km/hまでは踏めるのでそれ以上は自然落下でもまーいいか、って感じ。アシストありの状態では51Tを使う機会はほぼ無いだろうから、飽きたらSLXの11-46Tに戻すと思うけど。


モバイルバッテリー経由に変更してた配線を本体バッテリー側からの供給に変更。やっぱこれが本来の姿。電気は全て本体バッテリーからの供給がスッキリシンプル。


ついでにちょっと気が早いけどグリップヒーターに衣替え。日中はまだしばらくはいらないけど来週以後の夜ポタはうすら寒くなってくる。指切りグローブのまま夜に快適に走るにはグリップヒーターいるんだよなぁ。本体からの電源供給でいつでも使える無段階調整ヒーターは快適すぎてナシには戻れない。

今回は残念だったけど時間と気力があったら来年こそはMSBR参戦したいな。

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